学パロ風  
 
ヨーコが部室で部活に使う道具を一人手入れしていると  
カミナがそこへ頻繁に姿を見せるようになった。  
事の起こりは少し前、教師からの託を受けたカミナがヨーコを探しに部室まで来て二人きりとなってしまった。  
そんな時、躓き転びそうになったヨーコをカミナ助けようとした反動で二人して転び、  
まるでヨーコを押し倒すような形になってしまった。  
その時カミナの中で何かが壊れ、強引にヨーコを求めてしまった。  
始めは抵抗を見せたヨーコだが、次第にカミナにされるがままになっていった。  
今日も一人で道具の手入れをしている最中に、いつものようにカミナがひょっこり訪れると  
「…また来たの?あんたって本当暇そうね、カミナ」と呆れたようにヨーコは言い、  
「…ったく、相変わらず素直じゃねー女」とカミナはぶっきらぼうにぼやく。  
カミナの事を無視するかのように道具の手入れを続けているヨーコの手を強引に引くと唇をいきなり重ね合わせた。  
既に何度と交わした行為だが、不意を突かれたヨーコは驚いき身を捩って退こうとする。  
が、カミナの力強い腕にがっちりと捕らえられ離れる事ができない。  
唇を離すと、涙が滲み、耳まで赤く染まった顔で目で上目に睨まれる。  
カミナはそんなヨーコの様子に高ぶりを抑えられなくなる。  
「…やべえな、…その表情…──他の男には見せるなよ」そう呟くとカミナに  
「──見せる訳ないでしょ…ッ…」とヨーコが怒ったように言うと、再び唇を重ねた。  
何度と角度を変えながら深まっていく口付けの合間に、  
「…カミナ…駄目…!…、人が来る…っ…」と息も絶え絶えに訴え、カミナの腕の中でもがくヨーコ。  
そんなヨーコから顔を少しだけ離し、真っすぐ見据えるカミナ。  
「本当に嫌なら俺の事ちゃんと突き放せ」と、熱の籠もった真摯な声で言うと、暫くして  
「……できるはず、ないじゃない…。…バカ…」と俯きながらがちにヨーコが答える。  
それを合図にカミナは口元を嬉しそうに歪め、ヨーコをその場に勢いよく押し倒した。  
「…せっかくチャンスをやったのによ。…逃げなかった事後悔すんじゃねーぞ」  
まるで試すようなカミナの言いぶりに一瞬戸惑いの表情を浮かべたヨーコだが  
カミナの瞳を射るように捕らえ、まるで挑戦を受け取ったかのような勝気な顔で微笑った。  
カミナの背中に戦慄が走る。  
「カミナこそ、後悔しないでよね」  
「──お前のそういうとこ、堪んねえな──」  
見えない引力が働き、二人は引き寄せあうように口付けを交わした。  
そして…  
ロージェノムとすしおは緑茶を啜っている。  
 

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