「ん………はぁ………んんっ」  
暗がりの部屋、ダリーの自室に切ない声が響く  
戦闘訓練を終えたダリーは明日の模擬実習のためにシャワーを浴びたあと早めに就寝する予定だった  
しかし、シャワーを終えベッドに横になったとき『あの感情』が芽生えてしまった…  
「ん……ふ……ぁ…んっ」  
ダリーはベッドの上でモゾモゾと身体を捻り、その悩ましげな身体をじょじょに露にしていった  
初めはネグリジェ姿だったダリーも今ではパンツ一枚となり  
まだ発育途上の可愛らしい胸を外気に晒していた  
「はぅっ……ん、んん…っ!ああ、こんなに…硬くなってる…」  
自身の胸を優しく、しかし執拗にねぶるダリー  
その透き通るような白い胸の先にちょこんと付いている乳頭はすでに硬く尖り  
ダリーが既に少女ではなく一人の女なのだということを如実に表していた。  
この行為を覚えたのは一年ほど前から  
初めは自分の卑猥な感情に戸惑いを受けたダリーだがその感情に抗う術はなく  
行為はじょじょに周期を早め今では週一のペースが日課となっていた  
最初はベッドの中でモゾモゾとする事から始まったこの行為も今では  
自分の性感帯を少なからず熟知し、効果的に自分を責め上げるまでに上達していた。  
ダリーはまず乳頭の周りを丹念に愛撫し、そして尖った乳頭の先を微かに触る程度に指で擦る  
そして身体に走る快感が強くなってくるとその最大限にまで硬くなった乳頭を指先で転がす  
「はあぁぁぁああっ!」  
隣の部屋に聞こえないように声を押し殺していたダリーが始めて切ない叫び声をあげる  
乳頭を転がした瞬間ダリーの身体中に快楽の電流が流れ、大きくビクンと痙攣した  
目は虚ろになり息を絶え絶え  
パンツはすでに自身の液で濡れそぼり部屋にはかすかに女の匂いが漂っていた  
「あ…シーツ…汚しちゃった…」  
気付けば愛液はパンツだけに留まらず、股を通って流れ出た愛液が  
シーツに黒く滲んでいる  
ダリーは肩で息をするほどに体力を消耗していたが  
それでもこの行為を続けろと己の本能が身体に命令する。  
そしてダリーはついに自身の女の部分に手を伸ばす…  
「こんなに…濡れてる…」  
腰を曲げてパンツを脱ぐと中に溜まっていた女の匂いが放たれ  
部屋は一層強い卑猥な空間を作り出す  
汚れたパンツを横に退けるとダリーは仰向けになり恥部を指でなぞる  
「んんんんっっ!!」  
胸では得られなかった桁違いの快感がダリーを襲う  
思わずエビ反りしてしまうダリー  
しかし、本能はそれでもその行為を止めない  
「んんんっ、こんなの…ダメなのに……ぃ……あっ」  
止まらない叫び  
どんなに押し込めても口を閉ざしても  
女の部分を一度撫でればすべてが水泡に帰してしまう  
口では駄目と否定していてもすでに心は快楽の虜になっていた。  
恥部の周辺を丁寧に撫で回し、十分に潤滑油が分泌されたのを確認すると  
ダリーは指をゆっくりと中に侵入させる  
 
「…っ!んんっ……ひぁっ………!はぁぁぁぁぁ………っ!!」  
エビ反りした脚がガクガクと震える  
顔は真っ赤に火照り、熱い吐息を吐き、恥部からは止め処なくねっとりとした液がシーツに滴り落ち  
外の微かな光を浴びていやらしくテラテラと光っている。  
ダリーの女の部分はついに指を根元まで飲み込むと  
まるで愛おしい者のように指をキュウキュウと締め付ける  
そしてダリーは更に強い快感を求めるように自身の指を激しく動かし  
その愛おしい者の名を叫ぶ。  
「シモン…さん…!好きです…シモンさん!大好…きぃ…あはァっ!」  
この行為をするときにいつも頭に浮かぶのはあの人の顔  
幼い頃から今まで自分を守ってくれた強くて優しい憧れの人  
「私のここ…こんなになっちゃって…ひあぁっ!」  
あの人は他の人を見ている事  
この感情は届かない感情だという事  
すべてダリーはわかっていた  
しかし、それでも抑えきれない感情があった  
気付けばダリーは四つん這いへと体勢を変え、更に激しく自分を攻め立てていた  
その行為は更にエスカレートし、いつしか部屋中にダリーの恥部から発せられる  
グチョグチョといういやらしい水音が響き渡る  
「シモンさんが望むのなら…私はいつでも…いつでも私を差し出します、だから…!  
だから…シモンさん…!私を…見て…下さい!!」  
その切ない想いをはき出し  
ダリーは肩や腰、身体中をビクビクと痙攣させ…そして  
「あっ!だめっ!もう………っ!イ………クぅ…………っっ!!!あはあああああぁぁぁぁああ!!!!」  
果てた  
恥部は限界まで指を締め付け、後に残ったシーツの染みがその行為の激しさを物語る  
行為が終わり、ガクッとベッドの上に倒れこんだダリーは体力が尽きたのかそのまま横になってしまった…。  
 
翌朝  
 
「くしゅん!……はぁ…まさかあのまま寝ちゃうなんて…私のバカ」  
裸のまま寝てしまったダリーは次の日体調を崩してしまった  
模擬訓練には出れるもののベストな成績は残せないだろう。  
自分の不甲斐なさにガクリと肩を落とすダリー、しかし  
「よおダリー、風邪か?」  
「あ…シモンさん!?」  
偶然シモンの朝の通勤に鉢合わせる  
昨晩の行為のせいかダリーはシモンとまともに目を合わせられない  
「ん?どうした、顔が赤いぞ?あまり無理するなよ」  
そう言っておでこに手のひらを合わせるシモン  
下を向いて俯いていたダリーにはまるで不意打ちを食らった気分だろう  
「あっ!?」  
「んー、少し熱があるかなぁ  
ダリーは頑張りすぎる所があるから今日くらいは休んじゃってもいいんじゃないか?」  
ハハハ、と屈託なく笑うシモン  
それはいつもダリーが憧れていたシモンの笑顔  
それを見れただけで、ダリーは幸せだった  
「いえ!こんな事で休むわけにはいきません!私、そろそろ生きますね!」  
「ん?そうか?…じゃあ頑張れよダリー」  
「はい!」  
そしてダリーはその場を後にする。  
たとえこの感情が届かなくても、あの人に笑ってもらえればそれでいい  
……少なくても、今はそう信じて。  
 

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