来須は特に何の感慨もなく、その光景を黙って見ていた。
巫女服は汗を吸って、中のブラジャーが透けて見える。めくれあがった袴から見える太股は、白くて眩しい。
「…どうした」
目の前の彼女が突っ伏したまま動かない事に気づいて、声をかけた。
「…手が、休んでいるぞ。壬生屋」
「…っ!」
壬生屋は上気した顔を背ける。来須は帽子を深く被り直すと、彼女の耳に囁いた。
「…して欲しい事があるなら口で言え」
壬生屋の目が潤んだ。
その目は、どうして意地悪な事を言うのですかと訴えている。
だが結局、来須の表情から何も読みとれなかった彼女は自ら秘所へと指を延ばした。