轟…轟…疾風が行く…黒いつむじ風…  
轟…轟…音がする…骨を砕く音…  
 
幻獣と交戦・退却した翌日の放課後、小隊の面々は「敗戦」の重い空気にのしかかられ  
ながら復旧作業に集中…授業など後回しだ。  
一息つきそれぞれが休息を取る。ようやく和んだ空気が流れ始める。その空気を強める  
かの様に色事の話で盛り上がる男衆。もちろん中心は瀬戸口隆之その人である。  
 
「しっかし師匠はモテモテでいいよなぁ〜」  
「だよね 顔だけじゃないってのは強いよね」  
「お・ウレシイこと言ってくれるじゃないか」  
 
滝川・速水・瀬戸口は士魂号の足元で休息を取っていた。その時見なれない妙齢の女性  
がハンガー内に入ってきた。  
 
「あ・関係者以外立ち入り禁止だぜ!!」  
「誰かに用ですか?」  
「あの…瀬戸口さんをお願いしたいのですが…」  
「ん………!! アンタか 今行く わりぃけどちょっと抜けるぜ」  
 
声を聞くなり瀬戸口は駆け出し、神隠しで起きたかのごとく女性とその場から消え去った。  
 
「人妻かぁ…イイなぁぁぁぁ…」  
 
滝川のうらやむ声が響いた。  
 
「明日香さん 用がある時は携帯にって言っておいたよな?」  
 
瀬戸口は女性に食ってかかるように言い放つ。  
 
「で 次はどこだ?」  
「球磨戦区がかなり旗色が悪いのでそちらに…」  
「解った んじゃ…」  
「待って!」  
「…何の真似だ?」  
「瀬戸口さん つれないこと言わないで… 伝言のためだけでココに来たんじゃないのよ?  
 解ってるでしょ?私はアナタのこ…んむっ!」  
 
瀬戸口の口が言葉を遮る。舌が明日香と呼ばれた女性の口内を乱暴にこじ開け蹂躙する。  
ピチャクチャと粘液質の音があたりに響き渡る。  
 
「あふっ…」  
「なんだ ちょっと口ん中かき混ぜただけでコレか?」  
「ぅあうっ!!!」  
 
手がスカートの中に滑り込み、下着の上から秘裂を弄る様にこすりあげる。そのさまは  
いつもの瀬戸口からは想像もできないほど乱暴な物だった。  
 
「ハっ! なんだこりゃ ベトベトじゃないか そんなに欲しいか?」  
「ほ…欲しィ…」  
「こっちゃ急いでんだ 欲しけりゃ自分で入れ易い格好になれ そうすりゃその淫乱なメス  
 の『気』を全部吸い取ってやるからよ…」  
「はぃ…ハィィィィっっっ!!」  
 
明日香は四つん這いになり不恰好に尻を突き出す。蜜でベトベトになった秘部に瀬戸口  
の肉槍が勢いよく突き刺さる。  
 
「アひぃぃいいぃい゛!?」  
「オラ これが欲しかったんだろ?どうだ? ソラっソラっ!!」  
「あぅっ!あぅっ!あふぅっっ!!!もっと…もっとぉ!!!!」  
 
瀬戸口の腰が乱暴にグラインドする度、下卑たメスの嗚咽が壊れたCDプレーヤーよろしく  
繰り返される。  
 
「イクっイクっ『鬼』のチンポでいくぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」  
「!」  
 
その瞬間瀬戸口は分身を蜜の谷から引き抜き、だらしなく崩れてるメスの顔へ白濁液を  
ぶちまけた。  
 
「はぁ…はぁ…な…なんで…抜いちゃ…ったの?」  
「………『鬼』の子を孕ます訳にゃいかないだろ んじゃ『気』も喰らったし もう行くぜ」  
 
既に遠くを見つめたまま瀬戸口は歩き出す。  
 
轟…轟…疾風が行く…黒いつむじ風…  
轟…轟…音がする…骨を砕く音…  
 
その日球磨戦区は謎の戦力出現により幻獣を退け防衛に成功したという。  
 
 
「師匠!昨日の戦果はどーだったぁー!?」  
 
ハンガーの上から滝川が大声で入今来たばかりの瀬戸口に聞く。  
 
「はははっ まぁまぁかナ」  
 
瀬戸口は苦笑いで答えた。  
 
 
 
===哭いた赤鬼  了===  
 

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