衛生官の仕事には密かに噂される裏業務があった。  
メンタルケアと言えば聞こえは良いが、実際は性欲処理。  
ここ5121小隊でも衛生官を勤める石津萌はしばし、小  
隊男子の性欲処理に使われることがあった。  
 萌の持つ独特な背徳的な雰囲気は、男子の劣情を誘うも  
のがあり、小隊発足時には男子生徒全員が一度はその体を  
試したのだが、まるで人形のようにただされるがまま息も  
顔色も変えない上に凹凸に乏しい体とあって、抱くに値せ  
ずと評価した者が大半であった。  
 しかし中にはそれでもいい者、誰でもいい者もいたため  
彼女の裏業務は今も続いているのだった…  
 その日、業務時間終了間際に現れたのは若宮と来須。  
2人ともここの常連で、個々に訪れることもあれば一緒に  
相手をすることも珍しくなかった。  
ズカズカと詰め所に上がり込むと表向きは仮眠室になって  
いる奥のコーナーへと消えて行く。  
萌は小さく溜息を吐くと、救急箱の蓋を閉め詰め所の扉に  
鍵と「繁忙中」の張り紙をして奥へと消えた。  
………  
「石津、今日はおもしろいものを持ってきたんだ。裏マー  
ケットの品だが、効果は見てのお楽しみってやつだ」  
そう言うと若宮は萌の左手首を掴み、強引に多目的結晶へ  
プログラムを流し込んだ。  
 
「…ひゃ…ぐ…」  
萌は敏感な部分を刺激されおかしな声をあげる。  
否定するように首を左右に振り喉を押えたかと思うと急に  
ぐったりとその場に崩れかけた。  
 若宮が空になった手でとっさに背中から支えると、彼女  
の体の変化が既に始まっていることに気付いた。  
「どうやら本物らしいな」  
普段は冷たい萌の体が熱を帯び、凪のようだった息遣いも  
荒々しく変化している…  
体を震わせながら何かに耐えるように声を押し殺す萌。  
「……苦しいのはここだろう?」  
来須がおもむろに彼女の胸をわし掴みにした。  
「うあぁぁぁ!」  
 萌のものとは思えない大きな悲鳴が室内に響く。  
本来かなり控えめなサイズの彼女の胸はかろうじて掴める  
サイズに成長していて、制服もブラジャーも胸を抑える拘  
束具でしかない。  
そこにいきなり来須の責めが入ったのだから、その痛みは  
計り知れない…  
「おいおい、ものごとには過程ってものがあるだろう?」  
そう言って若宮は乱暴に萌の制服を脱がせる。  
開放された萌の胸はスレンダーな体とはアンバランスで、  
整備主任の原のそれを思わせる豊かさがあった。  
 
 サイズの合わないブラジャーから反抗するように溢れた  
バストをストラップが抑える様はSMプレイを思わせる。  
ついにはアジャスターが悲鳴を上げて千切れ、紐が若宮の  
顔に当った。  
「フッ…」  
思わず来須が吹き出す。  
「ッ…薬の効果が切れる前に終らせるぞ」  
若宮は表情を隠すように乱暴にローションを手に取った。  
プレイボーイの瀬戸口や熟練の猛者善行、変態プレイの岩  
田をもってしても萌の花弁が潤うことが無かったため誰が  
置いたかは定かでは無いがいつのまにか置いてあった物で  
ある。その間に来須が萌の残った衣服を脱がせる。  
見事な連携プレイだ。  
「……!」  
仕上げに萌の体を後ろから両膝を抱えM字開脚で固定し、  
いつもは若宮を待つのだが、今日は萌の様子がいつもとは  
変わっていた。  
膝の上に乗せた萌のパンティを脱がそうと手を伸ばすと、  
まる漏らしたように水分を含んでいるではないか。  
指で確認するとすんなりと受け入れ卑猥な水音を立てる。  
「…あっ」  
そして室内に響く切なげな声。  
指を出しいれするたびに規則正しく萌は声を漏らした。  
「あ…あっ…うぁ……あぁぁん…」  
彼女にとって始めての快感だったらしくあっというまに1  
オクターブ高い嬌声と共に指を締め付けると果てしまった。  
 
 来須はガマンできず指を抜くと間を置かず自分のモノを  
萌の中へ入れた。  
「胸を大きくするだけの薬と聞いていたが、こんな効果も  
あったとはな、ってずるいぞ」  
背後から体を貫かれ言葉にならない悦びの声を上げる萌の  
姿は、人形のような面影はない。  
「…ひっあひぃ…あぁ…!」  
髪を振り乱し、逃げるどころか更に深く貫かれようと腰に  
体重をかける萌に来須は逆に戸惑う。  
腰の動きが自然に緩やかなものに変化した。  
昇りつめそうな快感を味わっていた萌は、言いようのない  
焦燥感に襲われた。  
「…ぁ……まだ…いける…わ…」  
そういうと自ら腰を動かし来須の肉棒を支配した。  
ぎこちなく腰を上下にグラインドまだコツがつかめず、萌  
の焦燥感はさらに募っていく…  
さらなる快感を求めようと片手が胸に伸びた。  
「おっと、もう一人いることを忘れてないか?」  
萌の手首を掴んで若宮が言った。  
彼の掌いっぱいでもまだつかみきれないくらい大きな胸を  
両サイドからこすり合わせるように両手でもみしだく。  
むにむにとした感触が若宮の掌いっぱいに広がった。  
「…んっ……へ…んなの…ぉ…ぅあ…」  
柔らかさが失われたかと思うと、脈打つと共に彼女の胸は  
さらに大きくなった。  
ゴクリと若宮が生唾を飲み込んだ。  
室内は急に静寂を取り戻す…  
 
「……続ける」  
沈黙を破ったのは来須だった。  
彼は再び腰を動かし始めた。  
すると胸は若宮が揉まなくても勝手に弾ける。  
若宮はそこに自らの肉棒を挟み込んだ。  
「これはマジでいいぞ」  
口や性器、手とはまた違う、マットで柔らかい感触。  
胸にかなりのボリュームを必要とするプレイだが現在の萌  
の胸はすっぽりと若宮のモノを包み込んでいた。  
萌の胸の触感と挟んでいる自分の手の動き、これに来須の  
腰と連動する予測できない動きが加わりあっという間に若  
宮は達しそうになった。  
来須の方ももう限界らしく先程から突き上げるリズムがよ  
り激しいものに変化している。  
「うぁぁ…ひ…いぐぅ…」  
喘ぎすぎて掠れた嬌声がけれども力強く室内に響いた。  
それは彼女のギブアップ宣言だった。  
ぐったりと若宮の体に萌が倒れ込んだ。  
慌てて若宮が萌を受け止めようと胸から手を離す。  
急に開放された肉棒はその瞬間あっけなく溜まっていた欲  
望を開放した。  
来須も萌と同時に果てていたらしく彼女の体から離れた。  
 
 オルガニズム後の倦怠感も萌にとってははじめての体験  
だった。今までは行為の後、何事もなかったかのように衛  
生官本来の仕事を再開するのだが、今日はとてもそんな気  
分にはなれない。  
若宮と来須に挟まれ川の字で横になり静かに休んでいる。  
「…これ…このまま…なの?」  
冷静になってくると重く体にのしかかる爆乳に疑問が生ま  
れてきた。  
 服のサイズは合わないし、こうして仰向けで寝ていると  
息苦しくって肺が潰れそうなのだ。  
「……」  
来須が無言で胸を揉み始めた。  
「…このままじゃ…困る……あっ」  
「別に俺達は困らない、だろ来須?」  
若宮ももう片方の胸を揉む。  
すっかり敏感になった萌の体はバカバカしいと思いつつも  
感じてしまう。  
「…やだ…よくな…っ…ぃ」  
ぴゅっ  
ぷしゃぁぁぁ  
萌の胸から勢いよく白濁液が噴出された。  
それと同時に彼女の胸はみるみる萎んでいき、あっという  
まに半分くらいのサイズに落ち着いた。  
 
 この日以来萌はこの仕事も悪くないと思うようになり、  
小隊男子たちはその恩恵にありがたくあやかったという。  
<完>  
 

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