通りすがりに耳に入った一言。
「芝村って、笑うとすげー可愛いのな」
スタスタスタ。その足で、小隊隊長室へ向かう。
「滝川の部署をスカウトに変更したいのですが」
にっこり。
「…いいだろう。すぐ手配する。」
速水は陽だまりのような微笑を浮かべている。
実のところ、軽すぎるお仕置きかな、と思った。
まったく、滝川のくせに、自分のモノに目をつけるなど、100万年早い。
他の男に向かって笑いかけるなんて。
「もちろん、舞にもお仕置きが必要だよね」
にっこり。
「ねえ、舞、ちょっといい?」
「? なんだ?もうすぐ授業が始まるぞ」
「すぐおわるから。ね?」
にっこり。
速水の笑顔、おねだりになんだかんだ言っても甘い舞は、
しぶしぶながら速水と共に歩き出す。
そのまま、整備員詰め所へと促され。
「一体、どうしたのだ?」
「ふふ、お・し・お・き!」
「な、何を突然!第一、そのようなことをされるいわれなどない!」
「舞にはなくても、僕にはあるし、そこまで舞が無自覚だってことも、
許せないなぁ。やっぱり、お仕置きが必要だね」
速水の足払い一閃。
「うあぁ!」
突然のことに身構えるまもなく、転ばされて、気づいた時には、速水にのしかかられている。
条件反射とは恐ろしいもので、散々速水に慣らされてしまっている身体は、
至近距離からの速水の視線、速水の息遣い、体温、それを感じただけで
、じんわりと快楽への期待を漏らす。
「よ、よせ…」
「よさないよ」
速水は舞のキュロットの中に右手を差し込む。
ストッキング越しに内腿を撫でさすった。
「や…ん」
舞は自分の意思とはかかわりなく、体の中心が熱を持つのを感じる。
肝心の部分に触れてもらえないのがもどかしい。
「あ、厚志…」
「ん?」
「…なんでもない」
触れて欲しい、そう言ってしまいそうになったが、速水のいたずらっぽい笑みをみて思いとどまる。
多分、それはこの男の思うつぼだ。
「なんでもないの?」
笑みを含んだ声でそう言いながら、中指で舞の秘所をくりくりと刺激した。
「やん!」
「あは、なんだか濡れてるね。このくらいでストッキング越しでも
わかるくらい濡れちゃうなんて、舞ってえっちだよね」