ガンパレードマーチ  

「お慕いしていた男に抱かれるってのはどんな気持ちだ?」  
俺は、壬生屋の長い黒髪を鷲掴みにすると、グイッと後ろに引き寄せた。  
「あぁぁ」  
短い悲鳴が上がる。  
壬生屋はのけぞった頭をひねり、後ろを振り向くと、俺をにらみつけた。  
乱れた髪の間から覗く冷え切った蒼い瞳は、強姦される恐怖よりも怒りの方を色濃くうつしていて、ゾクゾクする。  
これは幻獣を駆る際の高揚感に似ている。  
「…この、カス」  
壬生屋が掠れた声で短く吐き捨てる。  
「カスに抱かれても感じるんだな」  
俺は、壬生屋の耳元に口を寄せると舌で舐めあげた。  
抱き込んだ背中がビクッとふるえる。  
「…やっ、あぁ…」  
俺の腕を阻むように添えられていた壬生屋の手が強ばり、爪が突き刺さった。突き立てた爪で抉るように皮膚を引き裂かれた。  
「っ痛…」  
表皮が破れて赤い血がプツリと浮き上がった。だが、そんな行為は俺を煽っているにすぎない。痛みさえも、薄暗い快楽へと変換されていく。  
「ちゃんと抵抗しろよ。でないと、面白くない」  
「…っく…」  
いくら壬生屋がパイロットで体力値が高いとはいえ、男と女の如何ともしがたい力の差がある。結局、いくら抵抗したところで、壬生屋は俺の望むままに陵辱されるしかない。  
それが分かっているのか、壬生屋は悔しげに歯ぎしりをした。  
「相変わらず、何とも、色気のないことだ」  
俺は壬生屋のそんな様子を鼻で笑うと、胸を揉みしだいていた手を下に移動させた  

胸から、へそ、下腹部そして、足の付け根へと、きめの細かい肌に手を這わせる。肝心な場所には触れずに内股をゆるゆると撫で上げる。  
壬生屋はあきらめてしまったのか、顔を俯かせ唇をかみしめている。体は力無く俺にもたれ掛かったままだ。  
あくまで、俺の思いのままにさせているが、反応を示さないことで俺への抵抗を示しているらしい。  
薄い布地の上から、指先でそっと壬生屋の秘裂をなぞる。何度が指を往復させていると、下着がうっすらと湿ってくるのが分かった。  
与えられる感覚に壬生屋は、もどかしげに体を身じろぎさせる。  
「感じるんだろ、この淫売」  
「お願い、やめて…」  
悲痛な壬生屋の叫び。  
「いやだね」  
にべもなく、壬生屋の懇願を拒否すると、俺は、下着を無理矢理ずりおろした。  
「!!」  
壬生屋の体が強ばる。すでに十分に潤んでいた壬生屋の秘所は、大した抵抗もなく俺の指をくわえ込んだ。指を折り曲げて感じる場所を探る。  
「あ…っん…」  
むせ返る熱気。  
壬生屋の内部は熱く、後から後から蜜が溢れ出してきた。  

クチュ…  
静寂の中、ただ淫猥な水音だけが響く。  
「……ん、ぁ……」  
体は明らかに反応を示しているにも関わらず、必死に声を押し殺し無感情を装うその姿に嗜虐心がわき上がる。  
「見ろよ、あんた、のだ」  
壬生屋の陰液にまみれた指を引き抜くと、見せつけるように壬生屋の目前にかざした。  
…の証を突きつけられ、壬生屋はサッと顔を朱に染めると、すぐに顔をそむけ目をきつく閉じた。  
俺は薄く笑うと、壬生屋の頬にその液体を擦り付けた。  
「…………」  
壬生屋の目から涙がこぼれ落ちた。  
頬をこぼれ落ちる涙を舌ですくいあげる。しょっぱい塩の味。  
「どうして…」  
問うとでもなしに、力無く壬生屋が呟く。  
どうして、だと、全く下らない疑問だ。俺は、笑いがこみ上げてきた。  

「愛してるよ、壬生屋」  
半分は嘘で、もう半分は真実の言葉だ。壬生屋未央、俺の最愛の人の面影を宿す女。そして、かの人とは欠片も似ていない女。  
「愛こそすべて、だ」  
壬生屋に告げると、上半身を押し倒し、犬のように四つ這いにさせた。  
つきだした尻の中心に壬生屋の秘裂がパックリと口を開け、丸見えになった。  
まだ男に犯されたことのない花ビラは、薄いピンク色で、てらてらと光りを反射しながら、いやらしくひくついている。  
壬生屋の秘裂から溢れ出した半透明の淫液は太股をつたって流れ落ちていた。  
なんとも、エロティックな景色だ。自然と下半身に血が集まってきて、俺のペニスは高く隆起した。  
俺は飢えたように壬生屋の尻をつかみ、固くたぎったペニスを後ろからぶち込んだ。  
「いやぁぁああああぁあああ」  
壬生屋の悲鳴。  
熱く溶けた壬生屋の内部は俺をきつく締め付ける。  
俺は、その心地よさに、深く息をついた。  
顔も、髪も、肌も、指も、胸も、尻も…まんこも、すべて、あの人と同じだ。  
こうして、壬生屋の白い尻に腰を打ちつけていると、自分が誰を抱いているのか区別が付かなくなる。  
「ぁあっああ、あああっん、あぁぁっん」  
壬生屋の嬌声が遠くに響いてくる。  
壬生屋?シオネ?みぶ…や……みぶ?  
全く、なんて、最高な気分だ。  

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