安息の地  
 
「ん・・・朝、か・・・」  
シンが、そう呟いた。  
「・・・ステラ」  
再び、呟く。  
そして、傍らのステラを見た。  
 
・・・大戦末期。  
デストロイからステラを助け出したシンは、それでもフリーダムを落とした。  
ステラが助かったとはいえ、家族を殺された恨みは、それだけで殺意になった。  
それに、軍人でもあるシンが、敵であるフリーダムを落とすのは当然だった。  
が、それでも納得の行かなかったアスランは、議長に疑念を抱き脱走。  
グフでなんとか逃げ切り、アークエンジェルに辿り着いた。  
その後、ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスを手に入れた  
キラとアスランは、オーブでシン達の前に立ちふさがった。  
激戦の最中に、シン達に信念を問うキラとアスラン。が、シン達は答えた。  
「自分の守りたい者を守るためだ。」と。  
・・・皆、自らの罪を受け入れ、それでも戦うという意志があった。  
綺麗なままではいられないことも、理解していた。  
これを聞いたキラとアスランは覚悟を決めた。  
互いの主義・主張が相容れないものだと理解したのだ。  
・・・激戦の結果は互角。決戦の舞台は月面となった。  
月面での死闘は、思いもよらぬ形で終結した。  
レイとキラの間にルナマリアが、シンとアスランの間にステラが割り込んだ。  
ルナマリアもステラも、好きな人が傷つくのを見たくなかったのだ。  
シンもレイも、一度は拒否した。少なからず因縁のある相手なのだから。  
が、キラとアスランが退くという条件で同意した。  
シンはデスティニープラン(Dプラン)に僅かな疑念があり、レイはこれでは、  
反対者が多いDプランが導入されず、議長の望みが果たされないと思ったからである。         デュランダル議長も思い直し、ラクスとの会談を行った。  
その結果プラント・オーブの和平が成立、Dプランは導入見送りが決定された。  
Dプランに反対し、戦争終結を望む声が多かったからである。  
かくして一時的とはいえ平和な世界が築かれ、シン達はオーブに移住した。  
ザフト軍オーブ駐留部隊に任命されたからである。  
が、テロ活動が散発的なせいか、シン達が動くことはほとんど無かった。  
ステラもアカデミーを出てザフト特務隊・フェイスとしてシン達と共に居た。  
そして、シンとステラ・レイとルナマリアの2組でそれぞれ同棲を始めた。  
(レイはオーブに住みたくなさそうだったが、ルナマリアに説得された。)  
そして、恋人同士が同棲して何もないはずが無く。  
同じベッドで朝を迎えることになった・・・  
 
 
「・・・ホント、幸せだよな・・・」  
「どうしたの?」  
「スっ、ステラ!?起きてたの!?」  
「さっき起きたよ。そうしたらシンがボーッとしてたから、どうしたのかなって。」  
「ん・・・考え事してた。」  
「フフッ、朝から考え事?もっと明るくしよう?」  
「ありがと♪・・・って」  
「シン、元気になってる・・・朝だから?」  
「・・・それもあるけど、ステラ、自分の格好分かってる?」  
「え?・・・あっ」  
そう、ステラの格好は、裸にシーツを纏っただけであった。  
「ごめん、ステラ。もう・・・止まらない」  
「ふぇ?キャッ・・・シン、やめてよぉ・・・♪」  
「声が嫌がってないよ、ステラ・・・」  
何だかんだでどちらもその気になったらしく、またベッドに潜りこんでしまった。  
「いっ、いいよぉ、気持ち、い、いよぉ・・・♪」  
「はぁっ、はぁっ、くっ、」  
「んああっ、も、だめぇ、イクよぉっ」  
「オレもっ・・・出すよっ」  
「あああぁぁぁっっ・・・!」「くうぅぅっ・・・!」  
「「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、」」  
 
いろんな人を、失って。  
いろんな罪を、背負って。  
それでも、ここに得たんだ(よ)。         オレ(わたし)達の、安息の地を。  
 
 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル