某月某日…それは東京都内、とある神社での出来事。  
 
「大丈夫か?…何か苦しそうだね…」  
 
心底心配だと言った表情で尋ねる宮司…  
 
「…ぃ…え…ぁ…だ、だいじょう…ぶ…で…」  
 
ぽん…びくんッ…肩に置かれた宮司の手に、過剰な程に反応…身を強張らせながらも、肩口で切り揃えられた短髪の巫女服を着た少女はゆるゆると返事を返した。…と  
 
「すいません。お姉ちゃん今朝から具合悪くて…風邪なんですよ。少し早いけど、お昼休み取らせてもらっていいですか?」  
 
短髪の少女の言を遮る様に、長い黒髪を持ったこちらも巫女服の少女が宮司に言う。  
 
「あぁ…そうだね、君たちには頑張ってもらっているし…いいよ、休んでおいで。」  
「すいません、失礼します♪…行こ、お姉ちゃん。」  
「あ…ぅん…ぁ…」  
 
長髪の少女に肩を抱かれる様にして、短髪の少女は控え室へと向かった。  
ふらふらと覚束無い足取り、その頬に朱を散らし、顔はじっとりと汗で湿り、息遣いも多少荒い。  
風邪…そう見えなくもないだろう…だが、少女のその様はあまりにも…悩ましく艶を含んだものでもあった。  
 
 
 
『愛の形、幸せの形』(題名)  
 
 
 
「ふあ…ぁ…ぁッ…は…」  
 
控え室…施錠され、乱入者を許さない小さな密室と化したその部屋に、荒い息遣いが木霊する。  
部屋の中央…床に敷かれたバスタオルの上、膝を突き向き合い、支えあう様にしている2人の美少女…悩ましい声の主は短髪の少女…氷室早苗。  
気崩した様に羽織った巫女服は、上のみ。下…袴は既に穿いておらず、その健康美溢れる素足をさらけ出している。  
小刻みに震える素足は、彼女の可憐なその顔同様、珠の様な汗で覆われ、今の彼女の容態が尋常な物では無いコトを示す…  
そんな彼女を支えるようにしているのが黒い長髪の少女…早苗の妹の氷室キヌ…此方は巫女服を着けたまま。  
早苗はキヌの首に、おキヌは早苗の腰に…其々に手を回し、まるで寄りかかる早苗をおキヌが受け止めるかの様にして…抱き合い2人は寄り添っている。  
 
氷室キヌと氷室早苗は、血の繋がりを持たない義姉妹である。  
上司のツテで紹介してもらった、霊能の実習を兼ねた神社でのバイト。その途中…姉である早苗の不調を理由に早々と休憩にはいり、控え室へと篭った2人であったが…  
 
「お姉ちゃん…今からそんなでどうするの?目盛は最小のままなんだよ?言いつけを忘れちゃったの?」  
「はぁ…でも…でもぉ…」  
「全く…相変わらず敏感だね…だからこそ苛め甲斐があるんだけどね♪」  
「ひ…ヒドイだぁ…おキヌちゃ…」  
 
早苗の腰…秘所を覆う急角度のデルタを描く、鈍く黒光りするそれは下着などでは断じて無い。それはレザーベルトの拘束具。  
 
「早苗お姉ちゃん…色っぽかったよ?赤い顔で…はぁはぁって息荒くしちゃってさ…  
お客さんも宮司さんも…具合悪いって思ってくれたみたいだけど…ホントの事知ったらどう思うかしらね?」  
「う…っく…ひぃ…んぁ…」  
 
拘束具の下に隠された物は、極太のアナルバイブ。早苗の尻穴に挿し込まれ、小刻みに揺れその場所を犯すそれは、革のベルトによって"ひり出されない"様に確りと固定されている…午前のバイトの間中、早苗はその状態で参拝客の前に立っていたのだった。  
 
「早苗お姉ちゃん、本当は巫女服の下でお尻にバイブを突っ込んで、それで皆の前に出て興奮して感じている変態さんなんです…ってさ?」  
「ひぁ…い、言わないでけろ…おキヌちゃん…」  
 
『見つかってしまうかも知れない』というその焦燥感が…参拝客の、雇い主の宮司、そして傍に居る妹の視線が…バイトとはいえ、神聖なこの場所で神聖な衣装に身を包んだ巫女である自分が、こんなにも淫らで浅ましい痴態を晒しているというその事実が…  
早苗の尻穴に、確りと咥えられ飲み込まれたバイブの振動を、より一層強く、敏感なものへと変えていた。  
 
「それにしても…大分こなれてきたみたいだね。お尻なのにそんなに気持良くなって…もう立派なケツマンコだね♪」  
「ふぁ…や、やめてけろ…おキヌちゃん…もう勘弁し…んふ!」  
 
容赦無いおキヌの言葉嬲り…だが事実故に反論できず、早苗は羞恥に身体を熱くした。  
巫女服を仕事着としてはいても、厳密には『巫女』ではないおキヌと違い、彼女は神社の跡取りでもある正真正銘の『巫女』である。  
処女を散らす訳には行かない…よって彼女は重点的に、そして徹底的に尻穴を開発・調教されていた…"御主人様"のおキヌの手で。  
 
「でも…このままじゃ間に合わないわ…お姉ちゃん解ってるの?今晩までに、そのバイブの電池使いきっとかなきゃダメだって…そういう命令でしょ?」  
「あ…はが…ぁ…らって…らってぇぇ…」  
「…またオシオキされたいの?…もぉ仕方ないなぁ…私が手伝ってあげる…」  
「あ…ま、まってけろ…ま…ぁ…ひぎぃぃぃッ?」  
「えい♪」  
 
かち…おキヌが、手にしたリモコンの目盛を、『最弱』から『最大』にまで一気に押し上げる…途端…  
ヴヴヴヴヴヴ…早苗の直腸を埋めていた電動の張り型…その動きが激しさを増す。  
 
「うはぁ…凄いね…振動が此処まで伝わってくるよ…このままずっとこうしていれば、今晩までには電池なくなるかもね♪」  
「ひぃッ…ぎ…あ…ぎぃあッ!?」  
 
びぐんッ…腰に回されたおキヌの手にすら感じられる程の凄まじい振動。直腸を一杯に埋めた物体に、腹の中を目一杯掻き回され、蹂躙されるその刺激に、思わず達してしまう早苗。眼前で火花が弾け、頭が瞬間真っ白になる…次いで…  
 
「ひぐ…ぃ…あぁ…わ、わたす…わた…が…あぁ…と、トまらね…イグのが止ま…あがぁッ!?」  
 
びぐんッびぐんッ…余韻覚めやらず,先程の波浪も引かぬ内に齎される立て続けの絶頂。  
絶え間なく、そして容赦なく…直腸内で振動し、暴れ続けるバイブの刺激が、達し押し上げられたその高みから早苗を降ろすコトを許さない。休む間も無く、断続的にイき続ける…いや、イかされ続ける…  
 
「ひぁ…あ…が…あッもがッ!??」  
 
続く絶頂に嬌声をあげようとしたその矢先…ぐり…早苗の口内に丸めたハンカチが押し込まれる。  
 
「しぃ〜…お姉ちゃん声大きいよ…誰かに聞かれちゃったらどうするの?」  
 
にこやかな笑顔で、早苗の声を封じるおキヌ。  
"声"として吐き出されていたモノが、口を封じられた事によりその体内に留まり溜まって行く…吐き出したくても吐き出せない…そんなもどかしい感覚が募る…そしてそれは更なる苦痛と快楽として早苗の心身を蝕んだ。  
そして尚も、おキヌは責めの手を緩めない…早苗の腰に回していたその手の位置をするすると降下させ…その中央の窄まりを極太の張り型で塞がれた、両の尻たぶをグニグニと揉み解し、新たな刺激を早苗に与える。  
 
「もが…ほ…ぁ…ふぁ…ひぃ…ぎ…ぁ…」  
 
早苗は、おキヌの首に手を回し、それでも懸命に、尻穴から全身へ、広がるようにして連続で襲い来る快感とアクメの衝撃に耐えている。  
が…ピンク色の靄のかかった頭はもう、何も考えられない…早苗はただ、心身を貫く快楽の傍流に全てをゆだね、ただひたすらにイキ狂い続けるだけ。  
汗を飛ばし、むかれた白目から涙を流し、鼻水をたらし、塞がれた唇の両端から涎を垂れ流し、拘束具の食込む股座からは、全身ガクガクと痙攣させるその度に潮を噴き出し撒き散らしている。  
バスタオルは、既にずぶ濡れ…潮、腸液、小水、汗、涙、涎、鼻水…床には早苗の体液によって出来た液溜りが、雨後の水溜りのように広がっている。  
彼女が寄りかかるようにしている、おキヌの巫女服もまるで水でもかけられたかのような有様。  
例え気を失っても、連続して齎され続けられる快楽と絶頂の衝撃に強制的に意識を覚醒させられる…それは無限に続く快楽の地獄だ。  
そんな早苗の様を見て、おキヌは満足そうに、優しげに微笑むだけだ。  
 
 
より一層の霊能の勉強をするため、六道付属の大学へと進んだ早苗はこの春東京へと上京してきた。だが…数ヵ月後、早苗はボロボロになっていた。  
馴れない都会、辛い勉強、厳しい実習…そして何より付き合い想っていた先輩と疎遠になり、ココロが離れてしまったと感じた事。早苗の方は兎も角、相手の方は遠距離恋愛が出来るタイプではなかったらしい。  
 
心身ともに傷つき疲弊していた…そんな時優しく接し慰めてくれたのが、妹のおキヌだった…彼女は、早苗のココロの間隙に巧みに入り込んできたのだ。後はもう坂道を転げ落ちるかの如く…早苗はおキヌとの情事に溺れ、そして堕ちていった。  
おキヌが、そうなるように仕向けた可能性は否定できないが…自ら深みに嵌っていく早苗。  
異様にこなれたおキヌの手管に、初心で穢れを知らない彼女は、少しづつ…だが確実におキヌに隷属していった。  
 
「…ふ…ふも…ぁ…」  
「うわぁ…やっぱり袴脱いで正解だったね。  
お姉ちゃんイく度に潮噴いて…お漏らしまでするもんね。でも大丈夫…着替えもあるし。  
それにちゃんと"オムツ"だって持ってきたから…午後からはコレ着けてお仕事しようね?」  
「……ぁ……ひ……」  
「そうだ…ちゃんと言いつけを守れたらご褒美あげる…だから頑張ろうね♪」  
「……ぎ…ひぃぃ…あ、ぁ…ひぐ…ひグゥゥ…ッふぁ」  
 
大好きで大切な姉…傷ついた彼女を助けたかった…幸せになって欲しかった…おキヌのその気持に嘘偽りは無く、それは今だって続いている。  
ただ…彼女の求める物が、世間一般のそれと大きくかけ離れていただけだ。その形が異なるだけだ。歪み切っているだけだ。  
大好きな姉を、穢し、責め嬲りつくし、身も心も隷属させ、自らの奴隷に…所有物にする…それがおキヌの愛の形…それがおキヌの幸せの形。  
そして、それは今の早苗も同じ…おキヌは、そう信じて疑わない。だってそういう状態になるように、散々躾けてきたのだから。  
 
「早苗お姉ちゃん…可愛い♪」  
「……も…ふも…ふ…ひぐッ…ぐふぁ…ぁッ!」  
 
くぐもった嬌声をあげ絶頂し続ける、最早意識すら定かではない早苗に向かい…おキヌは微笑を浮かべ続けた。  
 
 
終了  
 
 

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