夕暮れ時、横島が住んでいる小さな部屋に沸騰する鍋の音が響き、水蒸気が立ちのぼる。  
小気味よい音を立てるまな板の前では、エプロン姿のおキヌが長い髪を小さく波打たせる。  
おキヌは横島と関係を持って以来、これまで以上に横島の世話を焼くようになっていた。  
いつもはこの時間、横島はシロの散歩などで外出しているのだが、今日は部屋で暇を持て余している。  
テーブルで正座をして待つ横島が、わざとらしく大きく咳き込んで礼を言う。  
「ごほ、ごほっ…いつも苦労をかけてすまないねぇ‥‥」  
「それは言わない約束でしょ?――ふふっ」  
冗談に合わせて、おキヌがお約束を返す。だが、せっかくおキヌが合わせてくれたというのに、横島は真面目に聞き返す。  
「約束したっけ?」  
「――ありゃっ」  
ズッコケそうになったおキヌは、包丁を持ったままで後ろの横島に振り返る。  
横島の冗談だか本気だか判別できない受け答えに、おキヌは笑顔で腹を立たせた。  
「だったら、今、約束すればいいんですっ。わかりましたね?横島さん!」  
「了解しましたっ」  
包丁を振りかざさしながら凄まれ、すぐさま横島は無条件で承諾する。  
そうして再びまな板に向かったおキヌからは、鼻歌が聞こえてくるのだった。  
 
「オジャマするよー」  
「おぅ、タマモじゃねぇか」  
「タマモちゃん、いらっしゃい」  
夕飯の支度時に来客したのはタマモだった。いつの間にか、ここはおキヌの家になっているようだ。  
いつも来るシロが見当たらないので、タマモに聞いてみる。  
「シロは一緒じゃないのか?あいつが来ないのは珍しいな」  
「今日はシロと交代で、アタシがヨコシマと散歩しに来たの」  
今日、いつまで経ってもシロが来なかったのは、タマモと散歩を取り合っていたからだった。壮絶なバトルが繰り広げられたに違いない。  
タマモらしくない事を言い出したので、立ち上がった横島がタマモの額に手を当てる。  
「熱でもあるのか?」  
「失礼ね。アタシも動物だから、たまには外を歩き回りたくなるわよ」  
タマモは恥ずかしがりながら弁解する。だが、かなり適当な言い訳っぽい。少なくとも、おキヌの目にはそう映った。  
「それはいいけどよ。もうすぐ、晩飯の時間だぜ?」  
「ええー。ちょっとだけだからぁー」  
これまた珍しく、タマモが横島の腕を引いておねだりする。それを見たおキヌは不快感を覚えずにはいられなかった。  
結局、女性に甘い横島は断り切れない。頭を掻きながらおキヌに伺いを立てる。  
「おキヌちゃん、ごめん。ちょっとだけ行ってきてもいいかな…」  
「晩ご飯の支度に、もう少し掛かりそうだから、少しならいいですよ」  
こちらも横島に甘いおキヌは駄目とは言えなかった。  
「いってらっしゃい。早く帰ってきてね」  
おキヌが散歩に出かける二人を見送る。その姿は早くも所帯染みている。  
「はぁ‥‥」  
見送ってから、大きく溜め息をついて後悔するおキヌだった。  
 
 
横島とタマモは薄暗い公園内を歩いている。まだ日没から間もないので、街灯がなくてもそんなに困らない。  
タマモに合わせて歩いていた横島が、疑問の声をあげる。  
「おいおい。そっちは道がねーぞ?」  
タマモが遊歩道から外れて歩き始めたのだ。向かう先には、少し気味の悪い木陰しか見えない。  
振り向いたタマモが、横島の手を引っ張る。  
「いいから、いいから。アタシはあっちに用事があるの」  
言われるままに、横島は遊歩道から足を離す。  
二人は公園内の暗闇に消えていった。  
 
タマモが連れて来た場所は、立派な桜の木の下だった。  
ここで何をしたいのか分からず、つっ立っている横島。  
そんな横島の胸にタマモが抱きつき、薄い胸板に頬擦りをする。  
「う〜ん、いい匂い」  
動物の習性なのか、どうしてもタマモは匂いを嗅ぐのをやめられなかった。  
そのタマモの行動が、横島の心の隅に押し込めておいた想像を浮上させる。  
そして、タマモの次の行動で、その想像が現実のものだと確信する。  
「ヨコシマ、少し頭を低くして‥‥」  
タマモの顔が近づいてくる。横島も顔を近づけると、二人の唇が重なった。  
軽いキスの後、横島が血走った目で心の内をのたまう。  
「これは誘っとんのか!?レッツ野外プレイですかあああっっ」  
暴走寸前の横島を見て妖艶に微笑むタマモ。  
そして、桜の幹に左手を着いてお尻を突き出す。右手は丈の短いスカートを巻くり、小さなお尻を惜しげもなく晒す。  
薄暗い中、タマモの純白のパンツが鮮やかに浮かび上がる。  
その官能的な光景に、横島の希薄な理性は微塵も残さず消え去った。  
 
「これはワイのシリなんやああっ!!」  
「――きゃんっ」  
タマモの背後に跳び込んだ横島は、その勢いのまま、タマモのお尻に顔面全体を押し付ける。両手はお尻を左右から押さえ、小さなお尻に顔を挟もうとする。  
タマモは後ろから押し潰されないように、両手を木の幹に当てて体を支える。  
横島は下着の感触も楽しむように、下着の上から何度も顔を押し付ける。  
「いやぁん‥‥お尻の穴に…ヨコシマの鼻が当たってるよぉ」  
強い力でお尻に顔面を押し付けるため、鼻骨が後ろの穴を押し広げようとする。その度に、タマモの後ろはキュッキュッと締める。  
お尻の動きを横島に感じられていると思い、タマモは恥ずかしくて涙を浮かべる。しかし、言葉とは裏腹に、前の穴の部分がじわじわと湿り気を帯びてくる。  
横島は濡れ始めた布地に舌を伸ばし、下着の上からタマモの秘所の形をなぞる。  
「はぁ…だ、ダメ…こすっちゃダメぇっ‥‥」  
ジットリと濡れた下着が張り付いて、タマモの花の形が見えてくる。  
舐めるのを堪能した横島は、今度は舌を下着の上から秘所の穴にねじ込む。  
「――ひゃうっ……そんなの…入らないって」  
布地が抵抗になって、なかなか舌が奥に届かない。だが、その抵抗感が気持ちよくて、横島は顔面をお尻に押し付け、強引に舌を押し進める。  
その結果、横島の鼻が後ろの穴も強引に押し広げる。タマモは前と後ろの穴を同時に犯され、何か別の快感を覚える。  
「い、嫌あっ!そんなに強くしないでぇっ。ダメ…出ちゃうぅっ」  
叫ぶような喘ぎ声の後、タマモは覚えのある開放感に包まれた。  
タマモのパンツは瞬時にびしょ濡れとなり、愛液にしては多すぎるものがジョロジョロと横島の口に流れ込んでくる。  
その液体は多分に塩気を含んでいる。タマモは快感でお漏らしをしてしまったのだ。  
「うぅっ…ダメ…止まらない……止まらないよぉ‥‥」  
お漏らしに気付いたタマモは必死に堰き止めようとする。だが、快楽には勝てず、排尿の勢いを止められない。  
汚物をまともに喰らっている横島は、気にもしないで舌をタマモのパンツに挿し込んだままでいる。いや、むしろタマモの小水を味わっているようにさえ見える。  
最後まで出してしまったタマモは、あまりの恥ずかしさと情けなさに咽び泣く。  
 
「ぐすっ‥‥こんなの酷いよ‥‥」  
タマモが泣いているというのに、ようやくタマモのお尻から顔を離した横島が、立ち上がってズボンのチャックを下ろす。  
横島の硬く大きくなったモノが解放され、タマモの突き出されたお尻に向けられる。  
左手をお尻に添え、親指でパンツの股間の部分を引っ張って横にずらす。そして、ここで初めて外気に晒されたタマモの大事な所に男根をあてがう。  
タマモは未だに泣き伏せており、横島の行動に気付いていない。  
「‥‥バカ…ヨコシマのバカぁ‥‥やさしくして――ォギヒィッ!?」  
不意打ちのように、タマモは剛直を一気に突き立てられる。タマモは激しく仰け反りながら、声にならない叫び声を上げる。  
「ガ…ハ……ヨ、ヨコシマぁ‥‥」  
裏切られたという思いが頭をよぎり、タマモの大きく開かれた瞳から新たな涙が流れ落ちる。人間嫌いだったタマモが受けた絶望感は計り知れなかった。  
脳の隅々まで欲情している横島は、そんなタマモの様子に気付くはずもない。横島はタマモのベッタリと濡れた下着に、己の股間を何度も打ち付ける。  
「はぅ……うん……」  
全身が脱力したタマモは上げる声も少なくなる。そして、体重を腕で支えられなくなり、桜の硬い表皮に顔面から押し付けられる。  
タマモの顔から生気が抜け出し、無表情な顔からは涙と涎だけがとめどなく溢れ出る。  
向かいの桜の木に体を預けたタマモは、背後から横島に挟まれるように犯され続ける。  
「……あぁ………うぅ……あぁ…ぅぅ……」  
人形のように変わり果てたタマモは、胃と肺を圧迫されるたびに呻き声を吐き出すだけだ。  
 
何度、顔と胸を木にこすり付けたか分からなくなった頃、タマモの体内に横島の全てがぶちまけられる。  
「――くぅっ」  
横島は射精を続ける剛直を力の限り深く突き刺し、タマモを一段と強く木に押さえ付ける。  
「……ぁ…あぅ‥‥」  
押し潰されそうなタマモは、小さな声を漏らすだけだ。だが、その小さな声の中に、快楽の色が確かに見えた。  
 
存分に精を放った横島は、タマモと共に膝から崩れ落ちる。  
荒い息が整ってきた横島は、我に返ったとたん、蒼白になった。  
「やってもぉたあああっ」  
タマモの背後から覆いかぶさっていた横島は、瞬時に飛び退いた。  
改めてタマモの様子を見る。タマモは正面から桜の木に身を預けたまま、死体のように動かない。  
怖くなった横島はタマモに手を触れず、土下座で謝ることにした。  
「堪忍やぁあ。ちょっと理性が吹っ飛んだだけなんやぁっ。悪気はなかったんやぁあああ」  
地面に頭を叩きつけるように土下座をしても、タマモの反応はない。  
それでも、横島はひたすらに地面を顔面で叩き続けた。  
 
「……あは…あははっ」  
横島の顔が土で真っ黒になった頃、タマモが唐突に笑い始めた。タマモの格好はそのままなので、不気味な事この上ない。  
気でも狂ったのかと思った横島は、土下座を中断してタマモの様子を窺う。  
タマモは桜の幹に手を着いておもむろに立ち上がり、見たこともない笑みで横島を見下ろす。  
「なかなか逞しくて素晴らしかったわ。思い出すだけで快感で身震いしそう‥‥」  
タマモは自分を抱きしめるようにして身を震わす。  
何だかタマモの様子がおかしい。その証拠に、横島はタマモの霊圧をひしひしと肌で感じている。タマモの霊力は明らかに上昇していた。  
身の危険を感じた横島は必死に命乞いをする。  
「お、俺が悪かった。謝る。だから、危ない事はやめような?」  
「何を謝っているの?アタシは今、ヨコシマのおかげで最高の気分よ」  
タマモは全く気にしていないようだが、それがかえって横島を怖がらせる。  
そんな横島の気も知らず、タマモは今の感動を分かってもらおうとする。  
「この高揚感。忘れていた何かが、体の奥底から湧き上がってくるの」  
失意の底に突き落とされたタマモは、眠っていた本性を目覚めさせようとしていた。  
「ヨコシマ、またお願いねっ」  
「あ…ああ……」  
ニッコリと微笑んでお願いするタマモは、いつものタマモに戻っていた。  
何が何だか分からないうちに、横島はタマモと公園を出る。  
辺りはすっかり夜の景色に変わっていた。  
 
 
 
つづく  
 

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