「怖いか?」  
「も、もう!」  
気づかうと言うよりからかうような口ぶりに、かおりは白い肌を紅潮させて  
怒りを示すが、雪之丞は頓着しない。  
右手を頬に当て、そのまま首、鎖骨と滑らせてかおりが気づいたときには既に  
胸の膨らみに達していた。平素の振る舞いからは想像もできないスマートなやり口。  
 
シルク地のブラジャーを雪之丞の武骨な手が這う。  
「さすがお嬢様だな。下着まで絹かよ」  
口笛を一つ鳴らして、肌触りとも似たその感触を楽しむ。  
独特の光沢と艶めいた質感は、房事にはおあつらえ向きかも知れない。そんな事を  
考えながら弄ぶ。  
「あ、あなたねぇ!」  
目に怒りを備えさせてキッとにらむ。  
「私の身体と下着と、どちらが目当てですの!」  
ぷっ。  
思わず吹き出し、そのまま哄笑する雪之丞。  
「なにがおかしいんですの?!」  
「いや、悪い悪い。自分のつけてる下着に嫉妬するやつなんて初めて見たもんだからな。つい」  
『嫉妬』という言葉に、言い返そうとするが、雪之丞の唇がそれを阻んだ。  
それは、無言の釈明だった。  
 
もちろん自分が好きなのは下着じゃなくてお前だ、という。  
唾液が糸を引くほどの長い長い口づけにより、かおりの瞳から険が薄れた。  
完全に消えてしまわないところにむしろ好ましさを感じながら、攻撃を再開する。  
素早い手つきでブラジャーを外すと、既に期待に震えてその身を固くした膨らみの頂きを指で挟んだ。  
びくん、と跳ねる身体に誘われるように、与える刺激を増していく。  
それまで遊んでいた左手も加わり、刺激は徐々に激しくなっていった。  
「はぅっん。っく」  
喉奥から溢れ出そうになる声を押し殺している。  
そんな羞恥と虚勢も、押し寄せる波の前にあっさり崩れていった。  
「い、いや。声が」  
呼吸が乱れて絶え絶えになりながら、それでもかおりは己を捨てようとしない。  
「声を出したくないのか?」  
「あ、当たり前ですわ」  
「私は今までそんなはしたない真似、したことはありませんもの」  
「なら、なおさら聞かせてもらわないとな」  
「なんでですの?」  
「だって、お前のそんな声を聞くのも、俺が初めての男なんだろ」  
 
「なぁ、聞かせてくれよ」  
よくもぬけぬけと…。こんな状況でないなら、そう怒鳴りつけていただろう。  
しかし、肌を重ねている今であれば、これはまぎれもない。  
「雪之丞から愛の囁きをされるとは思いませんでしたわ」  
「意外か?」  
「だって、普段はそんな言葉、一言も…」  
「普段なら、死んでも言えねぇ」  
自嘲気味に笑った。  
「言わせてみせますわよ、いつか」  
そう言うと、初めてかおりからキスを仕掛けた。  
「雪之丞、愛してますわよ」  
「っば、馬鹿やろう」  
黒目勝ちの瞳に射抜かれて、視線をそらす。  
「あら、照れてらっしゃるの?あなたらしくもない」  
「ええい、もうやめだやめだ。俺のペースで行くぞ!」  
一方的に会話を切ると、唇を乳房の膨らみに這わせた。  
傾斜をなぞって、その頂点を舌先でつつく。  
急な刺激にどうする事もできず、ただ喘ぐかおり。  
左右を交互に味わい尽くすと、そのまま唇を胸からヘソへ、そして下腹部へと進ませる。  
ベルトが外れただけのスカートに当たると、両手でそれをバッとめくりあげてしまう。  
ブラとお揃いの白いシルク地のショーツが姿を見せる。  
しかしそれは既に一部分が純白ではなくなっていた。  
水分を吸い変色してしまっている部分に、右手を這わす。  
「いい感じだ」  
 
未踏の花園が蹂躙者を焦がれて潤っている。  
そう思うだけで口元が緩む事を禁じ得ない。  
俺も横島の事を笑えなくなるのかな、と思いながらこれまた手慣れた早業で、最後の砦を肌から剥いでしまう。  
スカートだけが残ってしまったが、気にせずに、むしろそれを絶好のスパイスとして視覚を楽しませていた。  
黒の襞スカートと肌の白さのコントラストが、えも言われず獣欲をそそった。  
「いくぜ!」  
それに最後の理性を断たれたか、余裕を無くしてかおりの中に自らのものを突き込んでいった。  
身を切り裂かれるような痛みが、血の滴りと共にその身を走った。  
かおりはその痛みに耐えるべく唇を噛み締める。  
苦情を申し立てる事もせず、ただ眉根をゆがめ呼吸を乱しながら耐えるのみであった。  
単なる痛みではなく、自らの奥底から本能的な悦びが静かにわき上がってくる事に気づきながら。  
自らの中を熱く突き上げられるたびに、火の塊にえぐられるような感触を覚えながら、それを超える何かを確かに感じていた。  
雪之丞も強すぎる刺激に自らを抑えられず、獣のように腰を跳ね上げ続けた。  
「で、出る!」「出して!」  
呼応するような叫びの中で、雪之丞の白濁がかおりの中をいっぱいに満たしていった。  
 

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