酒池肉林な夕食を終え、我等が偉大なる皇帝バイロンは皇帝居住区にある特別大浴場に来ていた。  
ここは大理石や純金等貴重な資材を惜しげもなく使った無駄に広い大浴場でありバイロン皇帝以外は最高幹部のみが使用を許されていた。  
脱衣所でメイドに服を脱がさせて貰い浴場に入るバイロン。  
 
「「お待ちしておりましたバイロン様。今回は私達がお背中を御流しします。」」  
 
そうバイロンに声をかけたのは宮廷魔術師兼財務大臣のサンドラと官房長官兼法務大臣のアンジェラだった。  
共に30代で出産経験もあるがその熟れた色気と圧倒的なプロポーション(特に胸)は他の幹部を上回っていた。  
 
「うむっ、頼むぞ。」  
 
バイロンは2人に向かって言うと置かれていた浴場用の椅子に腰掛けた。  
 
「分かりました。サンドラ、今回は私がお背中に回るから貴女は前からお願い。」  
 
「ええ、分かったわ。」  
 
サンドラとアンジェラはそれぞれバイロンの前後に着くと自分達とバイロンの身体に湯をかける。  
そして自らの胸に液体石鹸を大量に垂らすとそれをバイロンの腹と背中に擦り付けた。  
 
ムニュッ・・ムニュッ・・ムニュッ・・  
 
彼女達は豊満な胸をスポンジに見立ててバイロンの身体を洗っているのだ。  
前後に生じる柔らかな感触に満足するバイロン。だが暫らくすると違和感を感じた。  
 
「2人とも乳首が勃ってるぞ。」  
 
愛する皇帝に身体を使って奉仕している事実に興奮したのか2人とも乳首を勃起させていた。  
しかし2人は時折 「ああ・・・」 「あふぅっ」 等と感極まったように呟くばかりでバイロンの言葉は聞こえていないようだった。  
 
「俺様の声が聞こえないとは・・・・・ならばお仕置きだ。」  
 
バイロンは未だにバイロンの身体に胸を擦り付けて喘ぐ2人に対して言うと2人の割れ目にそれぞれ指を突っ込みかき回し始めた。  
 
「ああんっ!そんなぁ・・いきなり!」 「ひゃあんっ、良いですぅ」  
 
突如割れ目に生じた強烈な快感に思わず床に仰向けに倒れこむサンドラとアンジェラ。  
しかしバイロンは指を動かすのを止めず、その動きを更に強めていった。  
 
「気持ち良過ぎですバイロンさまぁ・・サンドラのまんこ壊れちゃいますぅ!」  
 
「もう・・駄目です。アンジェラは・・イッてしまいます・・・。」  
 
「気持ち良いか?良いんだぞイッて。一度イッて楽になれ。」  
 
バイロンのその言葉にサンドラとアンジェラは安堵の表情をし、バイロンに微笑みかける。そして・・・。  
 
「ああんっ!イきますぅ。サンドライッちゃいますうぅぅぅぅぅぅ!!」  
 
「駄目ぇ!!アンジェラはもう駄目ですぅ!あああああ〜〜〜ん!」  
 
バイロンの指技による快感が許容範囲を超えサンドラとアンジェラは絶頂に達してしまった。更に・・・  
 
どぴゅっ!どぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅっ!!  
 
バイロンのペニスから精液が放たれ余韻に浸る2人の身体に降り注いだ。  
サンドラとアンジェラは聖母の様な慈愛に満ちた瞳でバイロンを見詰めると再び目を閉じて余韻に浸り始めた。  
 
「こうやってお前達とゆっくりするのも久しぶりだな。」  
 
湯船に浸かりながら同じく湯船に浸かりながら自分に抱きつくサンドラとアンジェラに向かってバイロンは話しかけた。  
あの後、絶頂とその後の余韻から回復した2人は身体をお湯で流した後、休憩するべくバイロンと共に湯に浸かっていたのだ。  
そしてバイロンの言葉には特別な意味があった。何故ならば・・・。  
 
「エリオットの事は残念だったなアンジェラ。」  
 
何故かバーンシュタイン王国時代に仕えていた君主の名を出すバイロン。  
 
「仕方ありません。でも・・・せめてあの子にバイロン様が実の父親であることを伝える事が出来ていれば・・・。」  
 
アンジェラの口から衝撃的な言葉が飛び出した。なんとエリオットの父親は当時のバーンシュタイン王ではなくバイロンだったのである。  
15年前、当時まだ青年将校だった頃からバイロンは嫁ぐ前の貴族令嬢だったアンジェラと恋人関係にあった。  
その関係はアンジェラが王に嫁いだ後も内密に続き、そしてある時アンジェラは自分がバイロンの子供を身篭った事を知った。  
幸い同時期にバーンシュタイン王にも抱かれており、それは発覚せずに王子誕生となった。それがエリオットである。  
エリオットを身篭った事で王宮内で過す事が多くなったアンジェラはそのせいでバイロンとの関係が途絶えていた。  
そして更に・・・。  
 
「サンドラ、ルイセは・・・。」  
 
「バイロン様が実の父親である事は話しておりません。」  
 
なんとルイセも父親がバイロンだったのである。  
当時まだ宮廷魔術師団に入ったばかりのサンドラは仕事で来ていた魔法学院の近くで盗賊にレイプされそうになった。  
その時彼女を助けたのが偶々長期休暇で近くを歩いていたバイロンだったのである。  
バイロンの勇姿にサンドラは思わず一目惚れしてしまいお礼とばかりに近くの茂みでバイロンに抱いてくれる様に頼み、処女を彼に捧げた。  
その後2人はバイロンの休暇が切れるギリギリまでローザリアにあるサンドラの家で同棲を続けた。  
その約3ヵ月後、サンドラは自分が妊娠している事を知った。父親は当然バイロンである。  
更に数ヵ月後、彼女は出産した。その時生まれたのがルイセである。  
 
「伝えなくて良いのか。」  
 
既に何度もルイセを抱いているバイロンはそれが近親相姦であることを全く気にしていなかった。  
因みにバイロニア帝国では皇族(まだバイロン1人)や貴族など一部では近親婚が許可されていた。  
それは魔法学院学院長のミーシャの働きで近親間の交配に伴う遺伝子劣化を防ぐ事が成功したからである。  
 
「大丈夫です。ルイセにとって何より幸せなのはバイロン様に愛してもらう事なのですから。」  
 
サンドラの言葉を聞いたバイロンは満面の笑みを浮かべる。そして・・・  
 
「ならばお前達もたっぷりと愛してやるとするか。」  
 
そう言うとバイロンはサンドラとアンジェラを脇に抱きかかえ、浴場に設置してある特設ベッドへと向かった。  
その後数時間、浴場の中では2人の喘ぎ声が響いていた。  
 
 
その6 入浴   完  
 

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