ランザックへの長期任務を命じられたウェインは、愛しいアリエータを迎えに来た。
ウェインの言葉に涙するアリエータ。熱く二人は抱き合う。
ずっと大切にしていた思い出の彼女は、今ウェインの中でやっと訪れた幸せを感じていた。
そのアリエータが旅支度を済ませた頃には、出発しても次の村まで辿り着ける時間ではなくなっていたので、今夜はこのまま泊まる事になった。
夕飯を済ませ、裏の浴場で簡単に体を洗うと、ウェインは初めての夜を迎えられる喜びに胸を躍らせていた。
寝室に入る。
見ればアリエータはもう服を脱ぎ捨て、黒い妖しげなパンツ一枚でベッドで寝そべっている。
ウェインは頑張るぞーとガッツポーズをして近寄った。
「アリエータ……!」
「遅せーぞ。」
「!?」
迎えたのは、いつもの優しい紫の瞳ではなく、ぎらつく傲慢な金の目。
そんな……馬鹿な!? ウェインは呻く。
信じたくなかった。
200年の歳月はアリエータの心を確実に蝕み、元凶のゲーヴァスを排除したにも拘らず、恐るべき闇人格アリゲータが目覚めてしまうまでになっていたのだ。
「し、信じられないよ。アリエ……」
言い終わる前にベッドから飛び起きたアリゲータがウェインを蹴り倒した。
壁に叩きつけられ激しく咳き込むウェイン。その打ち倒されたウェインにアリゲータが迫る。
「おらおらおらおら〜ぁ。アリゲータ様と呼びやがれ!」
がしがしがしがしぃ。げしげしげしぃ。
ウェインの全身に、満遍なくアリゲータの足が激しく打ち込まれる。
容赦のまったくない蹴りなのに、なぜか不思議な恍惚感を覚えてしまったウェイン。
俺はマゾじゃない……!
こんな、気持ちいいなんて、嘘だ!
は、早く彼女を助けなくては。
そう思いながら、痙攣を起こしつつ見上げたウェインの目に、蹴りを入れるたびに、ぷりんぷりんと豪快に揺れ動くアリゲータのデカ乳が映る。
「欲しいか? この体が。」
アリゲータは豊満な体をくねらせながら、お色気ポーズをとる。
そのあまりの妖艶さに、我を忘れてよだれをたらすウェイン。
「ん。もうHなんだから。ウェイン。ねぇ、欲・し・い?」
「ほ、欲しい……!」
今出現している人格はアリゲータのほうなのに、ウェインはどちらでも良くなった。
「ほう。それ程欲しいか。ならな。」
優しくウェインのあごを掴むと、アリゲータが耳元で甘く囁くは、あまりにも陳腐かつ危険な言葉。
「ええ。でも……!」
「どうした?」
「え。やっぱり、その、俺言うの?」
「は! 短小めっ 自信がないのであろう?」
「いや、それとこれとは話が違う、っていうか、俺のはそれなりに自信があるぞ!」
顔を真っ赤にしてウェインは否定する。
「では、言ってみろ。」
「俺の……を……ください。」
「ああ? 聞こえねえぇよ。もっと大きな声で言いやがれ。ご近所さまにしっかり、聞こえるようにな。
でないと……」
突然アリゲータはがしっと踊っていた巨乳を握ると強引に揉みはじめた。
「いやぁ。ウェイン。助けて〜。一人でイカされちゃう〜ああ。気持ちいい。ふうん。」
ウェインは決意した。
10年前、幼少の特権で一度だけ転んだふりをして揉んだ事のある乳。あの時から俺が狙っていたんだ。
これ以上大切なアリエータを奴にばかり、やらせてたまるか!
「だからっ
俺のおチ○チンを、君のおマ○コに入れさせてくださ――――――いっ!」
「そら、ご褒美を受け取りやがれっ。」
温かい黄金のシャワーがウェインの頭に降り注ぐ。
ああ。ご免アリエータ。
俺は君を救えなかった……
あまりの気持ちの良さにウェインはペニスを暴発させて、がっくりと意識を失った。
「ち。勝手に先にイキやがって! 使えねえ奴だ。こんな男のどこに惚れたんだか」
アリゲータは一人自慰を再開する。
片手で溢れる乳を揉みながら、溢れ出た愛液を周りに振りまきつつ、膣の中を指でかき回す。
放尿のときに脱ぎ捨てたパンツは、浅ましくも失神寸前に最後の力を振り絞ったウェインが握り締めたままだ。
「あうん。ああん。駄目、こんな淫らな事、神様がお許しなるわけがないわ。ああ。
でも……あふ、あああん。はぁんんん、止められないわこの快楽。
あああああ―。イク――――うっっっん!!!!」
新たに出現した強大な敵、アリゲータ。
ウェインが愛する彼女を救い出せるのは何時の日か。
それは誰にもわからなかった。 完。