ああぅん。  
 
剣士にとって自分の愛刀の手入れは重要である。  
いざ出陣となれば、一瞬一合で運命を別ける戦場を走り抜けねばならない。  
自分の運命を預ける剣が、剣士にとっていかに大切か。  
剣は剣士の命である。  
 
側に寄せて決して手放さない。  
日々磨きかけては自分になじませる。  
その手入れ具合を見れば、自分の実力すら一目瞭然と見られるのである。  
 
相性も重要だ。  
剣士が成長し目標が変われば、選ぶ剣が変わることもごく普通の出来事だ。  
良い剣を持つことが、有能な剣士である証ですらあるのだ。  
 
今日は一ヶ月に一度の刀身のチェックをする日である。  
場所はローザリアより少し西の地域を治める若き領主の館の一室。  
すでに前準備として服は脱いである。  
ベッドに横たわったジュリアは、これから起こるであろう作業の手順を思い出して赤面していた。  
 
剣となった日からこうなることは予想していた。  
いやむしろ剣として率先して受けるべき義務であるのに、これほど間が開いてしまうのは、一重に自分のわがままである。  
御身を離れて、他国に仮初の忠誠を誓っているなど剣にあるまじき悪行。  
なのに我が主は実に寛大なご配慮で、それを許してくださっているのだ。  
そこへ貴方の剣になると誓った相手、絶対的奉仕の対象であるべきマイロード、ことカーマインが扉を開けて入ってきた。  
 
「待たせたな。」  
「いえ、とんでもありません。お約束どおり明後日の朝まで、休暇を取ってまいりました。  
よろしいのでしょうか。マイロードのお手間をこんなに取らせて。」  
「気にすることはない。  
ただでさえ、お前はいつも遠くにあるのだから、念がはいるのは当然だろう。」  
 
まずは目視される。  
それだけでとろけそうな恥ずかしさに身悶える。  
 
「何時見ても美しい刀身だな。特にこの滑らかな湾曲具合がいい。」  
カーマインがジュリアの腰の括れから、尻を通り、すんなりと伸びた足先まで指を這わせてゆく。  
 
「握り具合はどうかな。」  
「あう、く。はあ…ああっ……っ!」  
「以前よりふくらみが増してきたようだな。」  
張りのある形のよい乳房を無造作に掴まれた。  
ぷにぷにとカーマインの手のひらのなかで、揉まれては転がされ、ジュリアの瞳が潤む。  
 
「このサワリの良さと、吸いつき具合がいいんだよな。飾りも可愛いし。」  
「はあ……あっ! …んんぅんっ。ひぃや…あ…ああ…っ! ん、ふぅんっんっ。もうマイロードっ。」  
硬くしこりきった乳首を、ねちねちと舌でいびられてジュリアは泣き耐える。  
 
こういったときにカーマインは凝り性なのを思い出して、ジュリアはあえぎながらカーマインを憧れの眼差しで見つめた。  
マイロードはコツを掴むのがお早い。  
わずか2.3回ほどのチェックで、このジュリアの剣としての特徴を覚えられてしまってしまわれる。  
自分はまだまだ至らないというのに、とジュリアは恨めしく思う。  
 
「もうこれ以上はっ、ああぅっマイロー…はぅ。ああっ。はあはあ、もう…耐えられませんっ!!」  
「何をいう。ジュリア。まだ肝心な筒の部分を確認していないぞ。  
いざというときに、すばやく鞘から抜けなかったら意味がない。」  
へそを中心になぞっていた左手をジュリアの恥部へと進ませる。  
ぷくりと卑猥な音を立てて、泉に続く割れ目にそのまま指先を沈ませた。  
その溝を何度もこすっては確認する。  
あふれる愛液が指先にまとわりついては、名残惜しげに糸を引く。  
 
「あっあああ…っ! はあっ、いやそこはこれ以上…!いやぁん。はあっ…んんくぅっ。」  
「錆止めの潤滑油はまだ健在だな。念のために塗り足しておくか。」  
カーマインは自分のジッパーを降ろすと、反りあがった肉棒をつきたてる。  
 
「はあはあ、お戯れはここまでに…ってああ! 駄目ですっ。  
ソレはっ本当に、まだ入れなっ…あ!! …くうぅ! ん。…。ああ〜っ! 気持ち…いいっ。」  
「そうか。筒の埋まり心地が変わってなくてほっとしたよ。しかしまだ擦れ具合の確認が残っている。」  
腰を突き動かされて、涙目のジュリアは快楽の渦に飲みこまれる。  
 
「ああマイロード。凄すぎますっ。もう、あああ――――ぅああ、ああっ!  
はあはあはあ。 ああ――――――――ぅんっ! はあっ。あっ。く〜ふうあはぁ…っんん。」  
「腰の振りかたとこの締め付けがジュリアの最大の良さかな。普段から鍛えている分、実にいい。  
しかしどうも馴染みが足りないな。妙に新鮮というか。  
やっぱり時間をかけてじっくりと、慣らしていかないと駄目なんだろうな。」  
ジュリアもこれで4回目の確認作業。すっかりカーマインのペースである。  
 
「マイロードそんな…っ! はあ…もうイってしまい…んんんっ。はあはあ…いそうです。  
お、お許しをっ…!」  
「この程度でイかれてはな。もう少し耐久力はつけてもらわねば困る。少し続けるぞ。」  
乳房を弄んでいた両手をベッドのスプリングに移し、つながったまま腰を落として体勢を整えるとカーマインはさらに動作を激しくさせてゆく。  
 
「あああ…はあ。ん。お人が悪すぎ…る…あああう。」  
もう後はぐちゃぐちゃだ。  
何がなんだかジュリアは良く覚えていない。  
 
ご満足の褒美を子宮の中で感じ取った後、ジュリアは開放されたことに気づく。  
激しい息遣いをしたまま潤んだジュリアはカーマインを見あげた。  
カーマインは満足げに見返してくれる。  
だがこれはまだ序章に過ぎない。  
今夜そして明日の晩までじっくりと味わって…自分の良さをご確認して、納得していただかなくてはならないのだ。  
 
 
 
剣として捨てられないために…  
 

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