リグリア帝城  パウル皇帝の寝室  
 
「キサマッ・・・妹は無事なんだろうな!」  
帝城最深部にあるパウルの寝室にファーナ将軍の怒りに満ちた声が響く。  
アルテミュラー元帥と共に前線に居た彼女は補給と部隊の再編成の為に帝都に帰還していた。  
作業も順調に進み出発まで一週間後と迫ったある日、パウルからの呼び出しの手紙で彼が自分の妹を人質にしたことが発覚したのだ。  
そこで部下に指揮を任せて呼び出しに応じた彼女は寝室に連れてこられこの様な状況になっていた。  
「今の所はな。しかしお前の態度次第でどうにでもなるぞ。」  
「何が望みだ!」  
妹を助けるためには彼の言うとおりにしなければなならないと悟った彼女は怒鳴った声で聞き返す。  
「色々あるが取り合えず今ここで裸になってもらおうか。」  
その言葉に自分が最終的に度のような目に遭うか予測できた彼女だが妹の生殺与奪を握られている以上従うほかなく仕方なく服を脱いでいく。  
「ほほうっ、中々の身体だな。」  
全裸となったファーナを見たパウルは感想を述べたあと、彼女を抱き寄せると行き成りキスをする。  
「なっ・・んふぅ・・あうう!はぁんっ。」  
侍女や親衛隊の女兵士、ハーレムの女達を相手に鍛えられたパウルの性技はキスだけであっても自慰すら殆どした事のないファーナは軽く絶頂を迎えた。  
それに構わずパウルはキスと並行して媚薬を塗った指で彼女の秘部を掻き回す。  
 
「あっあっあっああ〜。」  
秘部を襲う凄まじい快感にただ喘ぐ事しか出来ないファーナ。その瞳には最初の気丈さなど既に無く、快楽を求める淫らなものに変わっていた。  
「ふむっ、これ以上はこちらがやばいな。」  
本来ならばもっとファーナの身体を弄ぶ筈だったが屈強な軍人でも在る彼女が自らの手で堕ちて行く様を見て射精寸前まで気分が高まっていたのだ。  
 
パウルは勃起したペニスをファーナの秘部に擦り付ける。愛液が潤滑油の役目を果たす様にペニスに付いていく。  
「では行くぞ。」  
パウルはそう言うと一気にファーナの秘部を貫いた。  
「痛っ・・・?えっ、ああん!あぅんっ!。」  
処女膜を破られ一瞬痛みを感じたファーナだが媚薬の効果のせいか直に快感に変わる。  
「ああ・・いいっ!気持ち良いいっ。」  
パウルに合せて自ら腰を振り出したファーナ、その口からは快楽を積極的に求める声が出ていた。  
「良いだろう、アルテミュラーよりも私に忠誠を誓え。そうすればもっと気持ち良くしてやろう。」  
「あん・・アルテミュラーなんかどうでもいい。パウル陛下の方がずっといい・・・ふひゃん!!。」  
ファーナ自身の口から出たその言葉に満足したパウルは仕上げに取り掛かった。  
「ではお前が私に忠誠を誓った記念に褒美を授けよう。さあ、受け取るが良い。」  
パウルは彼女の中深く突き上げるとそこで精を解き放った。  
どぴゅっ!どくどくどくどくっ  
「あああ〜!パウル陛下の精液が私の胎内に・・・ああ!あーーーーー。」  
パウルの精で胎内を満たされたファーナ。彼女は生まれて初めて味わう快感に幸福を感じながら気を失っていった。  
 
その後、彼女は度々呼び出されパウルに抱かれ続けた。  
最初のセックスで強烈な快感を味わった彼女はもうパウル無しではいられない様な身体になってしまった。  
そのうち人質にされていたはずの妹アンナも加わって更に淫らになっていった  
こうしてファーナがパウル皇帝との淫らな日々に溺れている間に前線では大きな変化があった。  
物資の欠乏から大規模な作戦行動が出来なくなったリグリア帝国ラーカス侵攻軍は後退を繰り返し徐々に占領地を奪回されていった。  
そんな中、有能な将軍達も次々に戦死していった。  
ボルツ将軍は魔導巨兵を使いラーカス軍主力を壊滅させたものの別働隊の奇襲に遭い戦死。  
ガイエル将軍は乗っていた飛空艇の動力部が突如トラブルを起こし墜落死。  
エマーリンク将軍に至ってはガイエル軍救援に向かっていた所を墜落してきたガイエル艇に押しつぶされ死亡してしまった。  
こうして壊滅状態のリグリア軍を王都ラーカシアに追い詰めたラーカス軍は包囲の後総攻撃を開始。  
必死の交戦も虚しくリグリア軍は全滅し、総司令官アルテミュラー元帥も戦死してしまった。  
こうして王都を取り戻したラーカスは国名をエルスリード王国に改名。  
軍の指揮を執っていたレイモンド子爵がジークハルト王として即位した。  
こうしてエルスリードは国力の増強に努めると共に残された占領地の奪回、そして有利に和平を結ぶためにリグリアへの逆侵攻も計画していた。  
パウル皇帝率いるリグリア帝国はかつて無い危機を迎えていた。  
 
その数ヵ月後〜  
 
「ファーナ殿、正面のエルスリード軍は壊滅状態です。このまま一気に行きましょう。」  
「予備兵力も伏兵も無い様だな。了解した、全軍突撃開始。」  
参謀の声に頷き突撃命令を出すファーナ。良く見るとその参謀はエルスリード王国軍最高の知将と呼び名の高い美少女軍師のルナだった。  
彼女だけでなく光の神官ソフィア及びティアリス率いる神官団(すべて若い女性)も従軍しており万全の治療体制を敷きリファニーの魔法部隊も配置して強力な支援も行えるようになっていた。  
何故エルスリード所属の彼女達がリグリアにいるのか・・・・・それはパウルの命じた特殊工作の成果だった。  
 
エルスリード側の逆侵攻計画を知ったパウルは多数の工作員を派遣して破壊活動を行わせる一方、寝返り・勧誘工作も実行させた。  
それは対象を優秀な女性に限定し金品や高い地位を見返りに。また暗示や媚薬で性の虜にしたり強引に拉致した後に洗脳するなどの手段を用いていた。  
もっとも対称が処女の場合は皇帝に捧げさせる為に挿入は禁止されていた。  
これによりエルスリード軍からは前線で活躍する戦乙女や治療に当たる女神、そして後方や事務・行政を支える才女などがごっそり抜けてしまい組織運営が出来なくなっていた。  
そして弱体化しきった所を攻め込まれてエルスリードは敗北を重ね滅亡寸前まで追い込まれていった。  
 
ぎゃあああああっ・・ひぃっ・・・助けてぇ・・・  
 
不意にエルスリード軍の方向から只ならぬ悲鳴と魔物の咆哮が聞こえてくる。  
「弱すぎる・・・エルスリードも堕ちたもんだねぇ。まあさっさと終わらせてパウル様に褒美を貰おうかしら・・・んふぅ!。」  
ワイバーンに乗りながら魔物軍の指揮を執る元ヴェルゼリア3魔将の変幻のフェラキアが自慰をしながら呟いた。  
彼女は強くなる一方のリグリアを危険視したボーゼル(旧)の命令でパウル皇帝を暗殺するべく彼の寝室に侵入した。  
しかし一緒に居たファーナに返り討ちにされ更に徹底的に調教された結果、パウルに忠誠を誓う性奴隷と化した。  
それ以来彼女はリグリアの将軍として特殊軍(魔物部隊)を率いていた。  
 
さらには秘密条約で同盟を結んだバーラル王国の王女フレア姫の率いる重装兵団が攻撃を仕掛ける。  
元々彼女は同盟締結の際に父ウィルダー王からパウル皇帝に人質として差し出されていた。  
しかし彼女自身の戦闘力と指揮能力に目を付けたパウルに抱かれている内に彼無しでは居られなくなった彼女は自ら忠誠を誓うようになった。  
こうしてパウルの信を得たフレアは公的には人質という立場でありながら主力部隊を率いているのである。  
 
「ほうっ!戦況は圧倒的に我らが有利だな。」  
不意に彼女達に声がかかる。  
その方向を見ると皇帝パウル自らが親衛隊を率いて視察に来ていた。  
「はい、わが方が圧倒的に有利ですのでこのまま包囲して降伏を勧告する予定です。」  
「ご命令通に女性兵はなるべく傷付けずに捕虜にしています。」  
「抵抗してくる野郎共は配下の魔物が食い殺しているねぇ。」  
「わが方には若干の負傷者はいますが死者は一人も居りません。」  
ファーナ・ルナ・フェラキア・フレアがそれぞれ報告する。  
因みにこの方面のリグリア軍は公称でリグリア帝国戦女神軍団、通称でパウル・ヴァルキリーズと呼ばれていた。  
その理由は指揮官から一般兵・支援要員まで全てが美女・美少女で構成されていたからである。  
フェラキアの特務軍を除きフレアの重装兵団や前述した魔術部隊なども全て女性で男は僅かにと工作部隊や生殖能力の無い慰安用のクローン人形だけである。  
彼女達は他の一般のリグリア軍部隊よりも補給・昇進・給与など福利厚生の面で圧倒的に優遇されている。  
それに彼女達への命令権は皇帝パウルを除けば同じパウル・ヴァルキリースの上官にしかなく司令官クラスでも一般兵に命令する事は出来なかった。  
たまに邪な考えを持った他部隊の将兵や彼女達を攫って売り飛ばそうとする奴隷商人や風俗関係者がゴロツキを雇って襲撃させる事も遭ったが例外なく返り討ちにされている。  
 
そして最高級の素材で作られ強力な魔力付加まで付けられた武器防具を装備し能力や錬度も高い彼女達は編制以来死者ゼロを誇っていた。  
その時待ちに待った報告が入ってくる。  
「申し上げます。敵将ディハルトを討ち取りました、残存の敵兵は降伏しました。」  
伝令がパウル等に報告する。  
「良くやった。残るは南部に逃げたジークハルトだけだな。全軍、暫く此処で休むぞ。」  
パウルの命令で彼女達は野営準備に入った。  
 
 
「ああんっ!」  「いいわ・・もっと!」  「ああーーーー。」  「お姉さまぁ〜」  
広大な野営地からたくさんの嬌声が響いてきた。  
数万人の美女達が宿泊する広大な野営地は魔術部隊が設置した特殊な結界により彼女達以外中を見ることも入る事も出来なかった。  
時刻は夕食後の団欒の一時、彼女達にとってはお楽しみの時間でも会った。  
ある者は慰安用のクローン人形に抱かれ、また同僚とレズ行為に走ったりし見張りも交代で参加したりマジックバイブやローターを秘部に挟んで勤務していた。  
結界内に響き渡る数万人分の女性達の喘ぎ声は凄まじいものだった。  
付け足しておくと彼女達には特殊な魔法がかけられておりこれを解除しない限り、パウル以外の精液では妊娠できないようになっていた。  
 
パウル皇帝の天幕〜  
「良いぞファーナ、お前の身体は最高だ。」  
「ふあっ!あ・・ありがとうございます陛下っ!」  
中ではパウルがファーナを抱いていた。  
あの後、労いと称して各指揮官の天幕を回り全員とヤリまくったパウルは最後に彼女を自分の天幕に呼んで抱いていたのだ。  
「あっあっあっああんっ・・・ファーナはっ・・・陛下にだけれてとても幸せです・・ひゃあっ!」  
幸せな表情でパウルに抱かれるファーナ。その様子にパウルはある話をし始めた。  
「お前が居なければ私はここまでやってこれなかった。そこでお前に褒美を与えたい。」  
ファーナを抱きながら話を続ける。  
「リグリア帝国皇后の地位だ。式は盛大に行ってやる。」  
「それは・・・もしや。」  
パウルの言葉に目を輝かせるファーナ。  
「ファーナよ、私の妻になるのだ。」  
「ありがとうございます・・・こんな私でよろしければ」  
妹を人質に取られ無理やり犯された・・それ以来何度も犯されている内に彼の与える快楽に依存するようになって行った。  
それが彼への忠誠に変わってからずっと夢に思っていた事が現実になったのだ。  
「まだ夜は長い、たっぷり抱いてやるぞファーナ・・・我妻よ。」  
「分かりました・・・あなた。」  
こうして夜は更けていった。  
 
その後、ヴァルキリースの活躍により南部まで逃げたジークハルトを討ち取ったリグリアはエルスリードを完全に制圧した。  
そして同盟国バーラルと共にコルシアなどの国を滅ぼしたパウルはエルサリア大陸の統一を果たした。  
ファーナとはエルスリード制圧後に帝都で壮大な婚礼の儀を行い晴れて夫婦となった。  
それから暫くしパウル皇帝はヴァルキリースを率いてヴェルゼリア殲滅に乗り出した。  
次々と魔物の群れを打ち破っていく数万の美女・美少女達。この勢いは止まらずヴェルゼリアは完全に殲滅され魔族の王ボーゼルも討ち取られた。  
その過程でパウルは混沌の神カオスを討ち取り彼の力の一部を吸収した。それが作用しパウルに無限ともいえる精力を備えさせた。  
そして魔族を殲滅し帰還したパウル以下ヴァルキリースを称える帝国の国民達。  
偉業を称える祝賀行事が行われる。その中でパウルはヴァルキリースへの褒美として彼女達全員を抱く事を決意する。  
そして一ヶ月続いた行事の中で所属する数万の女性達を全員抱き彼女達の忠誠をより高めた。  
 
その後リグリアは皇帝パウルの治世により発展を続けた。  
しかしエルスリード併合から5年たった時。パウルは配下のヴァルキリースと共に突如姿を消してしまう。  
彼等の居ないリグリアは非常に脆くエルスリード残党などの蜂起により徐々に衰退していく事になる。  
 
 
「此処は良いところだな、永遠に続く時をそなたと共に過ごせる。」  
「そうですわね。」  
姿を消したパウル達は女神の居るルシリス神界にいた。  
実はパウルは幾ら美女を集めても時が経てば醜くなってしまうという事態を解決するために神界に移る事を決意。  
特殊な方法を用い、ルシリルゲ−トより彼女達と共に神界に侵攻した。  
能力は高いが碌に経験の無い神界の衛兵は幾多の戦闘で鍛えられた彼女達に勝てるはずも無くあっけなく制圧され最後まで抵抗したルシリスとジェシカは捕虜になってしまう。  
捕虜となった二人はパウル皇帝に処女を奪われた後、レズ用の性奴隷としてヴァルキリースに下げ渡されてしまったのだ。  
こうして神界を制圧し不老不死の楽園を手に入れたパウルは永遠の時を数万のヴァルキリースと共に過ごす事になる。  
その傍らには妻となったファーナが常に寄り添っていた。  
 
終。  
 

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