「ギザロフの研究所まであと少しか…我ながら  
よくここまで来たものだ」  
ボーゼルを討伐したランディウスとその一行は、ギザロフの研究所へ  
向かう途中に休息を取っていた。  
夕方も更けた頃ランディウスは今までに起こった事を回想していた。  
「今、俺の心の中にいるのは…ん?」  
独り言を喋っていたランディウスは、近くの森で二つの人影が  
言い合いをしているのを目撃した。  
近寄っていくと、その二つの人影もランディウスが近づいてくるのに  
気付いたようだ。  
「貴方の心の中にいるのは、私ですわよね」  
「違うわ、私よ!そうでしょランディウス!」  
言い合いをしていたのはシェルファニールとアンジェリナだった。  
「二人とも、こんな所で何をしてたんだ」  
ランディウスが訝しげに聞くと、シェルファニールは答えた。  
「二人で貴方を愛しに来たんですのよ」  
「な、なんだって?一体君は何を言ってるんだ…うっ!」  
ランディウスが驚いて更に聞こうとしたとき、アンジェリナは既に  
彼の股間をまさぐりながら服を脱がそうとしていた。  
「ウフフ…私たち、決めたのよ…私たち二人のうち  
 より貴方を気持ちよくさせたほうが、貴方をモノにしてもいいって」  
「俺はモノじゃない…そんなのおかしいじゃないか…」  
ランディウスは必死に抵抗するが、二人はどんどん服を脱がせながら  
彼の体をまさぐり、また自分達もどんどん服を脱いでいった。  
 
「おかしい…いくら何でもこんなの唐突過ぎるぞ…  
 きっとこれは、ギザロフの仕業なんだ…」  
二人の様子は、ランディウスから見てただごとではなかった。  
二人は頬を赤らめて目は虚ろで、まるで何かに取り付かれているようだった。  
更に、周囲に霧が漂い何やら甘い香りが漂っている。  
「恐らくこの霧に、媚薬とか催淫作用があるのか…二人とも、やめるんだ…」  
しかしもう既に二人は完全に性欲の虜と化している。  
「ああ…このたくましい胸板がたまりませんわ…」  
シェルファニールがランディウスの乳首に舌を這わせると  
アンジェリナは右手でランディウスの袋を揉みしだきながら  
肉棒をおいしそうに舐め回していた。  
「ん…ん…あぁ…気持ちよさそうにびくんびくん動いてる…」  
ランディウスもあまりの快楽に、もはや抵抗できずにいた。  
「うう…も、もうだめだ…ウッ!」  
ランディウスがびくっと痙攣すると、アンジェリナが舐め回していた棒が  
硬直してビクンビクンと震えながら濃ゆくて白い粘々の液体を何度も発射し  
アンジェリナの顔がその液体にまみれた。  
「ふぁあぁ…ランディウスの…とってもあったかい…」  
アンジェリナが自分の顔に掛かった白濁液を嬉しそうに舐め取る。  
「アンジェリナばっかり、ずるいですわ!」  
そういうとシェルファニールも、ランディウスの棒を舐めまわして  
まとわりついている粘液をふき取ろうとした。  
「なんで二人とも…こんな事ばっかり知ってるんだ…」  
 
「まだ終わらせませんわ…だってまだ貴方を完全に  
 気持ちよくさせてはいないんですもの…クスクス」  
二人のランディウスに対する責めは、尚も続こうとしている。  
「やめるんだ、二人とも…これはギザロフの陰謀だ…  
 二人とも、ギザロフのせいでおかしくなってるだけなんだ…目を覚ませ」  
ランディウスは必死に言い聞かせようとするが、  
二人は意に介さず愛撫を続けようとする。  
「ギザロフの仕業でもなんでも構いませんわ…だって  
 気持ちよくなれればもうどうでもいいんですもの…」  
「姉さん、ランディウスはきっとまだ気持ちよさが足りないのよ。  
 私たちでもっと気持ちよくさせてあげなきゃね…ウフフ」  
そう言うと、二人は体中にローションを塗りたくった後  
ランディウスを前後から女男女の字のように挟み  
肌と肌を密着させて上下にこすりつけた。  
「おっ、おっ、おわぁああーーーーーーーーー!」  
二人の柔らかい肌が、前後から何度もぬるぬると押し付けられ  
ランディウスは気持ちよさのあまり狂ったような寄生を発した。  
「貴方は…もう完全に私たちの虜ですわ…」  
「はあはあ…理性が完全にぶっこわれちゃうくらい  
 感じさせてあげるからね…」  
ランディウスの反応を見て、二人は嬉しそうに語りかけながら  
さらに強く体を押し付けて擦れ合った。  
ランディウスの肉棒は、ついさっき射精したにも関わらず  
ギンギンに硬くなり、すぐにでも入れたいと言わんばかりに  
びくんびくん動いていた。  
 
「はあ…はあ…はあ…」  
ランディウスは息を切らし、虚ろな目で二人を見下ろしていた。  
その様子を見てシェルファニールは  
仰向けに寝転がって足を広げ、ランディウスを誘い始めた。  
「いつでも構いませんわ…入れてくださいませ…」  
するとアンジェリナも、四つんばいになってランディウスに尻を向けて  
彼を誘おうとした。  
「だめよ姉さん、彼に入れてもらうのは私のほうなんだから!」  
「アンジェリナったらずるいですわ!貴方はさっきフェラして  
 たくさんかけてもらったじゃありませんか!」  
「それとこれとは、話が別よ!」  
二人が言い合いしている間に、ランディウスは股間をしごきながら  
獲物を狙う動物のような目で二人を眺めていた。  
そして…  
「う…うぉおおーーーーーーーっ!」  
餓えた獣のような雄叫びを上げたランディウスは、  
四つんばいになっているアンジェリナを持ち上げて  
仰向けになってるシェルファニールの上に乗せ、下に押し付けて  
二人が正常位をしているかのような状態にした。  
「え、ええっ!」  
「きゃあっ、何をなさいますの?」  
ランディウスは驚く二人を気に止めず、アンジェリナの上に乗っかって  
重なり合う二人の膣と膣の間に肉棒を刺し込み  
水を得た魚のように、元気に腰をふり始めた。  
 
「ひいっ!ま、まさか…」  
「二人いっぺんなんて…そんな…うあっ!」  
ローションと精液でぬるぬるに湿ったランディウスの肉棒は  
口付けした唇のようにびったり重なり合う二人の膣の間を  
何度も何度もなめらかに滑っていく。  
「うっ……うっ……うっ……」  
ランディウスは、今まで溜まっていた何かをぶつけるように  
全力を振り絞って腰を振り、顔には悦楽の表情を浮かべた。  
「あんっ…あんっ…あっ…あっ!」  
「はあ…はあ…はあ…ふあぁぁ…」  
肉棒が二人の膣と激しくこすれ合うごとに、二人も喘ぎ声を上げ  
密着した乳房はぷるんぷるんと震えていた。  
二人は気持ちよさのあまり、無意識のうちに互いに腰を押し付け合い  
ランディウスの肉棒や相手の膣と、激しくこすり合った。  
三人が三人とも腰を動かし、性器を押し付け合っているうちに  
いよいよ絶頂の時が訪れた。  
「はあ…はあ…はあ…はあ…ウッ!」  
「あっ…あっ…うぁああああーーー!」  
「ふぁああ…うっ、ううっ!うっうっ!」  
ランディウスの激しい腰の動きが、ビクッと震えて止まると  
彼の肉棒から大量の白い汁がドクドクと溢れて二人の膣に注ぎ込まれ  
続いて、二人の膣からも大量の汁が溢れ出し、男汁と混ざり合った。  
「ふぁあああ…」  
三人はぐったりと、地面にぐちゃぐちゃに寝転がった。  
ランディウスは完全に疲れきっていたが、二人の姉妹は  
いろんな汁にまみれたランディウスの肉棒を仲良く舐め合っていた。  
 
「う…ううん…」  
「おい、起きろよ大将!いつまで寝てるつもりだい!  
 もう昼間になっちまったぜ!」  
 
マクレーンの声で、ランディウスは慌てて目を覚ました。  
「あ、いやあの!ち、違うんだ!これはええっと…qあwせdrftgyふじこlp」  
「はぁ?何言ってんだ。ここで寝っ転がってたのは大将一人だぜ?」  
マクレーンに言われ、ランディウスは周囲を見回したが  
彼女たちはいない。脱がされたはずの服もちゃんと着ていた。  
「ほら、何してんのよ!早くしないと置いてくわよ!」  
「ギザロフの野望を止めなければ危ないですわ…」  
アンジェリナもシェルファニールも、昨日あんな事があったとは  
到底思えない程に普通に接している。  
「夢…だったのか?そうだよな…夢だよな…ハハハ…  
 ようし、ギザロフをやっつけて平和を取り戻すぞ!」  
 
 
「結局、どちらがより彼を気持ちよくさせたか判りませんでしたわね…」  
「なーに、チャンスはいくらでもあるわよ。うみにんジムで手に入れた  
 この香水があればね…ウフフフフ」  
ひそひそ話す二人の手元には、紫色の瓶のような物があった。  
 
昨日あった事は夢ではなかったし、二人はギザロフに  
操られていた訳でもなかったのだが  
ランディウスがそれを知る由はなかった。  
 
         ―――終わり―――  
 

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