ボーゼルを倒してから1年以上が経過した。
バルディア王妃クリスは夫の留守を守ってバルディア城に残っていた。
夫であるバルディア国王レディンは大陸統一のため、軍を率いて遠征中であった。
初夜を迎えて以来多忙のためほとんど夜の相手をしてもらえずにいた彼女は欲求不満になっていた。
始めの内はなんとか我慢していたものの、遠征一週間を過ぎたころになると耐えるのも限界になり自慰の回数も増える状態になった。
これが彼女をアブナイ遊びに奔らせることになる。
ある日の夜、クリスは就寝のため自室に戻ると侍女に命じて朝まで起こしに来ないようにすると扉を閉めて何故か王族用ドレス(簡易)に着替える。
そして秘密のスイッチを押して隠し通路を作動させるとそこを通って郊外にある彼女個人所有の別荘に行く。
「王妃様、ようこそいらっしゃいました。」
隠し通路を通って別荘に現れたクリスに管理人らしき男が寄ってきて挨拶するなり背後に回り、ドレスの上から胸を揉む。
ムニュムニュッ
「あんっ、はあ?ん。」
胸をもまれた彼女は一瞬嬌声を上げたあと甘いため息をする。
その間も男はクリスの胸を揉みながら首筋などを舐め上げていく。
実は彼女個人所有となっているここは彼女自身が主催(運営)する秘密娼館でもあったのだ。
内容としては客層と言うか会員は王族(現時点では彼女のみ)・貴族夫人・女官・女性武官など対外的に淑女であることを求められ、派手に快楽を求められずにいる女性などである。
そういった女性に対して快楽を提供するため極秘に精力や性技に長けた男女が集められ、普段は別荘や土地の警備や維持管理要員に偽装しつつ夜になると訪れた身分の高い女性に快楽を提供しているのだった。
はじめはクリス自身が快楽を得るための逆ハーレムだったのだがお茶会などを通じて同じ境遇にあり口の堅い女性たちを誘うようになったのがこの秘密娼館のきっかけである。
別荘の管理人で責任者の男はクリスの忠実な部下で愛人でもあり、彼女がレディン率いる解放軍に従軍したときからクリス率いる医療部隊の護衛を担当していた。
年齢も近く従軍直後で不安に陥っていたクリスに親身に世話をして、また彼が生命に関わる重症を負ったときにはクリスの献身的な治療で一命をとりとめた事で彼女に恩義を感じさらには崇拝するにまでなった。
対ボーゼル最終戦での負傷が原因で退役したがクリスの計らいで彼女の別荘管理全般の責任者となったのだ。
夫の遠征直後、気晴らしに別荘を訪れた彼女は彼と話していくうちにそれまで耐えていた欲求不満を我慢できなくなり泣きながら男に抱きつき悩みを告白するクリス。
それに対して男も優しくクリスを抱きしめながらクリスを慰めているうちに二人は一夜を共にする・・・それが愛人関係の始まりである。
この秘密娼館も夫不在から生じる寂しさや欲求不満、激務からくるストレスの解消が目的で同じような女性の存在をお茶会などで知ったことから誘ってそこから拡大したものだった。
クリスの胸を揉み続けた後、男は彼女を抱きかかえてキスをする。
「ああ・・・むふぅっ」
男のキスにクリスも答え舌を絡ませていく。濃厚なキスが終わった後、男はクリスの手をとって彼女専用の寝室に案内していく。
寝室に到着すると男は再びクリスを抱きしめキスをし、着ているドレスを脱がしていく。
「では王妃様、始めますよ。」
「ええ・・・。でも今ぐらい王妃様は止めて・・・。」
「わかりました。ではクリス様、始めますよ。」
そう言うと男は全裸になったクリスをベッドに横たえて両手でその豊かになりつつある胸を揉む。
「はぅんっ・・ああっあっああ?んっ。」
先程のようにドレス越しとは違い正面から直に胸を揉まれクリスの喘ぎはさらに高くなっていく。
「クリス様、先端が固くなってきていますよ。」
男は片方の胸を揉むのを止め、その硬くなってきている乳首に口をつけて吸い始める。
「ひゃあっ、ふああああんっ」
乳首を吸われ、さらにもう片方の胸を継続して揉まれその快感に彼女の中に眠っていた官能が一気に表に出てきてしまう。
そして男は胸を揉んでいた方の手をクリスの柔らかな肌を撫でたりしながら下肢に持っていき、割れ目に手を添えて触り始める。
「ふひゃんっ。」
クリスが悲鳴のような声を上げるがそれを無視するかのように男は顔を割れ目の方に持って行き中に舌を入れて激しく舐める。
「ひゃああああ?んっ。」
政務の忙しさで毎日通えず、夫不在の寂しさから相当溜まっていた彼女は中を動く舌が与える快感に耐え切れずに軽く絶頂を迎えてしまった。
息を整えるため一時行為を中断する2人。その間に男はベッドに座ったクリスを背後から抱きしめ体を優しく撫でながら彼女の暖かさを感じていた。
軽い休憩が終わり男はクリスをベッドに寝かせると股を開かせようとする。
「待って。」
男に待ったをかける。そしてクリスは服を脱いでいた男の股間に顔を近づける。
「ふふっ、入れる前に綺麗にしてあげます。」
そう言って男のペニスを口に含んでしゃぶり始める。徐々に硬さを増していくペニスにうっとりしながら鈴口や竿を舐める、玉を揉むなどの動作もあわせる。
「ちゅぱちゅぱちゅぱ・・・ちゅるっ。」
次第に激しくなるクリスのフェラに男は快感に顔を歪ませる。そして何を思ったのかクリスを自分のペニスから引き離した。
「どうしたの、このまま出して・・・精液を飲んでもよかったのに。」
物欲しそうな顔をして困惑するクリス。すると男はクリスを再びベッドに寝かせ、そして股を広げさせながらこう言った。
「クリス様の中に出したいんですよ。」
その言葉にカァッと顔を赤く染めるクリス。男は返事を待たずに彼女の中にペニスを挿入する。
にゅぷっ・・・くちゅっ
「はぁうっ・・・あああ〜っ。」
挿入するなり激しく腰を動かしクリスを突く。クリスも喘ぎながら同調して腰を動かす。
「クリス様、感じておられるんですね。割れ目から汁が沢山こぼれてきてますよ。」
「だって・・・ああんっ・・忙しくて余り来れないし・・はうっ・・自慰だけじゃ満足できな・・あひぃっ。」
クリスがより感じられる様に言葉でも攻め立てていく。二人の動きはより激しくなりついに終わりが近づいて来た。
「クリス様、もう持ちそうにもありません。このまま中に出します。」
「はぅっ・・私ももう駄目ぇ、このまま一緒にぃ・・・はああああんっ。」
互いに唇を貪りながら確認しあう。そして遂にその時は訪れた。
「いきますよクリス様、私の思いを受け取ってください。」
どくどくどくどぴゅぴゅぴゅぴゅっ
そう言うと男は腰をさらに突き出しクリスの奥に己の精液を放つ。
「はああ〜、わ・・私もう駄目・・・イク・・イっちゃう・・ふひゃああああああ〜。」
男の精液が自分の中に勢いよく放たれていく感覚にクリスは甲高い喘ぎと共に絶頂を迎えた。
絶頂を迎えた後、クリスはベッドの中で男に抱きついて甘いひと時をすごしていた。
「ずいぶんと溜まっておられたようですね。」
「仕方ないわ、いつも来れるわけじゃないし。」
そんな会話がしばらく続いた後、男はあることを言い出した。
「クリス様、そろそろ儀式のお時間です。終わり次第私も行きますので・・・。」
「わかりました。では行ってきます。」
そう言ってクリスは全裸のまま寝室を出て儀式用の部屋に向かう。
そして手前で待機していた女性従業員が聖水を浸した絹の布で彼女の体を拭き清める。
扉を開け中に入ったクリスを迎えたのは神聖な装飾が施された大きなベッドと30人近い男性従業員であった。
クリスはベッドの前に立ち、清められた美しい裸身をさらしながら厳正な口調で喋り出した。
「汝らはこの館の主にしてルシリスの巫女・バルディア王国の王妃であるこのクリスに忠誠を誓うか!」
「「「誓います」」」
王妃として政務に励む時や巫女として神に仕える時のような口調に従業員たちは肯定の返事をする。
「では汝らは忠誠の証として我に全身全霊をかけて奉仕をすることができるか!」
「「「出来ます。」」」
「ならばその誓い、汝らの行動で示してみよ。」
クリスの最後の言葉が合図となって従業員たちはクリスの身体に群がり愛撫し始める。
要するにこの儀式とは、清められた主クリスに全身全霊をかけた奉仕をすることで忠誠心を表し、
彼女はそれを確認するという内容である。
この秘密クラブを始めるときにも同様の儀式をやっていて今がちょうど1年目の時期であった。
先ほどの男との行為で敏感になっていた身体は30人近い従業員による愛撫で声も出せないくらい感じていた。
「クリス様、そろそろいきます。」
従業員の中から選抜された6名ほどが彼女の周りに集まる。
そしてそのうち3人が彼女の割れ目・尻・口にペニスを入れ、残りは左右の手を己のペニスに握ら後の1人は長い髪をペニスに絡ませる。
「・・・あっあっあっ・・。」
全身を襲う凄まじい快楽にまともに喘ぐことすら出来ずにいる彼女。
その後も攻めは続きやがてそれも終わろうとしていた。
「いきますよクリス様っ、我々の忠誠を受け取ってください。」
そう言って従業員たちはクリスの膣・尻・口・手・髪にそれぞれ精液を放った後、ベッドに寝かせてから離れる。
そして残った従業員たちがペニスをしごきながら彼女を取り囲む。
「「「我らの忠誠、お受け取りください。」
周りを取り囲んだ従業員たちが彼女の身体に向けて射精する。
30人近い従業員の精液を全身に浴びた彼女は満足した表情で天井を見つめていた。
「汝らの忠誠を確認した。今後もそれを忘れぬように心がけよ。」
少し休んで落ち着いた彼女は全身精液塗れのまま従業員たちをねぎらう。
従業員たちが退出した後やってきた男と浴場にいき、身体を洗い流してもらう。
それが終わった後、着てきた王族用ドレスに着替えて隠し通路の入り口へと向かう。
「大分満足された様ですね。それとクリス様、なぜ私のときだけ避妊の魔法をかけなかったのですか。」
彼が言う避妊の魔法とは巫女時代に暴行を受けて望まぬ妊娠をした女性たちを救うために同僚と協力して生み出したものである。
しばらくの沈黙の後、彼女は笑顔でこう答えた。
「あなたの子なら・・・・って思っただけっ。」
「しかしクリス様。それは・・・。」
クリスの言葉に男は思わず驚いた。彼女は王妃でその夫はかの英雄レディン王、こういう関係になれないほどの高嶺の花だからである。
「相手をしてくれないレディンさまが悪いんです。それに私が跡継ぎを生んだ後なら大丈夫ですよ。」
後を継ぐ王子を産んだ後なら男の子供を妊娠しても大丈夫だと語るクリスに男はさらに驚いた。
「しかしそれでも・・・。」
「避妊魔法をかけてレディンさまに抱かれた翌日にあなたに抱かれるならばれませんよ。」
そう言うとクリスは男に抱きつき軽くキスをした後、隠し通路を伝って城へと戻って行った。