じゅぷりと音を立て、固く赤黒い肉棒がイライザの膣から引き抜かれる。  
「はあんッ! …… やだ……そんな……んっ」  
「どうした、抜けといったのはお前だろう」  
「……そんな……」  
「続けてほしいのか」  
「そんな、こと」  
ない、と言おうとした。が出来なかった。  
なぜか一瞬躊躇ってしまった。  
嫌だ。  
嫌なはずなのに、それが口に出せない。  
これは強姦だ。  
自分は今見知らぬ男に強姦されているのだ。  
いいように秘所を弄られて、男性器を挿されて、めちゃくちゃにされて。  
そして、よがっている。  
声を上げて腰を振って。  
それが現実だった。  
それでも認めたくなかった。  
認めてしまったら、自分はきっと堕ちてしまう。  
自分の好きだった気高く潔いイライザ=メイフィールドはきっといなくなってしまう。  
それは嫌だった。  
 
「そんなこと……ないわ――!」  
震える口をどうにかしながらイライザはそう言い切った。  
しかし、男はそんなイライザを一瞥し鼻で笑う。そのままイライザの両足を掴み一気に自分のもとまで引き寄せた。  
「あるんだろう、ほら!」  
「あああッ!! やあっ!!」  
急に声を荒げると、片手でイライザの胸を押さえつけ、下でとめどなく汁を垂れ流しているそこに指を2本突っ込んだ。有無を言わさずに掻き回す。  
「ん、はあっ、ンァッ――!」  
先ほどの不満も相成って、乱暴な刺激にビクンビクンと体が打ち震える。  
「やあん、あああっ、そこ……」  
「そこが、どうした」  
ピタリと男が指を止める。  
「な……」  
自分は今、何と言ってしまったのだろう。  
「ここがよかったのか?」  
先ほどの位置より若干脇に逸らした部位を擦られる。  
位置こそ違えど、指の節がさっき感じた場所に微かに当たり、それがもどかしい刺激をイライザにじわりじわりと伝えていく。  
「んっ……んっ……」  
無意識のうちに腰を振っていた。まるで男の指を自分の突起にあてがうように。  
いや、実際あてがわせようとしていた。  
「ここがいいんだろう?」  
指の動きは止めずに耳音で男が囁く。  
「やぁ……そ……んなこ……」  
「ほう、そうか」  
指をまた抜く。ヌチャリとわざと音を立てて。  
「ところで、俺はバカなんでな」  
唐突に男がそう口にした。  
「どこを触ればお前が嫌らしく汁を垂れ流すのか判らないんだ。だから」  
「だから、自分でしてみろよ」  
 

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