「・・・うぶ・・・はぁ・・ちゅば・・はぁむ・・」  
マーキュリアのあるアパートの一室。  
黒髪の美少女が目の前のベッドに腰掛けている男に奉仕している。  
「・・っ、ふう、大分うまくなってきたな。・・・もっと奥まで咥えこめ。」  
少女の頭を鷲掴みにして、自分の方へと引き寄せる。  
「ぐぶぅ!!ふぐ・・・んん・・・・じゅぷ・・・ぺちゃ・・」  
一瞬咳き込んだが、慣れるとまた同じペースで男のモノをしゃぶっていく。  
「・・・もう、限界だな。いいか、全部飲むんだ。こぼすんじゃねぇぞ。」  
そう言うと男は少女の口内に己の欲望を吐き出した。  
「うぶぅ・・・んぐ・・・くはぁ・・・」  
苦々しい表情をしながらも、少女は全てを飲み干した。  
「いい子だ。フェラの方もかなり様になってきたみてぇだし、今日はもう帰っていいぞ。  
ほら、今日の分だ、取っておけ。」  
男は財布から何枚かの紙幣を取り出すと、床に放り投げる。  
少女はそれを拾って服のポケットにしまい、無言で部屋を出て行った。  
 
この街のすぐ横に屋敷を構える少女、イライザ。  
男の部屋から出た彼女は雲一つない星空の下、マーキュリアの街道からふらふらと家路に着く。  
 
(・・・なんで、こんなことになったんだろ。わたし・・・)  
 
イライザは思い出す。  
そう、全てはあの日から始まったのだ。  
執事のレヴァンから屋敷の事情を聞いた、その時から。  
 
 
 
時を遡ること四日程前。  
レヴァンから屋敷の経済状況の危機を知らされると、自分も何か力になれないものかと  
なんとかお金を稼ごうという決意を示すものの、流石は世間知らずなお嬢様、  
労働はイヤだの楽して大金を稼ぎたいだのと他人の命令は聞きたくないだの  
贅沢を言ってはクレヴァニール達を困らせていた。  
そこに、一人の男が屋敷を訪ねてきた。  
 
そして・・・・・・  
 
「あなた、お仕事を探してるんですってね。楽して大金を稼げる仕事を。  
ありますよ、たった一つだけ。」  
「・・・・本当に?」  
「ええ、ホントですとも。興味があるんでしたら、今晩、マーキュリアにある  
アパートの一番奥の部屋へ行って下さい。」  
「・・・それは一体どういう仕事なのかしら?詳しく教えてくださらない?」  
「そこにいけば分かりますよ。それじゃ私はこれで。」  
そう言うと男は姿を消した。  
 
・・・・イライザは胡散臭いとも思ったが、  
ぐずぐずしていればやがては貯えが底を尽いてしまうのもまた事実。  
その仕事を引き受けることにし、その夜、言われたとおりの場所へ行き、  
そこで初めて、自分のカラダを売ることを知ったのだった。・・・その身をもって。  
 
部屋に入ったイライザは不意に腕を引っ張られ、ベッドに押し倒された。  
「・・・!!??」  
男が自分に覆いかぶさってくる。  
訳の分からない状況に頭を混乱させるイライザ。  
「へへっ、聞いたとおりの上玉だな。こいつは仕込み甲斐がありそうだ。  
・・・それにしてもあいつ、どっからこんな女捕まえてくるんだか・・・」  
男はぶつぶつと独り言を言っている。イライザを凝視するその目は色欲に駆られていた。  
「・・・一体これはどういうことなのよ!早くお退きなさい!」  
身の危険を感じ、男に怒鳴りつけるイライザ。そんな彼女を見て、男はニタニタと  
笑みを浮かべながら言った。  
「あれぇ?あんた、あの男に『あなたのカラダを高く買ってくれる人がいるんだけどどうですか?』  
みたいな事言われて来たんじゃねぇのかよ。」  
みるみるイライザの顔が青ざめていく。  
「わ、わたしは只、ここに来れば・・・」  
「楽して大金を稼げるってか?ははっ!お前、相当おめでたい頭の持ち主だな。  
そんな仕事あるわけねぇだろ。あるとすれば、これさ。」  
そう言うと、イライザの乳房を荒々しく揉みしだき始めた。  
 
「・・・くぅ・・い、いたい・・・」  
イライザは快感と言うには程遠い感覚に顔を歪める。  
「直に気持ちよくなるぜ。病み付きになるほどな!」  
両の手で彼女の豊かな果実を捏ねくり回す。  
「・・・い、やぁ・・・はう・・・・じょ、冗談じゃないわ。・・・ん・・・・だ、誰がこんな・・・あん!」  
「今更やめるなんてのは無しだぜ。あいつにはもう仲介料払ってんだ、もう戻れねぇよ。  
でも安心しろ。高く買うってのは嘘じゃねぇ。あんたは愉しんで、金を手に入れる。  
一石二鳥じゃねぇか。はっはっはっは!」  
男は高笑いを飛ばすと、さっきまでの荒っぽいものとは裏腹に、優しく、  
まるで割れ物を扱うかのような手つきでイライザの乳房を弄っていく。  
「ん・・・・んんっ・・・あ・・ふぅ・・・い、いやぁ・・・・ふぅん・・・」  
次第に甘い調子のものが、彼女の声に混ざってくる。  
「いやよいやよも好きの内ってか?なかなか素質がありそうだな。」  
服を剥ぎ取り、穢れを知らないイライザの裸身を露にさせる。  
「・・・やだぁ・・・見ないでぇ・・・ふ、ぅ・・・・・ああ・・・」  
異性に初めて裸を見られ、羞恥心に顔を逸らし頬を赤らめる。  
その様子に気をよくした男は、彼女の首筋に舌を這わせ、硬くなった先端を弾く様に愛撫した。  
 
「はあああ!あ・・・はぁん・・・ふあ!ああ!」  
無意識に悦びの声を上げるイライザ。  
今だ嘗て経験したことのない快感の波に晒され、頭の中に霧がかかった様に朦朧となってくる。  
痛々しい程に勃起した頂を指の間に挟み、上下左右に激しく擦る。  
「あはぁ!ん・・んあぁ!はぁ・・はぁ・・・ひゃぁは!」  
大袈裟すぎるほどに反応するイライザ。そんな彼女を、男は高みへと導いていく。  
「はぁん!あぁ・・・ふあああ!・・・な、に・・あ・・・なにかくる!きちゃうよぉぉぉ!!」  
目の前が真っ白になり、体を大きく仰け反らせて昇天した。  
「ははっ、胸弄っただけでイッちまいやがったぜこの淫乱が。」  
「・・・・・・・・・・」  
卑猥な言葉を投げ掛けられたというのに何の反応も示さない。  
どうやら気を失ってしまったらしい。  
「まぁいいや。気絶してようがしていまいが関係ねぇ。勝手に愉しませてもらうぜ」  
男はイライザをうつ伏せにして、秘処に自分のモノをあてがう。  
一気に貫いた。  
 
「!!!!!!!」  
体が引き裂かれたかのような激痛にイライザは目を覚ました。  
「かぁ〜!やっぱ初モノは締めつけが違うな。いてぇぐらいだ。」  
自分のモノが奥まで到達したのを悟ると、容赦なく抽挿を開始する。  
「がぁっ!!ぐう・・・・がはぁ!あがぁぁぁ!!」  
歯を食いしばり、必死に痛みを堪えるイライザ。  
獣のような悲鳴と絶え間なく零れ落ちる涙が、彼女の感じる痛みの凄さを物語っている。  
「いや゛ぁぁぁぁぁぁ!!やめて・・やめてぇぇぇぇぇ!!」  
「・・・やれやれ、痛々しくて見てなんねぇな。しょうがねぇ、少しは優しくしてやっか。  
そんな声出されたらこっちが萎えちまう。」  
今度は、言葉通りに彼女の様子を見ながら、ゆっくりと、優しく動く。  
「はぁ・・・はぁ・・・く・・うぅ・・・いた・・い・・・・ん・・・くふぅ・・・」  
しばらくそうやっていると、悲痛な声は消え、代わりに艶のある喘ぎ声が微かながら聞こえてくる。  
「おい、もう大分痛みも引いてきたろ。少し速く動くぞ。かまわねぇな?」  
イライザは黙って小さく頷いた。  
それを確認すると、男は徐々に動きを速めていった。  
「あぁ!・・・んぁ・・・あん!・・ん・・ふあ・・・くふぅ!」  
(・・・あぁ・・気持ちいい・・胸を弄られてたときより、ずっと・・・)  
痛みは既に欠片も無く、ただ強烈な快感だけがある。  
想像以上の快感に、イライザの理性は少しずつ、だが確実に崩壊していく。  
彼女の体は更なる快感を得ようと、無意識に腰を振り始めた。  
 
「ははっ!こいつ腰振ってやがる!初モノのくせに自分から腰振ってよがるたぁ、お前  
余程の淫乱だなぁ!」  
「や・・あぁ!・・い・・わないで・・・きゃふぅ!」  
(恥ずかしい・・・・でも・・もっと気持ちよくなりたい・・・気持ちよくなりたいよぉ!)  
更に激しく腰を振りたてるイライザ。  
「はぁぁぁぁ!!あぁ!ふああああ!あっあっ・・ひゃはあ!!」  
このまま絶頂を迎えることができる、と思ったその時だった。  
突然男の動きが緩やかになっていき、遂には秘処から自分のモノを抜いてしまった。  
「・・あ・・・え・・・な・・んで・・・?」  
イライザは落胆の色を隠せない。  
「このまま簡単にイッちまっても芸が無いからな。お前がおねだりできたら、  
最後までやってやるよ。」  
「・・・・・・・・・・?」  
「そうさな・・・・『どうか私の嫌らしい穴にあなたのモノを挿入して、  
この淫乱な雌犬をイカせて下さい』って言えたらイかせてやる。ほら、言ってみろ。  
それとも恥ずかしくて・・・」  
「・・はぁ・・はぁ・・ど、どうか私の嫌らしいオ、オ○ンコにあなたの・・オ○ンチン、をぶち込んで、  
この救い様もない程い、淫乱な雌犬を、イカせて下さぁぁぁい!!」  
間髪入れずイライザが返す。その目にはもう男の男根しか映っていなかった。  
男は呆気に取られていたが、すぐさま我に返ると  
「・・・くっくく・・はぁーはっはっはっは!!こいつぁ可笑しいや!  
思わぬお釣りが返ってきやがった!・・・いいだろう。そこまで言うんなら、  
お望み通りイカせてやるぜ!」  
再び秘処に自分のモノをあてがい、一気に挿入した。  
 
「あぁぁぁん!!気持ちいい!気持ちいいよぉぉ!!」  
ぐちゅ、にちゅ、にゅちゅ、と淫らな水音が部屋に響く。  
「ふああああ!!いい!いいのぉ!!もっと・・もっと突いてぇ!!」  
恥じらいも何も無く、半狂乱にようによがり狂うイライザ。  
「あぁ・・・あぁ!んあぁぁ!!は・・ぁん・・・・はひゃぁぁ!!  
・・・わ、わたし・・・おかしくなっちゃうぅぅぅぅ!!」  
何故自分が初対面の男性に犯されているのか。  
何故自分は初対面の男性に犯されて、嬉しそうに喘いでいるのか。  
・・・もう今は何も考えられない。考える気にもならない。  
今はただ、イキたい。それだけだった。  
「あぁ!はぁぁぁぁ!!も、もうダメェ!イ・・イク・・・イクゥゥゥゥ!!」  
急に膣内が収縮して、男のモノがきつく締めつけられる。  
「ぐうぅぅ!」  
あまりの快感に、男はたまらずイライザの膣に白濁をぶちまけた。  
「・・・あぁ・・・でてる・・・あついのが・・・・わたしのなかにでてるよぉ・・・」  
 
 
・・・・そして今日までの四日間、イライザはカラダを男に売り、その見返りとして  
多額の『小遣い』を受け取った。  
「毎日来なくてもいい。稼ぎたい時に稼ぎに来な。もっとも、毎日来たいんなら  
それはそれで大歓迎だがな!はっはっは!」  
男は毎日来なくてもいい、とも言っていたが、  
初めて味わったセックスの快感が彼女の頭に焼き付いて離れず、  
それを思い出しただけで体が疼いて仕方がなくなり、  
気が付くと男のアパートまで足を運んでしまうのだった。  
 
彼女は恐らく、明日も、明後日も、その次の日も、男にカラダを売りに行くだろう。  
 
屋敷のため、そして自分の欲求を満たすために・・・。  
 
                                  end  
 

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