「だ……駄目ですよマギーさん…!こんなの…誰かに見つかったら…」
「心配するなレムス…こんな深夜に私の部屋を訪れる人間はそうそういないさ。それに…私はもう止まる事は出来ないんだ…それはお前だって同じ事だろう?」
マギーさんは淫靡な笑みを見せながらズボンの上から僕の股間をさすってくる。
熱い、まるでお湯が沸騰するように僕の身体の中で熱いのが沸々と沸き上がってくる。
「ふふ……どうしたレムス…息が荒いな?熱いのなら服を脱いでも構わないぞ?」
「な、何を言っているんですかマギーさん…!?そんな事出来る訳……んむっ!」
僕の言葉を遮るようにマギーさんは僕に口づけをする。
「れちゃ……んん……はぁ……」
マギーさんは僕の頭を撫でながら激しく舌を絡ませてくる。僕とマギーさんの唾液がポタリポタリと床へと落ちてゆく。
やがて満足したようにマギーさんは自分の唇を僕の口から離す。生まれて初めてのキスがまさかマギーによって奪われてしまうなんて夢にも思わなかった。
キスってこんなに気持ちの良いものだったんだ……。僕はゴクンと口の中に残っていた液体を飲み込んだ。
「ふふ、やっぱりレムスは可愛いなぁ…キスだけでこんなになるなんて。でも…今日はキスだけでは終わらせないよ?」
マギーさんはニヤリと笑みを浮かべ、僕に抱き着いてきた。
「んぷっ!?」
僕の顔がマギーさんの大きな胸の谷間へと埋まる。むにゅうと柔らかい感触と共にマギーさんの匂いが僕の体の熱をさらに上げていく。
「どうだ私のおっぱいの感触は?レムスはいつも私の胸を見てただろう?」
(う………)
図星を突かれた僕は動揺してしまう。マギーさんの言う通り僕は彼女の胸を見てばっかりだった。
マギーさんがソファーで仮眠をとっている時に、ちょっとだけ触ろうとしてしまった事もある。
その時はどうにか自分を抑える事が出来たけど……。
そもそもなんでこんな事になったんだろう?
きっかけは今日の昼にマギーさんに声をかけられた事だった。
『レムス…頼みたい事があるんだが良いかな?』
『頼みたい事…?なんでしょうか』
『まあ、特にたいした事ではないんだが今日の夜に一人だけで私の部屋に来てくれないかな』
『一人……ですか?分かりました、僕で良ければお手伝いさせていただきます』
『すまないレムス、感謝するぞ!じゃあ今日の夜に…』
そう言って歩き出すマギーさんはどこか喜んでいるに見えた。
この時の僕はまさかマギーさんがこんな事をするなんて全く考えていなかった。
続く