「……おにい、ちゃん?」
「どうやら無事帰れたようだな。ただいま、ルイセ」
2度目の失踪より帰還した光の救世主、カーマイン・フォルスマイヤー。
「夢じゃ……ない?じゃあ、本当に……おおおおおおにい――」
兄であり最愛の人であるカーマインが帰ってきたことはルイセにとって蜜月の到来
ゲシッ「はじめまして。私はモニカ・フォルスマイヤー。これからよろしくね、妹さん」
――ではなく、新たな戦いの序曲であった。
『ルイセVSモニカ〜ローランディア最悪の戦い〜』
カーマインに寄り添う、二人の来訪者
「ディアーナさん、ですか。あなたもその、息子と……」
「はい。まあモニカとは違い、私はカーマイン君と一緒にいれるなら立場はどうでも構わないです。ティピちゃん王国で衛兵なり彼の護衛なりで働くつもりです。勿論、何かあった際はロイヤルガートとしての実力、存分に発揮しますが」
「とりあえず勝ち逃げしたヒロ相手に勝ち越さないとね。一週間後がど真ん中だから……」
「どうした、モニカ?」
「いい景色ねと思っただけよ。それとカーマイン、私の部屋だけど――」
高まるルイセのグローシュパワー
「ウォレスさん♪たの」
「だが断る」
「…………」
「あ、いや、まあ話は聞くとしようかというか聞きくからいや聞きますからその詠唱だけは――」
帰っても不憫なジュリアン
「競争相手がいない異世界なら彼と結ばれるチャンス。そんなことを考えていた時期も私にはあった」
「それで、ご覧の有様だよって結果かい?」
「ま、負けちゃ駄目ですよジュリア様!」
吹き飛ぶアーネスト
「愛と正義の使者、インペリアル仮面参じょげふっ!?」
弄られるメルフィ
「仲間にもならずロリでもなく棒読みな上シナリオではあの有様。5年若返って中の人を水○奈○にならない限り相手する価値もないわ」
「なんでいきなりあった人にこんなひどいことと言われるの!?」
企むアメリア
「割り込まなくて良いのか?」
「さすがにあの二人相手に正面からぶつかったら、命がいくらあっても足りないわよ。漁夫の利狙うつもりだけどね」
そして、激突する二人の女
「そうね、いい加減身の程を知らない義妹を躾けないといけないかしら」
「…………それが遺言だよね?」
「ではこれより一本勝負を開始する。両者、開始の――」
「エヴォリューションレザルトソウルフォース・グォレンダッ!」
「不意打ち以前に殺す気満々だー!?」
その日。ローザリアは破壊の光に包まれた……