「……こんな夜遅くに来て欲しいだなんて一体なんの用だろう…?」
深夜のイライザ邸の廊下にてレムスは呟いた。
旅の休暇中、レムスはマギーのある頼みを聞いていた。
『今日の深夜、一人で私の部屋に来て欲しい
ちょっとした研究をしているのだが、君に手伝ってもらいたい事がある』
その言葉を聞いたレムスは何故一人だけなのだろうと少し疑問に思ったが、
今まで色々と自分達に協力してくれた彼女の役に立ちたいと考えたレムスはそれを承諾した。
「分かりました、僕でよければお手伝いさせていただきます」
この言葉を聞いたマギーはレムスに礼を言うと、その場を後にした。
その時のマギーの表情がとても嬉しそうだった事にレムスは気が付かなかった……。
(一体僕は何をするのだろう? 新しい兵器の開発だろうか、それとも単なる雑用かな?
まさか……人体実験…!?)
あれこれ考えている内にレムスはマギーの部屋の前にたどり着いた。
…この後、自分の身に起こる出来事をレムスは知る由もなかった。