アボガド子
「ハッ……!? ここは、教室?
私としたことが無防備に睡眠をとるなどと、ここ百年はなかったことですが……。
昨日は確か、物知らずのリレ・ブラウに世の道理というものを教授して差し上げた後、
感激に目を腫らしたあの小娘から手作りのお粗末なクッキーとやらを受け取って……、
おや、なにやら胸が重たいような?
いつも華やかにして重量感溢れる腰元のレーヴァテインも、
今日はこころなしか存在感がない……。
ふむ……? (がさがさ)
なんと……? (ごそごそ)
あっくぅん……っ! (ビクビクッ)
お、おのれリレ・ブラウ!
一服盛りやがりましたわね、あの田舎娘がぁ〜〜〜ッ!
あら、はしたない。これはいけない……」