バディドとアドヴォカート先生は、いつも喧嘩している。
表面的にはいがみ合っているように見えるけど、
でも本当に嫌いならわざわざ話し掛けなければいいのにって思う。
口では悪く言うけれど気になって無視できない、
もしかしたら、彼らはお互いにそんな存在なのかも知れない。
ああ、どうしたらいいのだろう。
あの二人のことを考えるだけで、なんだか胸が張り裂けそう。
【バディド・バランタイン】
なんだよリレ、こんな所に呼び出して。
ふっ、告白でもしようってのか?
…は? おおおお俺が、アアアドヴォカートと!?
仲が良さそうだって…い、一体お前は何を見てんだよ!
まったく、馬鹿も休み休み言えってんだ…
あ、あんな、悪魔の、ことなんて…
(顔を赤くしてそっぽを向いて)大っ嫌いに決まってらあ!
【アドヴォカート】
バディド・バランタイン…! その名を聞くだけでも忌々しい!
私にそんなことを聞いてどうするつもりです、リレ・ブラウ?
私があの男のことをどう思っているかなど、聞くまでもないことでしょう…
契約!? 馬鹿な! ありえません!
じゅ、授業はこれで終わりにします…
生意気で…口を開けば悪態ばかりで…突っかかるしか能の無い男の魂など…
い、言うことを聞かせたところで、嬉しくもない…!(しきりに呟きながら出ていく)