「あーやるきでねー」
そう呟いたのは超時空戦闘機「ビックバイパー」だった。惑星グラディウスを旅だって幾星霜、
当初は使命感満万だった彼も最近はすっかり惰性で戦闘をやっていると言う有り様だ。そして、
そのせいで窮地に立っていることも。
彼の言い分はこうだ。ようやく第2エリアを抜けたものの、モアイとかいう眉ナシ石像が立ちはだかり
それに苦戦していたのだ。操縦テクがヘタレなビックバイパーは上上下下…をやって序盤は切りぬけたものの、
1UP狙おうとしてうっかりミスってしまい中途半端な場所で初期武装になってしまったのだ。それが、つい三日前のこと。
何個かカプセルを回収してパワーアップをしたがもうどうでも良かった。早く帰ってビールが呑みてえ。しかしその思いも
己の身体とともに宙の藻屑に果てようとしていた。
そんな事を思いつつビックバイパーが最後の1本に火を付けた時、第2宇宙速度で突っ込んでくる物体がいた。
「あー!またビックさんサボってる!」
「うるせえな、最後の1本くらい静かに吸わせろよ」
騒がしくビックバイパーにランデブーしたのは彼の唯一の相棒、「オプション」だった。
彼女は彼がミスってボロボロになった後、無け無しのカプセル5個で雇った仲間だ。しかし話を聞くとどうも新入りらしく
ショットを撃ってるのにミサイルだけぼとぼと落としたり、敵の攻撃かわしてる最中にはぐれて迷子になったり
正直オプションとしては失格だ。しかし猫の手も借りたい今、ビックバイパーは彼女の無敵能力を利用して
そこらへんに落ちてるカプセルを拾ってくる様に命じていた。それが、つい二日前のこと。
「で、今日の稼ぎは?」
「…それが…」
そう言うと、彼女はそっと組んでいた腕を広げた。そこには「換気扇」がいた。連続して倒すとカプセルを落とす
別名子持ちししゃもと呼ばれるあのザコキャラだ。
「おまえ!ノラ換気扇なんて拾ってきやがって!なに考えてんだ!」
「ご、ゴメンナサイ…!でも、泣きながら1人クルクル回転してるのを見て、ほっとけなかったの…」
涙目で俯くオプションを跳ね除け、ビックバイパーは子換気扇を掴んだ。
「こいつは俺が始末する。運がよけりゃ、カプセルくらい落とすかもな」
ぴーぴーと鳴く子換気扇に銃口を向けると、オプションは顔面蒼白になってビックバイパーにしがみついた。
「お、お願い!その子は…許してあげて!」
「バカヤロウ、子供とは言えこいつは立派な敵キャラだ。大した行動ルーチンも持たない、な」
彼の口からは冷静に、そしてあっさりとした言葉が紡がれた。
この世界の掟。情けを掛ければ今に画面が敵弾で埋る。しかし、オプションはその世界に背こうと必至だった。
「宇宙に来て初めて出来た友達なの…だから、お願い…何でもするから」
「…本当だな」
パッと、ビックバイパーは子換気扇を離す。ホッとしたオプションを見るや否やビックバイパーは彼女の胸を
いきなり鷲づかみにした。
「え……!?な…!」
「うるせえな、じっとしてろ。なんでもするんだろう?」
あっ、とオプションが小さく喘ぐとビックバイパーは彼女の裏に回り両手でその胸を撫でまわした。
サイズは小振りだったものの、しかしその感触は発達した女のそれだった。先端を中指の腹でそっと触れる。
「や…!」
「なんだビンビンじゃねえか。いっちょまえに感じてんのか?」
かあっと、オプションの顔と耳が朱に染まる。その表情を見て、ビックバイパーの劣情はむくむくと大きくなって行った。
胸の愛撫は左手に任せ、右手を秘所のある部分に忍ばせる。「やっ」とオプションが跳ねたがそんなことは
おかまいなしにとビックバイパーのごつごつした指は下着の中に侵入した。
薄い茂みを掻き分け、割れ目を探し当てる。しっとりと濡れたそこは柔らかく、なによりも熱かった。
ぐっと陰唇を指で挟み、余った指は膣の入り口で愛液を掻き出す様に動かす。
「やァ…ッ、ふぁ……はぁぁ」
「淫乱だなぁオプションは。もうパンツも指もドロドロになってるぜ」
「いやぁ、そ、そんなの…ちが…」
涙をぽろぽろ流し、半ば夢うつつなオプションをぐっと押し倒し四つんばいにさせ、
ビックバイパーは自分自身を取り出す。そのビックなバイパー具合にオプションははっと我に帰った。
「お、男の人の……こんなにおっきいなんて」
「俺のは特別製だからな…覚悟しろよ」
後ろから尻を鷲づかみにして、ゆっくりオプションの中に侵入する。ぷちゅぷちゅといやらしい音を立てて
少しづつ埋ってゆくと、オプションはその痛みと恐怖に悲鳴を上げた。
「い、いやぁぁぁっっ!」
「ガマンしな、もうちょっとすりゃ良くなる」
ぐっぐっと腰を打ちつけるビックバイパーは、オプションに被さるような姿勢になり両手で胸を掴んだ。
そしておもむろにグッと引き上げ、後ろ向きに座って繋がる形になった。
(や…あ……痛いのに…気持ち…いい)
オプションの漏らす声に快感を含んだ艶が混じり始めた。それを合図に、ビックバイパーは腰の動きを更に速めた。
「あ、ふぁあああぁぁっ!だ、ダメ…換気扇ちゃんが見てるよぉっ!」
「見せてやれよ、飼い主は淫乱女だって教え込ませとかないとな!」
絶頂の波が押し寄せる。乳首を指で挟まれ、処女膜を巨蛇で貫かれ、オプションは果てた。
刹那、極太レーザーがオプションの膣内に大量発射され、あふれた白濁がびしゃびしゃと宇宙に散った。
「さっき"飼い主"って言いましたよね!だから、飼っていいんですよね!」
「…ん、ま、まあ…」
数時間後。足腰の立たなくなったビックバイパーがかすれた声で返事をした。
あの後終わりかと思いきや、すぐさま第2ラウンドをせがまれたビックバイパーだったが
結局プレイは8回戦に及び、残機を10個ほど失ってゲームオーバーと相成った。連コインもままならないセックスだった。
(こいつ…なんでピンピンしてやがんだ…)
喜びながら子換気扇を抱くオプションを見つつ、ビックバイパーの耳にはネームエントリー曲が聞こえてきた。(了)