「あー…なんで掃除なんて……」  
「昨日あんたがサボるからでしょ!」  
 
ったく、掃除やりたくねーからこそサボったっつーのによー。  
そのサボリの罰で掃除だなんて、本末転倒もいいとこだぜ。  
 
「この教室、オレら二人きりだな…」  
(ゆいゆい?)  
 
こうして綾が手伝ってくれてるのがせめてもの救いだな。  
じゃねーとオレ一人で全部やんなきゃいけなかったところだし。綾様々だ。  
…ああ、黒板消しもはたかねーと。ちくしょーめんどくせー。  
 
「綾……目ェ閉じろよ」  
(何!? 何ーーー!?)  
 
風強いから、チョークの粉が教室に戻ってきちまうんだよな。ぽふぽふ。  
目に入っちまったら困るし、綾にも目ェ閉じててもらわないと。ぽふぽふ。  
まったく、電動のクリーナーぐらい置いてくれりゃいいのによ。ぽふぽふ。  
うん、キレイになった。  
 
「よし、綾、もう目ェ開けても……ん?」  
「……」  
 
…なんだ? 聞こえなかったのか?  
つーかなんでちょっと顔が上向きなんだ? なんで顔が赤くて肩がぷるぷる震えてんだ?  
こんなのまるで、お前、キス待ってるみたいじゃんか。  
 
…あ、そうか。キス待ってんのか。  
「二人っきり」で「目ェ閉じろ」だもんな。そりゃキス待っちゃうよな。  
なんだよ、綾のやつ。意外にロマンチストっつーか、可愛いとこあんだなあ。  
いやいや、綾が可愛いってことはオレが誰よりも知ってるけどよ。って何言わせんだ。  
 
………んー…。  
ひょっとしてコレ、一歩踏み出すチャンス、ってやつか?  
こうしてキス待ってくれてる、ってことは、  
オレにキスされてもいいってこと……だもん、な?  
 
「……綾」  
「っ!」  
 
両肩をがっしりと掴んでみる。綾の身体がさらにこわばったのが見て取れた。  
そのまま手にじわじわと力を入れて、  
綾の顔とオレの顔との距離を、少しずつ、少しずつ、詰めていく。  
 
綾とこんなふうに間近で顔突き合わせるのは……学園祭の劇のとき以来、か。  
あんとき、ホントにキスするかどうか、  
オレ最後までめちゃくちゃ迷ったんだぜ?  
んで、あとあと綾とヘンな空気になるのはイヤだったから結局寸止めにしたけど、  
その日の夜になってからもう一回考えてみて、オレちょっと後悔したんだぜ?  
 
…今回はさっぱり寸止めできる気がしねー。迷おうって気も起きねーや。  
ヘンな空気になるかもしれない危険冒してでも、綾とキスしてーもん。  
オレやっぱ綾のこと好きだもん。たったいま再確認しちゃったもん。  
 
「…あ……、んぅっ」  
 
オレの唇が、何かものすごくふっくらしたものに触れた。  
瞬間、綾が鼻から声を漏らす。  
柔らかい。熱い。すげー気持ちいい。それから、えーと、ああ畜生、言い表せねーよコレ。  
ファーストキスがレモン味なんて言ったのはどこのどいつだ。  
こりゃチョーク味だぜ。世界最高のチョーク味だ。ったく。  
 
「ん……む……ん―………ぷは」  
 
唇を離し、ほうっ、と一つ息をつく。  
改めて綾と見つめ合い、それからぎゅっと抱き寄せた。  
 
「綾、好きだぜ」  
「…私も。ゆいゆい、大好きだよ………ふふっ、やっと言えた」  
 
幸せそうな笑みを浮かべながら、綾がオレの首筋に頬をこすりつけてくる。  
腹の底から幸せな気持ちが湧き上がって来て、  
それが頭に到達した瞬間、なんだか急にめちゃくちゃ恥ずかしくなった。  
オレはムリヤリ綾の顔を上に向け、照れ隠し代わりに再び唇を密着させる。  
 
「ん…むぅ」  
「! ……ん…ぷ、んむ…ちゅっ」  
 
ついでだから舌を滑りこませてみた。  
温かく濡れた綾の舌を絡め取り、歯の周りをぐるりと撫でる。  
綾の舌も、すぐにそれに応じるようにして、  
オレの舌をちょんちょんとつつき始めた。なんだこいつ超可愛いよ。  
 
「ん…ちゅ、んっ…ぷぁ、ゆ、ゆいゆ……んむぅっ」  
 
舌を絡ませ合い、二人の口のまわりは唾液まみれ(どっちの唾液だかはもうわかんねー)だ。  
粘膜同士がにゅるにゅる擦れ合う感覚自体ももちろん気持ちいいんだが、  
綾の口ん中に舌を突っ込んでる、っていう事実がやたらと興奮をアオる。  
頭の芯が痺れてきた。頭に芯があんのかどうかなんて知らねーけど。  
 
顔を右へ左へ傾けながら、ベストの密着ポジションを探す。  
綾のしなやかな腕が、オレの腰に絡み付いてきた。  
オレも右手を綾の腰へ移動させる。唇も身体も密着ベストポジション完成だ。  
 
「……ん……っんー…はっ、…んぅ」  
 
空いた左手で綾の髪を撫で上げ、耳や頬を触る。  
腕の中にある綾の身体がぞくぞくと震えたような気がした。  
あー…なんかすげえいい匂いすんな。甘くて、懐かしくて、気持ちが安らぐ匂い。  
綾の匂いかコレ? だといいな。ずっと嗅いでたいもんな。  
 
「綾…綾…っ!」  
「…ん…ちゅ…んふ…も、バカ…っ、んぅ……ぷは!」  
 
唇をくっつけたり離したり、ぎこちなくも情熱的な口づけを何度も繰り返した。  
しばらくキスしてると、少し唇を離して見つめあいたくなってくる。  
でも見つめ合ってると、また綾の唇の味が恋しくなってくる。なんだこれどうなってんだ。  
 
頭の中がモヤモヤしたものに支配され、なんだかボーッとしてきた。  
綾の髪を触っていたオレの左手は、吸い寄せられるようにして綾の胸に添えられる。  
瞬間、綾の身体が大きくびくっと震え、  
オレの腰をつかんでいた小さな手にも力がこもった。  
 
「うあ、ご、ごめん! …イヤ、か?」  
「う、ううん! ゆいゆいならイヤじゃない!」  
 
やっべ。焦りすぎた。どうかしてるなオレ。反省。  
…なんだよ。オレは反省するとニヤけちまうんだよ。  
手のひらに残る綾の胸の感触や、「オレならイヤじゃない」って言い回しにニヤけてるわけじゃね  
 
ーからな。  
しかし、綾のやつ、そんな男をそそる言い回しどこで覚えたんだ?  
生徒手帳か? 生徒手帳に書いてあんのか? だからいつもあんな熱心に読んでんのか?  
 
「…けど……ここ、教室、だし…」  
「そか…だよな。放課後とはいえ、誰が来るかわかんないもんな」  
「うん…」  
 
それに、ホコリまみれじゃムードもなんにもねーし。  
こーゆーのは、アレだよな、  
どっちかの家で、ゆっくりしっとり落ち着いてやるもんだ。  
もちろん、家に家族が誰もいないときにだぜ? ちょうど今日のオレんちみたいに…。  
……あ。  
 
「なあ、綾…今から、その、オレんち……来ねーか?」  
「…え?」  
 
綾はちょっとだけ視線を彷徨わせ、真っ赤な顔でゆっくりとうなずく。  
その後の掃除は、なんだかすげーはかどった気がした。  
 
 
 
綾と手を繋いで歩いたオレんちまでの家路は、  
いつもよりずっと急ぎ足だったのに、脇目もふらずに歩いたのに、  
なぜか、死ぬほど長い距離に感じた。  
恋人同士で手を繋いで登下校、ってこんなに疲れることなのか。やべーな。  
 
マンションのエレベーターに乗り込み、オレん家のある階のボタンを押す。  
扉が閉まるか閉まらないかぐらいのところで、  
なんだか意味もなく待ちきれなくなり、綾を思いっきり抱きしめた。  
 
「ひゃ! …ん、ゆいゆい……」  
 
綾は小さく声を上げたが、すぐにオレの腰に手を回し、優しく応じてくれる。  
早鐘を打つような綾の鼓動が伝わってきて、オレの鼓動とシンクロする。  
このままオレと綾とで一つになって、溶けて混ざっちまえばいいのに。  
エレベーターのゴウンゴウンという駆動音もオレの鼓動とシンクロする。  
このままエレベーターも一つになって、溶けて混ざっちまったらそれはちょっと困るな。  
 
勢いに任せてキスでもしようかと思ったところで、目的の階に到着、扉が開いた。  
教室や通学路などといったアウェーじゃなく、もうオレのホーム(文字通り)なわけだから  
できれば落ち着いて、ムーディーに事を運びたかったけど…、  
再び着火されたオレの自制心は、もう待ってくれそうにねー。  
 
家のカギを開けるなり綾の腕を掴み、ずんずんとオレの部屋まで引っ張り込む。  
綾は前のめりになりながらも、「お、おじゃまします!」と呟いた。笑っちまうぐらいマジメだな。  
掴んでいる綾の手にちらりと目をやると、何か文字が書いてある。  
ミソ、ショウガ、ダシ昆布……なるほど。やっぱあんまり時間かけてらんねーな。  
 
「…意外とキレイにしてるね」  
「ん? あ、あー、まーな……イスとかねーから、ベッドにでも腰掛けてくれ」  
「…うん」  
 
…ん、今の綾の表情は……魂胆、読まれちまったかな。ああもうこの際しょーがねーや。  
上着を脱ぎ、綾の隣に座る。会話は起こらない。  
横から覆いかぶさるような形で、ゆっくり押し倒した。  
 
「…綾、いいか?」  
「…い、いいよ……って、が、学校でも言ったじゃない! 何回も言わせないでよ…」  
 
絶対コイツ世界一可愛いよ。  
唇を落とすと、潤んだ瞳が静かに閉じられた。  
綾はオレの背中に手を回し、シャツをギュっと掴んでくる。  
全身で綾のぬくもりを感じ、残されたオレのわずかな理性が打砕かれた。頭が痛ぇ。股間も痛ぇ。  
 
「んぅ! ちょ、ゆい……ふっ、ん! …く、はぅ……」  
 
唇を顎に移し、そこから首へ、鎖骨へと口付けを落としていく。  
綾は最初驚いていたが、やがて蕩けるような顔になっていた。  
同時進行で胸に触れる。学校では一瞬触っただけだったからなんだかよくわかんなかったけど、  
今はその柔らかさが手のひら全体に伝わってくる。うわーこれ枕にして寝てぇ。  
 
「綾、脱がすぞ」  
「…ん」  
 
震える手で綾のブレザーをはだけた。スカーフを解いて、シャツのボタンを上から外してゆく。  
綾らしいのか綾らしくないのか、ずいぶん可愛らしいデザインの、フロントホックのブラが露わにな  
 
った。  
オレこれ知ってる。外し方知ってる。  
AV見といてよかった。上原から借りたやつ見といてよかった。ありがとう上原。  
 
ぱちん、と音を立ててブラのホックを外す。  
締め付けから解き放たれ、ハリのある綾の胸が、揺れながら姿を現した。  
恥ずかしさが限界を超えたのか、綾が顔を横へ向けた。耳元で囁いてみる。  
 
「…キレイだぜ」  
「っ! ば、バカ…!! …で、でも私の、その…大きく、ない…よ…?」  
 
消え入りそうな声で綾が呟いた。お前、それはねーよ。充分大きいって。  
少なくとも栗子よりは大きいだろ。これで謙遜したら栗子にぶっとばされるぞ。  
…こんなこと言ってたらオレも番長にぶっとばされるだろうけど。  
 
「…あっ、あぅ、あっ……やぁ……っ、んんっ」  
 
綾の生乳をやわやわと揉みながら、その頂点に息づく突起を口に含む。  
汗かいてるからどっちかといえばしょっぱいはずで、  
少なくとも「甘い」って評するのはおかしいと思うんだけど、でも甘い。  
なんつーか、そうだ、さっきキスしたときの味に似てる。綾の味なんだろう。  
 
片手で胸を弄りつつ、もう片方の手でスカートから出ている綾の素足に触れた。  
なめらかな太もものすり合わせをかいくぐり、脚の付け根まで指を這わせていく。  
しっとりした布が指先に触れたとき、綾がびくんと震えた。  
…濡れてる。  
綾が、オレに触られて、いや触られたせいかどうかはわかんねーけど、濡れてる。  
なんか急に、エロいことしてるんだって実感が沸いてきた。うわーうわーうわー。  
 
「っ! やぁっ、そこっ…だめっ、ゆいゆ、い……っ!!」  
「イヤだったら言ってくれ」  
「やっ! イ、イヤじゃ、な……ふぁ、なっ、ない、けど…っ…んんんぅ!!」  
 
下着の脇から指を滑り込ませ、直に綾の秘所を探る。  
興奮してるのはオレだけじゃなかった、っていうのがこの上なく伝わってくる触感と温度。  
ちゅくちゅくと音を立てながら、入り口(だと思われる部分)の周りをなぞり、  
ときどきぷっくりと膨れた部分をつついてみた。  
 
綾は切なそうに吐息を漏らしたり、身悶えしながら嬌声を上げたり、  
堪え切れずに背筋を反らしたり、と忙しく反応する。  
オレが綾を気持ちよくさせてるんだ、という興奮に混じって、なぜかちょっと面白さがこみ上げた。  
見当ハズレな例えかただろうけど…可愛いラジコン、って感じか?  
 
「ぁあっ! ひゃ、あ、や…っ! ゆいっ…ゆいゆい、あ…あああ、ふぅ、んんんんんっ!」  
 
…もう、いいよな。つーか、オレがガマンできねー。  
虚ろな目でくたっとなっている綾の髪を撫でつつ、びしょ濡れのショーツを脱がせる。  
オレもズボンとパンツを腰まで下げ、がちがちになっているオレ自身を取り出して、  
スカートの下に隠れた綾の秘所へ擦り付けながら、入り口に照準を合わせた。  
 
「…? …っ、あ……」  
「綾、愛してる。ずっと前から好きだった」  
「…ん、私も…だよ。ゆいゆい、大好き」  
「…サンキュ。でも、オレのほうが先に好きになったと思うぜ」  
「え、そ、そんなのわかんないじゃない、私だって……! …って、もう…こんな時まで何言ってんのよ…」  
「……痛かったらブン殴ってくれな」  
「…ふふ、そうする」  
 
気持ちを再確認し、お互いを落ち着かせるように優しくキスをする。  
綾は目を瞑ってオレの首に手を回した。  
その手は少し震えていて、きゅっと胸が締め付けられる。  
 
「あ……はい、っ、てっ……ぅう!」  
 
オレ自身に手を添えて、綾の秘所に腰を進めてゆく。  
オレの首に回した手に少し力が加わり、綾が顔をしかめた。  
 
「っ、痛い、か…?」  
「ちょっとだけ……っ、気に、んんっ! …しないっ、でっ…!」  
「…オーケー」  
 
ゆっくりゆっくり、なるべく綾に負担をかけないように、オレ自身を沈めてゆく。  
一番太いところが入ってからは、それほど抵抗らしい抵抗は感じなかった。  
入り口の周りにほんの少し、ぷつぷつと玉のような鮮血が浮かんだが、  
綾からはスカートで見えてないだろうから、とりあえず良かった。  
コイツ、いっつも血ぃとか見たくないって言ってたもんな……意味が違うか?  
 
「…ふぅ……」  
「つ……っうぅ…全部、はいっ、た……?」  
「ああ、ガマンしてくれてありがとな。入ってんのわかるか? …ほら」  
「ひゃ!? も、バッ…カ……んっ!!」  
 
ケツに力を入れて、綾の膣内でオレ自身をぴくりと振動させる。  
綾は顔を真っ赤にして驚き、上目遣いで睨んできた。ああ可愛い。  
…それにしても、オレ自身を根元までおさめてみると、  
測ったようにちょうど綾の最奥に届いてるのがなんだかすげー。  
こうなるためにオレら2人生まれてきたんじゃねーか、ってぐらいぴったりだ。  
 
「綾、動いていいか?」  
「…ん。だいじょぶ、思ったより痛くなかったし、いいよ…」  
「悪ぃな。なにしろお前ん中、良すぎてあんまり保ちそうにねーからよ」  
「っ! もう、いちいちそんなことばっか、り……っ、ひゃ、ああぁあ!?」  
 
お言葉に甘えて腰を動かし始める。  
驚愕のギアチェンジ速度で初速からトップスピードに入り、  
オレ自身の長さもフルに使って綾を責め立てた。  
 
「んぅっ、はぁっ! そ、いきな、り、はっ…あぅ、あぁあ、やっ…やんんん…んっ!!」  
 
さっきの「痛くなかった」ってのは強がりじゃなかったみたいで、  
綾からは苦痛の声ではなく嬌声が上がっている。  
さらに結合部からも、潤った粘膜が擦れ合い、さらに潤いを生み出している音が聞こえた。  
 
「ひっ…はぁっ、ぅうんんん! あっ、ああ、んぁっ! やぁっ!」  
 
ときどき胸に吸い付いたり頬を撫でたりしつつ、  
一定のリズムで綾の膣内を堪能する。  
綾の膣内は、絡み付いてくる、とか、搾り取るように、とか  
どうもそんな感じじゃねーんだよな。  
なんつーか、暖かいものに優しく包み込まれてる感じ。  
信じらんねーぐらいキモチイイけど、それ以上に心地いい。  
 
「うぁ、あぁっ…! んぅ、むぅ……ん、ぷぁ、やっ! はぁっ、ひぅ…ぅううん!」  
 
綾もただ受け止めているばかりでなく、オレにキスを促し、  
さらにオレの腰へ脚を絡みつかせてくる。自然、オレの腰のストロークはやや小さくなり、  
代わりに「抜く→突き込む」の一回一回の動作が速まることになった。  
 
「はぅ! んぅ、あ、ひぁ…あっ、あん、ん、ふぁっ、んんっ!!」  
 
大きく引いて大きく突き込むのが深い快感だとすれば、  
高速でピストンを繰り返すのは激しい快感だ。  
どっちにも捨てがたい魅力があるが、絶頂へ向かうには後者のほうが早い。  
抱き締め合いながらキスをする。もうキスしてんのか、荒い息を交換してんのかわかんねー。  
 
「んあっ! やっ、ぁあ、だ、めぇ、い、やあ、あぁあ!!」  
「綾っ、悪ぃ、もう…っ!」  
「やぁ、んっ、ゆいゆ、んぅう! ゆいゆ、いぃっ、ふぁ、ああ、好きぃ…っ!!」  
 
綾の背中を掻き抱き、全ての意識をオレ自身に集中させて  
怒涛の勢いで綾の膣に突き入れる。  
綾もオレの背中にしがみついて、キレイな髪を振り乱した。  
ふわりといい匂いがする。学校でも嗅いだあの匂いだ。  
 
「ふぁっ! ぁっ! んっ! ひゃっ! あっ! ぁあぁぁうっ!」  
「綾…綾ぁ…っ! ふ、ぅ、くぅっ…!!」  
「ん、ふぁ、あぅ、あ、あああぁぁああああぁぁっ!!! ……ん…は…ぁっ…」  
 
オレの身体を貫いてる芯を、そのまま全部叩き込むようにして、  
想いのカタマリを一滴残らず綾の膣内に注ぎ入れた。  
 
…。  
……。  
………。  
 
「あ、ふぅ…」  
「…はぁ、ぁ…」  
 
オレは綾の上からくてんと滑り落ち、隣に寝転がる形になった。  
綾がオレの胸に頬を摺り寄せてきたので、  
見つめ合ったり微笑み合ったりキスしたりしながら、ゆっくり呼吸を整える。  
と、オレの腰に何か冷たいものが触れた。  
 
「…あ、ショーツ……うわ、びしょびしょになっちまったな」  
「ちょっ…! バ、バカ! そんなこと言わないでよ! …もう、サイテー」  
 
オレがショーツを摘み上げると、綾は電光石火の速さでそれを奪い取った。  
うう…確かにデリカシーが足りねー行為だったな。反省。  
でも、今後こういうとこも改善して、オレはお前にふさわしい男になってくぜ。見ててくれな。  
 
「…すまん。でも、これじゃ帰れねーだろ」  
「…ブルマでも履いて帰るわよ、全く……って、あー!?  
 そうだ、帰らなきゃいけないんだ! もうこんな時間じゃない!!」  
 
綾は何かを思い出したように飛び起き、時計を見て大声を上げた。  
 
「時間通りに帰らなきゃいけないって、お前シンデレラかよ?」  
「そんなんじゃなくて! え、と……っ!? …き、消えてるじゃない! どうしよう…!?」  
 
続いてハッとした顔で手の甲に目をやり、また大声を上げている。  
 
「…なんなんだ?」  
「ここに買い物メモ書いといたのよ! さっきゆいゆいのシャツ掴んだときに消えちゃったんだわ!  
 晩御飯までに買い物して帰らないといけないのに…あーん、なんて書いてあったんだっけ!?」  
 
…ああ。  
 
「…ミソと、ショウガと、ダシ昆布だ」  
「っ! そう、そうよ! それよ! 良かった! ……って、なんでゆいゆいが知ってる…の?」  
 
 
 
<了>  
 

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