ちっと余ったな…  
いつものように髪を染めた後、残っている染髪剤を見て慎はちょっと考える。  
 
そう言えばこの間、久美子が面白いこと言ってたな。  
ちょうど風呂場にいたと言うのもあって、慎はほんのちょっとだけ悪戯心を起こした。  
後で考えると、なんでそんな気になったのかは謎なのだが…  
 
ともかく、慎は残った染髪剤で作業を始めた。  
「…ってー」  
やっぱ、かかるとイテーな…  
何かいいものがないかと考えて、ふっと思いついた慎は、コンドームを持ってきた。  
さて、はめようとするが、もちろんこのままじゃあ駄目だ。  
それならば、はめ易いようにするまで。  
慎は己をしごき始めた。  
 
 
触れると柔らかい汗ばんだ肌。  
シーツに散る乱れた黒髪。  
手に残る小振りな、しかし柔らかい乳房の感触も。  
温かい汗に湿った成熟した女の香りのする身体も。  
何もかも俺の好みで、思い出すたび切なくなる。  
 
目の前に広がる久美子の肉体を思い描きながら  
慎は己をしごくの夢中だった。  
「あ・・・」  
当初の目的を忘れて、夢中で手を動かしていた慎は  
あっという間に絶頂に達し、しばらくして本来の理由に気が付いて  
憮然とする。  
駄目じゃん。俺・・・  
もう一つコンドームを持ってくると、慎はもう一度己を屹立させる。  
 
結局、染め終わるまでの20分間、慎は3個のコンドームを消費した。  
はぁ、何やってんだ俺・・・  
ちょっとバカバカしいと思いつつも、綺麗な紅色の毛に縁取られた  
下半身を見ながら、今度久美子にあった時にどうしてやろうかと  
今から楽しみにしている慎だった。  
 

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