「や…やだっつってんだろ!!」
うつぶせの状態から身をよじって首筋に舌を這わす背後の慎をどかそうとするが、
さすがの久美子もその体勢では分が悪い。すぐに両手をシーツに押さえ込まれる。
「だめ。あとでまだ痛いなら、先にもっとよくなってて」
両手があけば他にもいろいろできるのにと思いつつ、うなじにまた口付ける。
「〜〜〜〜〜〜!!!」
震える久美子。
うなじが弱いと気づいたのは偶然からだったが、流れる黒髪の間からのぞく白いうなじが
紅潮してるのを見るのは、まだ挿入を辛がる久美子に快を与えられるということもあって、
慎にはいっそう扇情的に思える。
「かわいいよ」
「馬鹿にしてんのか!!」
耳元ささやく慎に、くわっと久美子はどうにか背後の慎を見る。
「まさか。あんたがよくなるのがうれしいの」
そんな慎にますます顔を赤らめ、
「こんなのいやだ、はずかし…っ」
はずかしい。
きもちいい。
こんなにふうにきもちよくなるのをみられるがはずかしい。
恥らう久美子に慎は心臓を射抜かれる。
「首、いや?」
「…もっとゆっくりのほうがいい」
うなじは感じすぎると目を伏せる久美子に慎はあっさり降伏する。
「じゃあやめる」
そして体勢を変え、背後から抱えるようにして座り、肩にあごをのせて言う。
「首はまたこんどね」