八章  『隷』  
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
 
長い間男の口に犯されてきた乳房が  
ようやく開放された。  
 
汗と男の唾液、そしてシロップの混ざった液体が  
乳房から腹部の方へと流れ落ち、ヤエのふくらみは  
てらてらと鈍い光を放っている。  
 
「・・むふぅ。とても良かったぞ・・・  
 お前も楽しめたかな?ん?」  
 
口のまわりに付いた液体をふき取りながら、  
男はちらりとヤエに視線を移す。  
 
「・・・・・・・・・」  
ヤエは、恥ずかしさで視線をあわせることもできず、  
ぐったりとその身を十字架に預けている。  
 
「さて・・・じっとしているのも疲れるだろう。  
 そろそろ運動でもさせてやるとするか・・・ふふ・・」  
 
そう言うと男は部屋の端へ行き  
壁に取り付けられているハンドルを  
ゆっくり回し始めた。  
 
 
すると床に大きな円状の溝があらわれる。  
ちょうど、2cmほどの太さの筆で  
床に大きく丸を書いたかのようであり、  
円の直径は6〜7mほどもある。  
 
そして、その溝から黒光りする巨大な鋼鉄の輪っかが  
きしんだ音を立ててゆっくりとせりあがってくる。  
 
いつぞやエビス丸が使っていたフラフープを  
巨大化したような感じであろうか。  
一本の長い鉄棒を曲げて円を作ったようにも見える。  
 
それを空中へ持ち上げるように、輪と  
同じくらいの太さの鉄棒が溝の奥から数本伸びて  
輪を支えている。  
 
そして、輪っかは地面から数十センチの  
ところで停止した。  
 
「くく・・さぁ、運動の時間だ。」  
 
男はヤエの元へ戻ると、ヤエを十字架に拘束していた  
手足の拘束具をゆっくり外していく。  
 
「・・・はぁ・・はぁ・・・・ぁぅっ・・」  
 
そして、手足の拘束を完全に外されたヤエだが、  
男の責めで体力を消耗していた事もあり、その場に  
崩れ落ちてしまう。  
それでも、露わになっている美しい肢体を両手で隠し、  
たくしあげられたタイツを戻し胸元を覆う。  
 
「ふふん、いくらそんなことをしても  
 こちらの気分しだいでどうにでも  
 してやれると言うのにな・・くく・・  
 ・・まぁいい。さぁ、来るのだ。」  
 
そう言い、ヤエの首輪から伸びる太めのワイヤーを持つと、  
ゆっくりと鉄の輪へと足を進める。  
 
「よし。では、準備をするとしよう。」  
 
「!?  あぅっ!」  
 
男はヤエの背中側から腹部へと  
腕を回し、抱え込むようにして  
一気に持ち上げる。  
 
「・・やっ・・離して・・・・」  
 
「ぐふふ、焦らずとも   
 ちゃんと降ろしてやる。・・ここへな。」  
 
男はヤエの体を、足が鉄棒をまたぐようにさせながら  
ゆっくりと降ろすと、そのまま再び四つ這いの格好にさせる。  
 
ヤエの両腕と両足の間に輪になっている鉄の棒がる形になり、  
鉄の輪の高さはヤエの膝から太ももの付け根までに寸分の  
狂いも無く調整されており、  
四つ這いになるとちょうど秘部が鉄の棒にこすれてしまう。  
 
「・・ん・・はぁ・・・はぁ・・・」  
 
「さぁて、と・・・・もう分かっておるな?ん?  
 そのまま輪に沿って周回するのだ。  
 無論、四つ這いのままでな・・・・・・・・  
 お前のいやらしくて大事なところも喜ぶぞ?  
 ぬふふ・・・・さぁ、やれ!」  
 
男がヤエに首に繋がれたワイヤーを掴む手に  
力を込めると、先導するようにヤエを引っ張っていく。  
 
「ぅあっ・・・ぁぁ・・・・!! ひぁ! あぁあ!」  
 
無理矢理に歩かされるヤエのレオタードの下の秘部を、  
押し擦るように鋼鉄の棒が容赦なく嬲っていく。  
 
「あぅぅ・・・あぅっ!ぁぁぁ!・・や・・ぃやぁ・・」  
(・・まだ・・・あの薬の・・効果が・・・・)  
 
「くく・・・随分と敏感なようだな・・・  
 そんな様では『そこ』が越えられんぞ?」  
 
「はぁ・・はぁ・・・・!! あぅぅっ!!!!!!!」  
 
不意にヤエのうつむいていた頭がビクッと反り返り、  
小さな唇から悲鳴が出る。  
 
「くく・・・どうした?動きが止まっているぞ?そこが  
 そんなに気に入ったか? 」  
 
鉄の輪の表面には、よく見ると一定距離ごとに  
少し突出した場所があった。  
親指の先ほどの小さな突起だが、  
普通の状態でも棒と密着している  
ヤエのレオタードでは突起は食い込んでしまい  
四つ這いで歩かされている少女の体に  
電撃のような刺激を与える。  
 
「誰が止まれといった?さっさと歩くのだ。」  
 
「あっ・・!  あぁぁ!  ぃゃあ!!」  
(だめ・・だめ・・・・・だめぇぇ・・!)  
 
 
男はワイヤーを再び引っ張るが、  
ヤエの体はなかなか前へ進もうとしない。  
 
だが、体が前へ引っ張られる度に  
レオタードに沈み込む鋼鉄の突起から  
襲い来る感覚に翻弄され、  
ヤエは腰と尻をくねらせるように悶えている。  
 
「くく・・腰を振って感じておる場合ではないぞ?  
 さっさと歩かぬと・・・」  
 
男は腰のベルトに挟んであった、先が幾つにも分かれた  
短めの鞭を取り出すと、しならせるようにして  
ヤエの引き締まった尻を叩く。  
 
「きゃぅっ!? あぅぅっ!」  
 
「そらそら!もっと尻を可愛がって欲しいか!」  
 
「んくっ・・はぁ・・はぁ・・」  
 
ヤエは下半身からの刺激に耐えながら、  
不自由な体を必死に動かす。  
 
「はぁ・・はぁ・・あっ・・!ぁぁあ!・・んぅ・・・・」  
 
「ふん、やっと越えたか。さぁ、歩け!」  
 
「はぁ・・はぁ・・あぁ・・んぁ・・・・ぁ・・  
 ・・ひぅっ!!!うくぅっ!!!」  
 
しばらく行ったところで再びヤエの体がビクンと反り返り、  
ふくよかな胸の膨らみがフルッと揺れる。  
 
「いちいち手間をかけさせるな!」  
男の声と同時に、再び鞭の乾いた音が部屋に響く。  
 
「きゃぁぁっ!!・・あ・・・ああ・・!・・んぅ!!!!」  
 
ヤエの口から悲鳴が漏れ、再びくぐもった喘ぎと共に  
ゆっくりと体を進める。  
 
「ぬふふ・・・忍びとはいえ  
 やはり唯の娘よ。ねじ伏せてしまえば  
 良い声で鳴きおる・・ふふ・・・・  
 さぁ、どうした!足が遅いぞ!」  
 
「きゃぅっ!! やっ!! あぁぁっ!」  
 
男の鞭がヤエの背中や尻に何度も襲い掛かる。  
そのたびに美しい肢体をくねらせ  
口からは可憐な悲鳴が漏れる。  
 
「ぐふふ、本当はやはり喜んでいるのではないか?  
 そんな色っぽい声を出しおって・・・」  
 
「そんな・・・違・・いやぁぁ!」  
 
またも鞭がヤエを襲う。  
 
「口応えしている暇があったら歩かぬか!」  
 
「はぁ・・・はぁ・・・ぅぅ・・くぅ・・・ん・・」  
 
事あるごとにふるわれる鞭に怯えながら、  
言われるがままに歩き続けるヤエ。  
少女の吐息と、かすかに漏れる喘ぎ。  
そして、レオタードと鉄棒がこすれる音を  
聞きながら、男は隙あらば鞭を使い、ヤエを責めてやろうと  
目をギラつかせている。  
 
「はぁ・・・はぁ・・んくっ!・・・」  
(だめ・・こんなの・・・・恥ずかしい・・  
 変になっちゃぅ・・・・・・・)  
 
「ふぅむ・・こんなにゆっくりではつまらんな・・・  
 よし、アレを使うか・・・・」  
 
男はそうつぶやくと首をコキコキと鳴らしながら  
道具箱へと歩いていく。そして、道具箱から取り出した物は  
謎のカラクリ機械の上に蝋燭が付いている奇妙な物体だった。  
 
カラクリの底面には凹型に溝があり、溝の中に車輪が付いている。  
男はその溝を鉄のリングにあてがうと、  
鉄の棒の上に蝋燭を立てた機械が設置される形になった。  
そう。ちょうど小さなモノレールの屋根に蝋燭が  
灯っているといった外見だろうか。  
 
そして、その機械にとってはレールの役割を果たす鉄の棒の  
少し先には、レオタードに包まれたヤエの引き締まった尻部がある。  
 
「さぁ、これでもう甘えは通じぬぞ?ぐふふ・・・」  
男は笑いながら機械のスイッチを入れる。  
すると、蝋燭の灯った機械がゆっくりとヤエの後ろから  
近づいてくる。  
 
「・・!? あ・・あぁ・・・」  
 
「ぬははは・・・ほれ、さっさと歩かぬと  
 可愛い尻に火が付くぞ!」  
 
「・・そ・・そんな・・いや! お願い! 止めてぇ!」  
 
「ぐははは、どんどん近づいているぞ!休まず進め!」  
 
心底楽しそうな男とは裏腹に、ヤエは恐怖に怯えながら  
必死で手足を動かす。  
だが所詮鉄のレールが輪になっている以上、  
どれだけ歩こうとくるくると同じところを回っているだけである。  
しかし、今はただ後ろから迫り来る炎に怯え、  
また定期的に秘部に襲い来る刺激に耐えなくてはならない。  
 
「あぅっ!!!あぅぁ! いやぁぁぁ!! んくっ!んん・・・!」  
 
「ぐははは!口ではそんな事を言っていても  
 自ら大事な部分を鉄棒に擦り付けて這い回っておるではないか!この淫乱女め。  
 本当は嬉しいのであろうが!」  
 
無論そんな訳はないのだが、  
ヤエは言葉責めに目をキュッと閉じて涙を流し、  
男の目論見のままに惨めな姿で這い回っている。  
 
「んっ・・!! はぁっ・・・! あっ・・ぁぁぁ・・・!!」  
 
ヤエの意思とは裏腹に、今まで以上に  
レオタードの内に包まれた部分から  
体中に響き渡る羞恥と快楽は  
少女の精神を蝕んでいく。  
 
「くく・・もっとだ!もっと良い声で鳴くがいい!」  
 
「はぁ・・っ!あぅっ!あっ!あっ!!!!」  
秘部からの刺激にどれほど耐えようとしても、  
拷問とも言える性的感覚の前に  
ヤエの清らかな体は揉みしだかれていく。  
 
ただひたすら、終わることのない鉄のレールの上を  
普段の服装の見るかげもない露出した格好で、  
男のペットの様に首輪をつけ四つ這いになり  
秘部を鉄棒に擦りつけながら這い回るヤエ。  
 
 
・・・ちゅく・・・・・・  
 
(!!)  
 
ビクンとヤエの怯えた顔がこわばる。  
 
燃えるように熱い部分に、湿った感覚があった。  
そのレオタードと密接した部分から染み出た何かは、  
僅かな範囲ではあるが密着しているレオタードを  
しっとりと湿らせている。  
 
「!・・きゃぅ・・・・!!!!」  
 
潤滑性を帯びたその液体は摩擦を減らし、  
鉄の突起に圧迫されたレオタードを抵抗なく  
秘所へ食い込ませる。  
再びヤエの体が捻られ、太ももがふるふると震えている  
 
「・・・・あ・・・あ・・っ!」  
 
無意識の内にだんだんとヤエの声音が変化を見せる。  
少女の精神は絶望と羞恥にゆっくりと侵食され、  
その肢体はもはや抵抗する力が弱まってきていた。  
 
「・・・ぁぁ・・・ぅぁ・・・ぅ・・ん・・」  
 
か細くなるヤエの喘ぎ声とは反対に、息遣いだけが  
激しくなっていく。随所に配置された突起にさしかかるたびに  
液体に湿ったレオタードは食い込む。  
 
「ぁぁ・・!・・ぁ・・・・ぁぅぅ・・・!」  
(だめ・・・どうし・・て・・・・・・  
 体が・・・変になっちゃ・・ぅ・・・)  
 
ゆっくりと変化を見せはじめたヤエの様子に  
見下ろしていた男が口を開く。  
 
「む?どうした?ずいぶんとしおらしくなりおったな?ん?」  
 
男はじっとヤエの秘部を凝視すると、その部分の変化に気づく。  
 
「・・・く・・くく・・・なるほどなるほど・・・  
 もう我慢できないというわけか・・・  
 ぬふふ・・よかろう・・・お前のような淫乱は  
 それなりの方法でないと楽しめないのは分かっている・・  
 安心して良いぞ。ちゃんとお前の期待通りの方法で  
 やってやろう・・くく・・・」  
 
そう言ってヤエの後を追うカラクリに手を伸ばし  
何やらいじると、炎を灯したその機械が  
カリカリと音を立てて今までよりもスピードを上げた。  
 
「はぁ・・はぁ・・・え!? そ・・そんな!!」  
 
「さぁ、最後の一押しだ。堕ちるがいい!」  
 
「いや!いやぁ! やめて・・!! やめてぇぇぇ!」  
 
「くく・・・早く上り詰めたいのだろう!?  
 手伝ってやっているのだ。ありがたく思え!」  
 
「いやっ!  ぁぁ・・! んっ! ひぁっ! んぁぁ!」  
 
今まで以上の速さで這い回ることを強いられたヤエは  
嗚咽をまじえながら否応なく終わることの無いレールの上を這い回る。  
今までで最も強烈な衝撃がヤエの全身を駆け巡り、  
レールの上に施された突起に差し掛かる度に頭が真っ白になって  
気が遠のいていく。  
胸の部分に残されたタイツは汗でぴっちりと密着し  
下の柔肌はほぼ完全に透けている。  
 
だがそのほとんど裸同然の清らかな肢体を隠すことすら許されず  
汗で怪しく光っている白く美しい体はくねくねと悶えながら這いずる。  
 
「くく・・・だいぶ女としての魅力が出てきたな。  
 良かったではないか?ん?」  
 
「きゃぅっっ!! ふぁ・・・ぁ・・・やめ・・て・・・  
 もう・・やめてぇ・・・お願い・・・・お願いだか・・ら・・  
 おか・・しく・・・なっちゃうぅぅ・・・・・・・・・・」  
 
少女の秘部に食い込んだ  
レオタードの奥では依然チュクチュクと  
液体が音を立てている。  
ゆっくりと滲み出ているその液体は、  
レオタードの外側からでも  
確認できる染みを作った。  
 
そして、ヤエが這いずった鉄のレールの表面には  
汗とは違う粘り気を含む液体が現れる。  
 
男はレールを指でスッとなぞると  
指先についた液体は微かに糸を引いた。  
 
「ふふ・・・これはこれは。このレールが  
 随分とまぁお気に入りのようだな。  
 見ろ。いやらしい露が出ているぞ?」  
 
「やっ・・!! そんな・・そんなこと・・ない・・  
 ・・・・・見ない・・で・・・・ぃゃ・・  
 もう・・やめ・・・んっ・・んん・・っ!!」  
 
気を保っているだけで精一杯だが、必死で屈しまいとする少女。  
 
しかし  
 
「あっ・・きゃぅぅ!!!!!??」  
 
次の瞬間、ヤエの様子が急変した。  
 
まるで誰かに髪を掴み上げられたかのような勢いで、  
床に向いていた顔をビクンと反らす。  
その動きに合わせて、ふくよかな乳房がふるんと揺れた。  
 
「ふふ・・とうとう体が我慢できなくなったか!!  
 それでいい。そのまま果ててしまえ!」  
 
「あっ!! やっ!!あぁっっ!!  
 だめ! だめぇぇ!! 許してぇぇ!」  
 
秘部は生き物のようにヒクヒクと反応し始める。  
少女の体はもはや押し寄せる刺激に耐えることは  
出来なくなっていた。  
 
本来、ヤエはどんな状況でも  
決して快楽に負けてしまうようなことはないだろう。  
 
だが鬼頭に捕らわれ、たび重なる恥ずかしめと  
体を勝手に操る薬に支配されてしまっている  
性を知らぬヤエの清らかな肢体は、  
羞恥心と理性を突き破り望まぬ刺激を徐々に受け入れる。  
 
文字通り、ヤエの精神がどれほど拒もうと、  
『体が勝手に』反応してしまうのだ。  
 
「ふぁ・・・あっっ!!! はぁっ!! くぅん!」  
(何・・何なの・・この・・感じ・・変に・・  
 なっ・・ちゃう・・だ・・め・・・  
 熱い・・・体が・・勝・・手に・・)  
 
もう何度目になるかわからない突起に差し掛かり、  
ヌルッとした感触の直後に津波のように快感が押し寄せる。  
 
「はくぅっ!!! んぁっ・・!! きゃぁぁ!!  
 きゃぅぅ!!!!!!」  
(や・・こんなことされてるのに・・なんで・・・  
 恥ずか・・しい・・こんな・・ところ・・・見られ・・てるのに・・)  
 
液に濡れて色濃く染まったレオタードに  
クチュッという音とともに再び次の突起が沈み込む。  
 
「やぁぁぁぁぁ!! あっ!!! あっ!!!」  
 
「ハハ・・・気持ちよさそうだな?ん?」  
 
「ひぅっ・・ぁ・・・許・・して・・許して・・・  
 お願・・い・・・ダメ・・もう・・だ・・め・・・・」  
 
 
罠に掛かり、服を剥がされた後身体を弄ばれ続け  
遂に限界を迎えてしまったヤエは、  
もはやどうすることも出来ずにもがきながらも  
途切れかけた思考で男に懇願する。  
 
だがその時、次の突起がヤエの秘部に沈み込んだ。  
 
「っ・・!!!!!!!!!」  
 
声にならない衝撃がヤエの身体を突き抜ける。  
まるでレオタードの割れ目に食い込んだ突起を  
強く包み込むように白い太ももが収縮して  
身体全体がビクッと激しく動く。  
 
「ぁ・・・ぁ・・・・ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」  
 
ヤエの悲鳴のあと秘部を包むレオタードに一気に  
染みが広がっていき、行き場を失った愛液は  
太ももの付け根からツッと糸を引いて床に滴り落ちる。  
 
「ぬははは!とうとう絶頂を迎えたか!  
 こんな状況で快楽に堕ちるとはな。淫らな女め!」  
 
「・・ん・・・ぁ・・ぅぁ・・・・」  
 
男の言葉も今の少女には聞こえない。  
ヤエはぐったりと鉄のレールに突っ伏している。  
 
乳房の先からは汗が雫となって床に落ち、  
突起が食い込んだままの秘部はいまだに痙攣している。  
 
「ふん・・・気をやってしまったか。  
 まぁ良い。ここまでにしておこう。  
 ・・あとは、若様が戻られるのを待つだけだ・・」  
 
余興が終わった後、男は気だるそうにそう言うと  
カラクリ機械の動きを止め、鉄のレールに  
身体を預け失神しているヤエの身体を掴み起こす。  
 
「・・ぁ・・ぅ・・・」  
クチュリと音がして秘部が突起から離れ、  
微かにヤエが喘ぐ。  
男はヤエを一度床に寝かせ  
レオタードの両端を掴みゆっくり  
下へおろすと秘部から溢れ出た液体が  
何本も糸を引く。  
 
恥ずかしめにより気絶し、  
涙を流しながら顔を赤らめ  
肌を晒して横たわるその姿は  
見る者を限りなく欲情させる。  
 
男もこの少女をこのまま犯してしまいたい  
衝動に駆られたが、理性を保ち、黙々と  
紙でヤエのレオタードと秘部についた  
愛液をふき取っていった。  
 
 
それが終わると、レオタードを履かせ  
再びあの鉄の棒の両端からワイヤーを伸ばして  
ヤエの股の部分に装着し、  
もう一度少女の身体を抱き上げると  
十字架の元へと運んでいく。  
 
「さて・・・・ゆっくりもしておれんか。  
 まだ仕事が残っているからな。  
 こやつには若様の調教を受けさせるとして・・・」  
 
気を失ったヤエを十字架に拘束しながら男はぼやく。  
    
「・・・片割れの方は、もうそろそろ頃合だな。」  
     
男は十字架に磔にされたヤエに一瞥をくれると、  
踵を返し部屋を出る。  
その足はより深い地下へと続く階段を  
コツコツと音を立てて降りていった・・・・・  
 
ヤエを捕獲する前に  
鬼頭からの指示によりこなしておいた  
『仕事』の結果を確かめる為に。  
 
八章・終  
 

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