玄関のチャイムの音に、神楽が大急ぎでやって来てとびっきりの笑顔でドアを開ける。  
もう夕刻。銀時がそろそろ帰って来るはずだった。  
「銀ちゃん!お帰りアル!」  
そう言って飛び付こうとしたら、目の前にいたのは新撰組副長の男だった。  
「なんだ…多串くんアルか…」  
神楽の口調ががっかりしたものに変わる。土方の表情はいつになく厳しかった。  
「…チャイナ」  
「銀ちゃんならまだ帰ってきてないヨ?」  
「違えよ。お前に用がある」  
土方はそれだけいうと、神楽の手首を有無を言わせぬ力でつかんだ。  
 
 
 
「…一体、どういう事なんだ!?」  
土方の語気の強さに、殺風景な部屋を見回していた神楽が一瞬びくんと震える。夜の頓所は大方の隊士がいなくなるためか人気がなく、その凄んだ声が余計に響く気がした。  
「どーいうって…」  
「…だから。お前とあの男の事だ」  
目の前の椅子に腰掛けた土方は、腕を組んで眉間に皺を寄せ、苛立たしげに煙草をふかしている。  
「多串くんなんでそんな怖い顔してるアルか…」  
神楽が肩を竦めて椅子の上で小さくなっても、土方に睨みつけられているのは変わらない。  
いきなり現れた土方は、何がなんだかわからない神楽を無理矢理この副長室まで連れてきて、銀時と自分は一体どういう関係なのかを問い詰めてきたのだった。  
「だから、お前、あいつと…」  
「銀ちゃんと私アルか。そーヨ。デキてるのヨ」  
こんな事を問い詰められる覚えなどない。正直に話せばとっとと帰してくれるだろうと思いいらついた神楽があっさりと言い放つと、土方が固まった。  
「あ、赤ちゃんはまだアルけどネ!」  
神楽がまたあっけらかんと言い放つ。  
「…やっぱり、そうなのかよ…」  
「ネ、多串くん。私もう帰るヨ。銀ちゃんと夜ごはん食べるアル」  
そう言って椅子から立ちあがり、ドアノブに手をかけた神楽の肩を、土方が抑えた。  
「…お前の事家に帰す訳にはいかねーんだよ」  
「は?」  
「お前はあいつとデキてると言ったが。この国には未成年と大人がそういう関係になっちゃいけねーって法律があんだよ。だからお前をあの家に帰らせる訳にはいかねぇ。」  
「な…」  
「とりあえず、だ。今日はここに泊まってもらう。あいつには俺から言っとくからよ」  
「ちょっ…何ヨソレ…」  
「いいかチャイナ。お前の事を星に送り返す事だってできる。そうでなきゃあいつを逮捕してやったっていいんだぜ」  
その言葉に神楽が顔色をなくすと、土方は神楽をその場において出ていった。  
 
土方が薄暗い副長室のドアを開け中の様子を伺うと、部屋の奥に敷いてやった客人用の布団の上に神楽の小さな背中が見えた。  
「言う通りにしないと銀時を逮捕する」という言葉が効きすぎたのか、神楽は用意してやった食事を向かいあって食べている時すら神妙な表情で、ぽつりと地球にいたい、と言ったきり、箸を置いたのだった。  
それでも土方の目を盗んで逃げ出したりしていないかと、別室で仕事をしているのを中断して、神楽がいるかを確認しに来ていた。  
ー何か悪い事企んでねえよなアイツ。  
加えて、今迄見た事もない程ショックを受けた神楽の様子が気にかかり、そっと部屋に足を踏み入れその背中のすぐ後ろにしゃがみ込む。  
いつもの髪飾りを外して、桃色の髪がさらりと肩に流れ、僅かに垣間見える首筋と一緒に、窓から少しだけ指す外の明かりにぼんやり光っている。  
この小さな肩や細い腰が、夜はあいつの腕に収まっているなんてやはり信じられない。  
明日になったら、こいつにどこか住む所を探してやらないといけない。あんな所にはもう置いておけない。強制送還する方が簡単なのにどうしてそこまでするのかといえば、自分だってそこまで鬼じゃないからだ、と土方は自身に言い聞かせた。  
それに、神楽がいないこの街を想像すると、何かとても物足りない気がしてきたのだった。  
「…土方」  
「何だよ。起きてたのかよ」  
珍しくちゃんと名前を呼ばれたのに、土方は少し面食らった。  
「私…ここにいちゃダメアルか…?」  
神楽が寝返りを打ち、不安げな瞳で見上げてきた。  
「銀ちゃんと一緒にいたいアル…」  
「…地球には、いさせてやるよ。でもお前をあいつの所に置いとく訳にはいかねえ」  
「なんで…?」  
「…もう寝ろよ」  
そう言って立ちあがろうとした土方を神楽の腕が引き止めた。  
「なんで…?なんでダメアルか…?私、銀ちゃんのこと、大好きアル…」  
土方の腕を掴んだまま、神楽の瞳が見る間に潤んでいく。  
「…銀ちゃんのこと…愛してるアル…」  
「っは…」  
「誰よりも、ほんとに、愛してるアル…」  
「バッカじゃねえのか!?お前ェ!?」  
 
 
神楽は、わからなくなっていた。いきなり他人に銀時との関係を否定され、誰かの決めた決まり事のせいで一緒にいてはいけないという。  
ただ好きなだけなのに、一緒にいたいだけなのに。  
「土方には、わかんないアルか?」  
「分かる訳ねえだろ!」  
ガキの癖に愛してる、なんて。バカじゃねえのか?愛なんてガキに分かる訳ねえ。  
土方の心が自分ではっきりと分かる位にざわつき出した。  
神楽が切々と愛を語る相手。どうしてあいつなんだ?何が違う?自分と。あいつの何がこんなガキに愛してるなんて言わせるんだ?  
「銀ちゃんが…」  
土方をしっかりと見据え、神楽の大きな瞳から涙が零れ落ちた。  
うるさい。もう聞きたくない。  
「ああ!?お前があいつの事好きでもあいつはどう思ってっかわっかんねえぞ!?さっき電話したらあいつ、いなかったからな。お前ェがいねえならいねえでどうって事ねんだろ」  
勿論連絡してやったなんて嘘だ。神楽を連れて来た事なんて、誰も知らない筈だ。  
その言葉に神楽が数回瞬きして、涙がまた瞳の端から何粒も頬を滑るのを、土方は見つめた。どうしてこのガキの言う事に、自分はこんなにいらつかなくてはならない?  
「そんなの…嘘アル…土方」  
「お前、意味分かって言ってんのか!?」  
 
激情のままに言い、肩を震わせて涙を流す神楽の姿に我に返った。  
そうだ。神楽は、まだ子供だ。所詮分かる訳はないのだ。ただ、一番近くにいる男に憧れているだけで…  
「…っ…」  
土方が指の背で神楽の涙を拭うと、何をされるのかと驚いた神楽が肩を強張らせた。  
「俺にはわかんねぇ…愛してるとか…」  
その手を柔らかな頬に添え、反対側の頬の涙に唇で触れてやる。  
僅かに涙が流れこんでくると、今度は舌先でゆっくり舐めてやる。  
土方がまた頬にキスしながら神楽の唇を指でなぞりはじめると、神楽がそっと身を引いて離れた。  
「わかんないアルか…?土方」  
涙は零れ落ちず瞳の端に留まり、僅かに頬が赤みを帯びている。  
「大人なのに、おかしいネ…」  
睫毛をふせつつも、口許が上がっていて、少し緊張が解けたようだった。  
…簡単なもんだ、ガキなんて。機嫌を取るくらい。  
「…ああ。わかんねんだよ。」  
神楽に少しほほえみかけてやり、今度は両手を頬に添え自分の方を向かせる。  
深い青い瞳と目が合う。こんなにこの瞳を間近で見たのは初めてだ。  
 
 
口づけされる瞬間、神楽は何が起きたのかわからなかった。  
土方の唇がほんの軽く、遠慮がちに、何度も浅く触れてくる。  
大きな手が背中に回され、少し力をかけて抱きしめられる。  
「ひ、じ…」  
名前を呼びかけて、また唇が重ね合わされる。時折顎や耳の当たりにまで触れてくるそれは、あくまで優しかった。  
触れられた所から途端に、熱を持っていく。  
土方の手が服の釦にかけられて、神楽が反射的にその手を押さえると、それを嗜めるようにゆるく手首を掴まれ、片方ずつ外される。  
釦を外すと土方は神楽の腕をとって服から引き抜く。  
肌が露になる事に本能的に恐怖を覚えた神楽が土方をおそるおそる見上げると、さっきのように睨みつけられているのではなく、その目はどこか優しい表情だった。  
「っ…」  
初めて見る、神楽の肌。  
夜兎の白い身体はもっと冷たい感じのするものかと思っていたが、掌で肩から腕にかけて撫でさすると色といい感触といい、あたためたミルクを思わせる温もりがあった。  
そのまま下着まで取り去ると、土方は上着もベストも脱いでスカーフも片手で外し、神楽の頭や背に腕を回して口づけながら、裸の身体を自分の方へ引き寄せた。  
シャツ一枚越しに、神楽の柔らかさや体温がじんわり伝わってくる。ずっと抱きしめていたい温かさ。  
そっとまた布団の上に横たわらせてやると、神楽は怪訝そうな顔をして唇を引き結んでいる。  
不安に思わせない様につとめて優しく掌で腋の下から腰のあたりまで愛撫して、穿きものまで脱がせてやる。  
神楽の肩のあたりに土方は腕をつき、あらためてその白い肌を眺めた。僅かな明かりにも輝いて見える絹のような肌。艶のある光沢が、誘っているようにすら感じる。  
まだ成長の途中であろう乳房が、つんと尖って呼吸につれて震えている。  
むしゃぶりつきたくなるのを堪えて、ゆっくりと覆い被さり耳朶を唇で挟んでやった。  
「ん…」  
「お前は、知ってるんだろ…?だったら教えてくれよ…」  
愛を。愛し方を。だったら知りたい、神楽がこの身体と心で、どのようにしてあの男を愛するのか。  
「なあ……?神楽……」  
初めてその名前を口にするのに柄にもなく鼓動が早まってしまう。  
「やめてヨ…ねえ、やめて…!だめヨ!」  
身体の下の神楽が急に暴れだし、土方が顔を上げた。  
「やめてヨ!離してヨ!何考えてるのヨ土方!」  
先程の惚けた様子とはうって変わって、神楽がしっかりと土方を見つめながら言い放った。  
「私…触られてもいいの、銀ちゃんだけアル!他の男なんて絶対いやヨ!!」  
耳許で囁かれて、はっと気づいたのだった。自分をこんな風に熱っぽく呼んでいい男は、銀時ただ一人だと。こんな所で言いなりになっていてはいけないと。  
神楽は自分を庇うように胸元に手を添え、土方を睨みつける。先程までの銀時との別れを思って泣いていた時とは、全く違う表情で。  
「いつまでも乗っかってないで、どいてヨ!私、帰るアルから!」  
「……っは……」  
 
しばらく神楽を見下ろしていた土方は、神楽の腕をその胸からどかすと、掴んだ手首を布団に押し付けた。そのまま起き上がれないようにしっかりと押さえてやる。  
「っきゃ…ちょっ…何ヨ!」  
「…なあ……今更帰してやると思うか…?」  
土方の下で暴れていた神楽が息を呑む。先程迄の優しさも一切無いその声色に、心臓をぎゅうっと掴まれた気になった。  
そのまま土方が神楽にのしかかると、小さな神楽はあっさり組み敷かれてしまう。顔を背けようとして露になった首筋に土方が噛みついてくる。  
「イヤ!イヤぁ!ッやめてヨ!」  
音を立てて口づけられ、舌が何度も鎖骨のあたりまで降りてきて、熱く荒い息を吹きかけられる。手首を掴む力は弱まる気配もなく神楽を捕らえていた。  
銀時以外の男に触れられるのが怖くて仕方ない神楽がなお顔を背けようとしても、今度は顎を捕らえて甘噛みされる。  
そのまま額を大きな掌で押さえつけられ、舌を唇に何度も往復させて白い歯の間から神楽の口内へ割り込んでくる。  
ぬるりとした感触に背筋がざっと騒ぎ、自由を奪い有無を言わさぬ圧力を感じさせる大人の男に、神楽は身が竦んでしまっていた。  
「んっ……はぁっ…いや!イヤ…っ…怖いヨ土方…っ」  
瑞々しい果実のような甘い匂いをさせる身体を残さず味わい尽くそうと、土方は力なく抵抗する神楽の胸を無遠慮に吸い始めた。  
「っあ!いやぁ…っ!っんんっ……」  
唾液塗れになって光る乳首を舌裏でなぞり、神楽の反応を見ながら今度は舌先を往復させてそのピンクの先端を責め立ててやる。  
「やめてヨお願いっ…!ひじ…っぁあんっ」  
手首から手を離しその乳房を上下にゆっくり揉みしだきながら神楽を眺めると、僅かに瞳が潤んで、頬は綺麗な紅色に染まっている。  
土方の理性を狂わせるのには十分だった。  
こんなに自分を拒絶するこの少女も、たった一人の相手には優しく微笑んで、甘えて、幼いながらに愛を語るんだろう。  
一体何を期待してしまっていたのか。何をどうした所で、その相手は結局自分にはならないのだ。だったら、もうそうであれば、とことんめちゃくちゃにしてしまいたい。  
「っふ、やめて…いやぁっ…」  
神楽が自分の腕を顔の前で組んで表情を隠す。乱れた息の中、かすかに押し殺した嗚咽が聞こえてきて、頬を涙が伝って行った。  
今頃、銀時と一緒に銀時に抱かれて眠っているいるはずだったのに。銀時の事を思うと、声を漏らさないように奥歯を噛み締めていても、熱い涙が溢れてくる。  
どうして…銀ちゃん…銀ちゃんの側にいたいヨ…こんな事されたくないヨ…  
 
「……まぁ、こんなガキの身体でアイツが満足していたとも思えねえが…」  
「っ…やぁ…」  
土方は神楽の腰を持ってうつ伏せにさせると、尻を持ち上げ脚を広げさせる。神楽が無意識に脚を閉じようと抵抗するが、わざと大きく開かせて羞恥心を煽ってやる。  
「お前のココ、あいつのを何度も銜えこんだんだろ?」  
「っな……あっ!…ぁんっ…は、ぁあっ…」  
内股を伝う愛液をすくい、露わになった神楽の秘所に人差し指と中指をゆっくり沈めてやると、神楽がその感触に喘ぐ。  
引き抜くぎりぎりまで抜き挿ししてやったり、なかで折り曲げてやると神楽の堪えるような吐息が少し艶を含んでいて、改めてこの少女がこの行為をするのは初めてではない事を思い知らされる。  
「とんでもねーガキだなオイ」  
「やっ!…ふぁ、はっ…ぁんっ…ぁあっ」  
ゆっくりと弄るのももどかしくなり、くちゅくちゅと言う音をさせながら指で膣内を犯し、反対の手を回してクリトリスも攻めてやる。  
「ぁっ!いやぁっ…ぁあっ…」  
土方がそこをきつく擦ってくると意識とは別にどんどん快感が背筋に伝わっていって、神楽がとろとろと滴らせた甘い蜜が土方の指によって掻き出される。  
「っ…!…やめ…ねえ、やめてヨ……っ」  
神楽は力なく抗った。  
土方が先端を神楽の入り口に宛てがって焦らすように擦り付けると、神楽が布団に爪を立てた。もう自分を組み敷く男から逃れられない事実に、堪えようと思っても涙がこぼれ落ちる。  
神楽の腰はこれまで土方が抱いたどの女よりも細い、華奢な、小さな身体だった。  
「ッ!イヤ!イヤぁ!んんっ!」  
侵入してくる土方のものに神楽は悲鳴をあげたが、更に土方を興奮させるだけだった。小さな神楽の膣内は温かく、土方のものを締め付けてくる。  
神楽を見下ろすと尻から腰、更に桜色の髪の先が揺れる肩まで、真珠色の肌がゆるやかに、美しい曲線を描いている。  
土方は根元まで挿入し、肩を小刻みに震わせて泣く神楽に覆い被さり耳たぶを舐めてやると、また神楽がびくん、と反応する。  
「っあ…!ぁあっ!…ぁあんっ」  
土方がゆっくり腰を使い始めると神楽の身体がそれに合わせて揺れ始める。  
「いやっ!いやいやぁっ…ぁあっ!はぁっ!」  
「…いや、じゃねえだろ」  
土方がクッと笑う。ペニスを出し入れする結合部に目を下ろすと、土方の腰使いに合わせて神楽の愛液が飛び散っている。  
土方が神楽を突き上げ続けると、自身の荒い息や神楽の泣き声に混ざって、柔らかな肌が土方に打ち付けられる音がしてくる。  
自分にされるがままの小さな背中にゾクゾクするような征服感がこみあげ神楽の腕を片方掴み自分の方へ少し引いてやると、更に結合が深くなり、神楽の内奥まで何度も突き上げる。  
「ガキの癖にヤリまくってんだろ?あいつと……」  
この少女を、もっと泣かせて、鳴かせていたい。  
神楽の腰を押さえつける土方の指に力がこめられ、真っ白な肌に痕をつける。押さえようとしても押さえられず、否応なしに高まっていく快感を求めて土方は夢中で神楽を犯し続けた。  
「っぃや!やめっ…!っあ!ぁあんっ…!やだぁっ……」  
更に膣奥まで入ってくる土方に神楽は抵抗もできず、小さな悲鳴をあげながら揺さぶられ続ける。  
神楽の耳には互いの吐息と身体や愛液が立てる音しかせず、どれくらいの間こうされていたのかもわからなくなっていた。  
突き上げる速度が更に増して、身体が内側から壊れていってしまいそうな気すらしていた。  
「いや、…っあ!ぁあっ!ぁんっ……」  
殆ど気を失いかけた神楽の喘ぎの合間に一瞬土方の呻き声がして、それまで小さな身体を犯し続けていたものがやっと引き抜かれ、神楽を白濁で汚していった。  
 
 
 
 
横たわった神楽はぐったりとしている。長い睫毛に縁取られた大きな瞳は瞼を伏せられ、自分を見ることはない。  
先程までは征服感で一杯だったのに、その拒絶に言いようのない複雑な感情がしてくる。  
「土方……」  
神楽が瞼を開く。睫毛にわずかに涙が光っている。  
「何で…こんな………」  
神楽の瞳は本当に澄んでいて、見つめていると吸い込まれそうになる。  
「……大きら……」  
「嫌いで結構、だ」  
嫌いで結構、だ。どうせ、それ以上にもそれ以下にもならないのだし、愛される訳もないのだから。  
だったらせいぜい、好きなようにしてやる。  
土方はまたも神楽の身体に覆い被さり、神楽はその動きに目を見開いて土方を見つめる。  
「っ……やぁ……」  
再び押さえつけられ、神楽は爪の跡がつく程に握った拳に力を入れて下唇を噛んだ。  
 

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