嫌がる神楽を強引に肩に担いで部屋に入る神威を見た銀時と阿伏兎は
二人が気になりドアから聞き耳を立て様子を伺うことにしました
「嫌アル!離すネ!!」
「駄目、ずっとしてないんなら凄い溜まってるんだろ。俺が処理してやるよ」
「お前は下手糞で痛いから嫌アル!もっと上手な人がいいネ!」
「痛いのは神楽が暴れるからだろ、大人しく寝ていれば大丈夫だよ。兄ちゃんに任せなさい」
「…乱暴にしたら殴るからな」
「分かったよ、優しくするからね」
「ん…痛い!ヤダぁ!」
「動いちゃダメだろ、だから痛いんじゃないか。もっと体の力を抜きなさい」
「ひゃあ!もっと優しくするアル!」
「少し擦っただけでこんなに出てきたよ、しょうがないな〜神楽は」
「イチイチ見せるなバカ!」
「恥ずかしいの?これ全部神楽のだよ、次はコッチやるから向きを変えなさい」
「いきなり奥まで入れないでゆっくり優しく入れて欲しいネ…」
「わがままだな〜ホラ入れるよ」
「んん…あ、そこは駄目アル」
「ねぇこれが終わったら今度は神楽が兄ちゃんにしてくれよ、俺もけっこう溜まってるんだよね」
「分かったアル…」
「おぃおぃおぃおぃ…なんだよ、なんなんだよこの会話。中で何が起きてるんだよ…」
「俺が知るかよ、っつーか兄妹の会話じゃねーだろこれ!」
「どうゆうこと?夜兎はマリオを交代でプレイする感覚で兄妹同士でこんなんやっちゃうわけ?」
「なわけねーだろ!そんなんやろうもんなら一家総出で袋叩きにされるわ!」
「だよなぁ…つーかどんな躾けしてんだよあのハゲは!!
どんな育てからしたらあんな汚れたチルチルミチルになっちゃうの!
幸せの青い鳥どころか禁断のコウノトリが舞い込んできちまうよ!
誰が世話すんだよ!たまごっち育てるのと訳が違うんだよ!!」
「てゆーかなんで赤の他人の俺達がダークな兄妹関係に立ち会ってんだよ、
俺の仕事は団長の補佐だけどプライベートにはノータッチだぞ
明日からどうやってバカ兄貴と接すればいいんだよ」
「俺だって同じだよ、いくら預かってる身とはいえ汚れまくった兄妹の問題に関わりたくねーよ!
だいたいこんな時に肝心のハゲ親父はどこほっつき歩いてんだ!
赤の他人にとんでもない問題押し付けるんじゃねーよ!!
育児放棄にも限度があるだろうが!」
「どうすりゃいいんだよ、ドロドロした家族の問題に首突っ込むなんて俺の仕事じゃねーぞ!
でも見て見ぬふりするのは人間としてどうなんだ…」
「そりゃ俺も同じだ、いくら万事屋でも限度があるからね!
こんなの親子で話し合って解決してくれってその親がいねーんじゃねーか!!
なんだよ、なんだよこの気持ち…なんか中学生の娘に妊娠を告げられた父親の心境なんだけど
なんか兄貴じゃなくアンタに殺意を感じるんだけど」
「奇遇だな、実は俺も息子が自分より早く童貞卒業してたことを知り敗北感を感じてる父親の心境だよ…
妹じゃなくアンタに罪悪感を感じてるんだけど」
「とりあえずどうすればいい、保護者としてまずは俺達で話し合うべきか
それとも先にアイツらの話を聞くべきか…」
「そうだな、俺としてはなんとゆーか…」
「つーか俺達父親じゃないし!!×2」
「よく考えたらここまで責任ないよね、ハゲに報告してそれでお終いでいいんじゃないの?」
「確かにそうだな、もうこれは親の責任だろ俺達の責任じゃないだろ」
「でもこのまま放置してたら色んな方面で問題起きるよな」
「そうだな特攻服着て坊主頭で土下座じゃ済まない よな」
「だよな、これからゲームも発売するし映画にもなるってのにこんな問題放置したらマズイよな」
「マズイっつーかこれはもう…」
「打ち切り・放送終了・発売禁止・上映中止!!×2」
「ヤバイヤバイヤバイ…これもう俺達だけの問題じゃないよ、止めなきゃマズイよ」
「そうだよなこれは無視していい問題じゃないな、とりあえず止めてその後は親に丸投げしよう」
「なにやってんだお前らあぁぁぁぁぁ!!(ドアぶち破って乱入)」
「お前ら!いくらアブネーネタの多いこの漫画でも兄妹でそれはマズイだろ!!」
「見損なったぞ団長!いくら妹が大事でもやっていいことと悪いことがあるだろ!!」
「これ以上問題起こすんじゃねーよ!せめて土下座して済む程度にしておけ」
「尻拭いする俺らの身にもなれっつーんだよバカ兄妹!!」
しかし慌てふためく2人の目の前に現れたのは…
神威の膝に頭を乗せて横になっている神楽と、神楽の頭を押さえて綿棒を握っている神威の姿だった。
「なにをって神楽の耳掃除してただけだけど?」
「銀ちゃ〜ん、コイツ下手糞で嫌アル。代わって欲しいネ」
「・・・・・・・・・・・・・・×2」
「な・な〜んだ耳掃除か〜そうかそれならいいんだよ」
「そうか心配して損したな、邪魔して悪かったな」
「っつーか紛らわしい会話してんじゃねー!!×2」
「耳掃除くらい自分でやれやー!!」
「なにイキナリ優しい兄貴になってんだよ!ビビったじゃねーか!!」
「あ〜一気に疲れたぜ」
「まったく人騒がせな兄妹だな」
「ってゆーか紛らわしいって…二人とも俺が妹になにをやってたと思ったわけ?(笑顔で指の間接ポキポキ)」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!×2」
「問題あるのはコイツらの脳みそアルな」