新八がいつものように万事屋の戸を開けると、そこにはソファーの上が定位置のぐうたらテンパの姿も巨大な子犬の姿もその飼い主である少女の姿も見えなかった。
今日は銀時が定春の散歩当番の日だから銀時はおそらくまだ戻ってきていないだけだろうが、神楽の姿まで見えないのは妙だった。いつもならTVに噛り付いて通販番組とか見てる時間なのに。
「神楽ちゃーん?まだ寝てんの?」
新八は神楽の部屋(押し入れ)の前で呼びかけた。
返事はないが、気配はする。
「神楽ちゃん?開けるよ?」
妙な不安を感じながら新八は襖を開けた。
「神楽ちゃん!?」
薄暗い押し入れの中には透ける様に肌の白い少女がくったりと力無く横たわっていた。
「し‥ん…パ‥チィ‥」
呼吸が上がっていて顔が真っ赤だ。いつもなら開口一番、憎まれ口を叩く唇からは弱々しい吐息しか漏れず、潤んだ瞳は熱に浮されているようだ。
「大丈夫!?」
新八はすっかり動転してしまっていた。新八の十倍は飯を喰らい、新八の二十倍は力の強い、拳銃でうち抜かれたってすぐ回復する神楽なのである。その娘をして、この様子は尋常ではない。
よもや悪い病気に罹ったのではあるまいか、夜兎族特有の病気だったらどうしよう、天人専門の医者って高いんだよなあ、銀行に残高いくら残ってたっけと家計の心配まで考えを巡らせて、それでも神楽の代わりはいないと踵を返し、
「待ってて神楽ちゃん!今お医者さん連れて来るから!!」
と、部屋を飛び出そうとしたその時。
「待つアル‥」
ぎゅっ、と新八の服の袖を神楽の小さな手が掴んだ。
「行かないでョ‥」
潤んだ瞳が新八を捕らえる。
「だってこんなに凄い熱なのに‥」
新八が神楽の手を取ると燃えるように熱かった。
「新八の手‥冷たくて気持ち良いヨ」
神楽はきれぎれに呟くと、新八の手を握り返して自分の頬に当てた。
そこで新八はもう一つの違和感に気付いた。
‥自分を見つめる神楽の視線がやたら艶っぽく感じられるのは気のせいだろうか。ていうか神楽ちゃんてこんなに色っぽかったっけ!?
薄く開かれた唇、熱でとろんと溶けた瞳、開けた寝巻きの襟元からは心なしか甘い香が立ち上ってくる。白い肌はほんのり色付いて汗で光り、呼吸が苦しいのか薄い胸の膨らみが上下している。寝巻きの裾が乱れて、腿まで捲れ上がり、その華奢な素足を露にしていた。
仕種の一つ一つが妙に艶かしい。幼い容姿とは不釣り合いな色香を放っている。
「新八ィ‥」
涙目で見つめられて新八の心拍数が一気に上がった。
(かわいい‥てかエロい‥)
ごくり、と思わず生唾を飲み込んで新八は固まった。
実はこの季節は夜兎族の交配期にあたり、神楽は生まれて初めての発情期を体験していたのであるが、新八がそれを知る由もない。ただ神楽の突然の変化に戸惑うばかりである。
「ココ‥凄く熱くて‥なんだか‥ヘンな気持ちヨ‥」
神楽はそう言うと新八の右手を自らの脚の間、秘肉の合わさり目に導いた。
「うわっ!?ちょちょ‥ッ神楽ちゃん!?」
‥くちゅり‥っ
「ハァ‥ッ!アンッ!」
びくんっと幼い躯が跳ねる。
新八の指は捲れ上がった寝巻きから覗く下着のその奥、神楽の秘唇に直接触れていた。上から神楽の両手が新八の右手を押さえているとはいえ、抵抗出来ない力ではない。それでも新八は神楽の手を振り解けなかった。
今まで女の子のこんなところに触れた事等なかったというのもあるが、今まで色気を感じた事もなかった神楽の乱れ様に新八は凄く興奮していた。
妹を汚しているような背徳感。イケナイと思いながらも、もっとこの少女の媚態を見たくて新八は蜜が滴る泉の源へと指を進めた。
くぷっ‥くちゅ‥っ‥くちっくちゃっ‥
「はぁんッッあぅッあッ新八ぃっ!き、気持ちイイアル‥ひゃ‥!」
最初はおずおずと割れ目に沿ってなぞるだけだったが、神楽の上げる甘い嬌声に夢中になって、気付くと熱い泉の奥に指を沈め掻き回していた。
新八の右手は神楽の愛液に塗れ、出し入れされる度にてらてらと光った。
部屋には夜兎族が交配期に放つ特有の甘い香に満ち、いやらしい水音が響いていた。
自然と新八の呼吸も荒くなり、興奮は熱を産んで意識を支配した。体の奥から滲みだす欲望も腹の下で主張を始めていた。
「神楽ちゃん‥」
新八は神楽と同じ熱に取り付かれた顔をして、すっかり愛液でぐしょぐしょになった神楽のショーツを引きずり下ろした。
「やぁ‥っ!んうぅっ」
突然外気にさらされて幼い少女は身を震わせた。まだ生え揃わない薄桃色の繁みは糸を引く透明な液体でぐっしょりと濡れていた。
神楽は特に抵抗をみせなかった。慣れない快楽の前で呼吸を整えるのがやっとといった体である。
新八は神楽の透き通る肌の美しさにに眩暈を感じながらも、寝巻きの上の釦に手をかけた。
指先が震えてうまく外せない。自分の心臓の音がやたらと大きく聞こえた。
意識の片隅ではツッコミ属性の自分が
「ええぇぇぇえ!?何やってんのオォォ!?やばいって!だめだよ!!」
と、必死に叫んでいたが、この際完全無視である。
夜兎族が放つ強力なフェロモンを前にして新八は理性を失いつつあった。
そして、露にされた神楽の裸体を前に新八は本日何度目かの生唾を飲みこんだ。
現れた二つの膨らみはまだ乳房と呼べる程の大きさはなかったが、透ける様に白くきめ細かい肌は汚れを知らない清らかな物に映った。
それぞれの薄い膨らみの上には綺麗な桃色の突起がぷっくりと主張している。
柔らかそうな曲線は腹、恥丘へと続き、華奢な腿、そして可愛らしい足先へと続く。
‥すごく、綺麗だ、と新八は感じた。
「あぁっ新八ぃ‥っダメアル。まだ熱いの治んないアル‥もっと‥さっきみたいにしてくんないと‥どんどんヘンになっちゃうアルぅ」
乱れた桜色の髪が汗で貼りつき、完全に前がはだけ、膝までショーツがずりおろされた恰好のまま、神楽は腰を揺らした。
汗と愛液に塗れた白い肢体が闇のなかでゆっくりとくねる。
新八の理性が完全にキレた。
邪魔だといわんばかりに眼鏡を捨てると纏っていた衣服も脱ぎ去った。
経験した事等無かったけれど、雄の本能が目の前にいる少女を犯せと囁き続けていた。何も考えられなくなっていた。
「いいよ神楽ちゃん‥今熱いの治してあげる‥」
新八は神楽の耳元で低く囁くと首筋に舌を這わせた。
「‥!ッッやぁ‥んッ‥しんぱ‥ち‥ソレ‥やめ‥っ」
びくっびくんっと神楽の体が跳ねる。感じ易くなっているのか、新八が触れる所全てが性感帯かのような反応を見せる。
新八はその声を聞きながら神楽の体にむしゃぶりついた。
胸の頂を口に含んだ。柔らかい胸の感触を唇で軽くはんで楽しみ、舌先で突起を転がす。
「やあぁんッ‥!ッしん‥ッやめ‥ッふぃいんッ‥ひ‥!」
神楽の顔は涙と口の端から垂れるよだれでぐしょぐしょになっていた。
内腿を擦り合わせる仕種はその奥にある花弁の疼きがいよいよ限界に近いことを物語っていた。
新八も自身の猛りをこれ以上抑える事は不可能だった。
神楽の両膝を掴むと左右に大きく開脚させる。
脚の間にある秘貝が開いて、とろみのある液体を溢れさせているのが見えた。
ぷにぷにとした貝の外側の肉を押し広げるとさらに中にびらびらとしたヒダとその上に豆粒みたいな突起があった。
(‥‥さっきまで指入れてて何だけど‥‥わけわかんねェェェ!!何?どこにぶちこみゃいいのコレ!?)
間近に見るのは初めてである。思っていたよりも複雑な構造に一瞬パニックになる。それでなくても早く繋がりたくて破裂寸前の暴れん棒がご立腹なのである。
(女の子ってみんなこうなの!?それとも夜兎だから!?)
剣術一筋‥‥もとい、アイドルのおっかけばかりやっていたことを少しばかり後悔する。
おそるおそるビラビラを指で摘んで拡げるとヒクついて充血した入口が見えた。
(ココ!?こん中がさっきの場所!?)
ぬるぬるになったそこに指を差し入れる。
ぬぷ‥‥っくちぃっちゅぷっ
先程見えないで掻き回していた場所と同じ様にそこは熱くぬめって新八の指を締めつけた。
(ココだァァァ!!)
「はぁっ‥神楽ちゃん‥もう、入れるよ‥」
「何」を「どこ」に「入れる」のかもよく解っていなかった神楽は次の瞬間目を見開いて悲鳴を上げた。
新八が張りつめた熱い肉棒を神楽の秘肉の奥目掛けて突き刺したのである。
「ひぐぅ‥ッッ!んッ!いッ!イタイぃぃぃ!!しんぱちの‥ッバカぁあぁッ!!」
神楽は苦痛に顔を歪ませ、新八の肩にしがみついた。
「ん‥ッは‥凄‥ッ神楽ちゃん‥もうすぐ‥全部、入るよ…」
ずりゅ‥っずっ‥きちっぐにいぃ‥
神楽の秘肉を掻き分けて新八の肉茎が進む。充分過ぎる程濡れていたとは言え、未だ雄を受入れたことのないそこは熱い猛りに悲鳴を上げていた。
「アァアッ‥!!!イタイ痛いいたぁぁいぃ‥!!」
泣きじゃくりながら神楽は新八の背中に爪を立てる。新八は背中の痛みよりも神楽のナカの締めつけに夢中だった。新八が腰を動かさずとも絡みつくヒダがうごめいて新八を締めつける。
ぞくぞくと快感が走り、甘い痺れに射精感が募ったが新八は耐えた。
「全部‥入っちゃったよ‥神楽ちゃん」
一分の隙もなく、みっちりと繋がった二人は押し入れの中で荒い呼吸を繰り返した。
二人とも互いの汗や体液にまみれ、水でも浴びたように濡れていた。
新八は自分の下で泣いている神楽に声をかけた。
「まだ‥痛い?‥う‥動いちゃ駄目かな?」
実は入れただけでもう発射しそうな状態なのである。新八にはずっとこのままの方がキツイ。
「だっ‥ダメぇぇ‥ッ!うごいちゃ‥ッ駄目アルッ」
新八の裸の胸や首に神楽の熱い吐息がかかって逆効果になる。
「とにかく‥ッこのままじゃ埒があかないからっ」
新八は神楽の片脚を抱え直して体勢を変えようとした、その時。
「ひゃ‥っふあぁんッッ!!」
新八の下の神楽が跳ねた。締めつけが強力になって新八も思わず呻いた。
「うぁ‥っあぁッッ‥か、神楽ちゃん!?」
なんとか発射を免れた涙目の新八が神楽を覗き込むと顔を真っ赤にして瞳を潤ませていた。
「ココ‥擦れるとじんじんするアル‥」
神楽の言葉を聞いて新八が指を這わせる。
「どこ‥?ここ?」
新八の指先が先程の豆粒をくりゅ、と押した。
「はぁあぁぁんッ!!」
ビクビクビクッ
神楽はどうやら軽くイッてしまったらしい。
口の端から涎を垂らして放心状態の神楽に新八は告げた。
「もおぉ、ムリッ!!動くよ!!」
それから新八は猿のように腰を前後しだした。
ずちゃっずちゅっぱんっぱんっぱんっ
「あっあっ神楽ちゃんっ凄いよ神楽ちゃ‥っ気持ち良いよ‥!」
「やぁ‥っ!ふぃんッ‥は‥あぁっ!しんぱ‥ち‥っはや‥すぎ!オク‥擦れて‥ダ‥メ‥!」
眉を歪ませ首を退け反らせて喘ぐ神楽を壊してしまうのではという勢いで新八が突き上げる。
神楽は打ちつけられる新八のリズムにされるがまま揺す振られていたが、擦れ合わさる場所から脳髄を痺れさせる様な快感が溢れてくる事に気づき、戸惑った。
「あふ…ぁっ…ヘン…ッアルぅ…はあぁぁッ…新八ィィ、…何か、何か来るアルぅぅ…!」
神楽は新八の背中に回した腕に力を込めた。
新八も汗を滴らせながら、ストロークを激しくした。
「かッ、神楽ちゃんッ。僕も、もうイクよ…!」
どぷどぴゅどく…ッ!
胎内に流れ込んだ熱い液体に神楽は身を震わせた。
新八がその身を抜き去ると、こぽこぽと肉壷から白濁した液と紅い鮮血が流れ出し、白い少女の太腿を伝い、汚していった。
―その後
「神楽ァ…銀さんこれ以上は煙も出ねーよ。これ以上やったらお前あれだよ?血とかでちゃうよ?」
「私もこの前、出したアル。女は毎月出るって姉御も言ってたヨ」
「オイオイ、銀さんに女の子の日は来ないから!…てか新八ィィィ!お前が責任取れ!!
お前若いんだからこの下のお口も大喰らいなお姫様の相手してやれ!」
「アンタ等、この姿が見えないんですかァァァ!
この前神楽ちゃんがイク時思いっきり抱きしめられて肋骨折られたんすよ、僕は!
おまけに背中の皮膚、蚯蚓腫れ通り越してズタズタなんですから!絶対安静なんです!!」
「俺のよーに騎乗位でやんねーからだ。いいから行け!神楽!アイツの精虫全部吸い出してやれ!」
「ちょっ…神楽ちゃんッ揺らしたら痛いって…ぎゃああぁぁぁ…!!」
それから神楽の発情期が終わるまで、万事屋からは男たちの悲鳴が絶えなかったと言う。
<完>