ある夏の夜、近藤は強かに酔っていた。久々の大仕事を終え、真撰組の仲間たちと飲み会を催した帰りの事だった。
普段と比べて慎重さを欠き、必要以上に大胆になっている彼は、酒臭い息を吐きながら帰路を進む。
しかし彼は途中で仲間たちの列から外れ、別行動となった。その足は勝手に志村家へと歩を進めていく。
強靭なるストーカーの習性が無意識下で現れたのだろう。彼はそのまま志村家の中に侵入した。
悪い事は重なるもので、ここ数日新八は万屋に宿泊していた。そのため、中にいるのは妙一人だった。
寝泊りする局所に戻ってきたと勘違いした彼はさしたる違和感もなく、布団に転がって睡眠を貪ろうと寝室の戸を開けた。
するとそこには当然のようにお妙が眠っている。何で彼女がここにいるのか、鈍った脳ミソをフル回転させて彼は考えた。
(そうか、お妙さんもとうとう俺と身を固める気持ちになったのか!
俺を驚かすつもりで布団に入って待っていたんだ。どこまで可愛い人なんだ……)
アルコールで働かない頭でそう曲解して、彼は布団をめくり中に入る。
流石にここに来て不審な空気を感じない人間はいないだろう。
違和感を覚えた妙は眼を開けて跳ね起きようとしたが、既にその体は近藤によって抑えられ、自由を奪われていた。
いくら男勝りの力を普段発揮している彼女といえども、不意を突かれて押さえ込まれたのでは男の力に勝てない。
黄色い叫声を上げる間もなく、その桜色の唇は彼のキスによって塞がれた。強い酒の臭いが彼女の鼻を突き刺した。
近藤から逃れようとする度に寝着は大きく乱れ、彼女の美しい肢体が顕わになっていく。
近藤は妙の口にむしゃぶりつきながら、その乱れた衣服をさらに肌蹴させる。
(何だ、何でこんなところにクモの巣が……)
フラフラとする頭でクモの巣と思い込んだ彼女の下着を、近藤は乱暴な手つきでビリビリと引き裂いた。
とうとう彼女を守っていた最後の砦までも失われ、左右に開いた衣服の裾から女の秘めたる部位が晒された。
近藤は袴をずり下げて、自身のいきり立った逸物に手をかける。
その逸物は凶悪としか言いようのないシロモノだった。
七寸胴返し胴回り四寸の黒々としたその逸物は、熱い血潮の入った血管が
小さなこぶを避けて縦横に展開していて、さながら怒り狂った地獄の鬼のような形相だった。
それゆえ真撰組内で彼は、密かに「鬼マラの近藤」と囁かれていた。
男を知らぬ乙女に見せたら卒倒しかねないその肉槌の肉冠を、近藤は妙の恥部に宛がった。
肉冠と言ってもそれは幼児の握り拳くらいはある。酔っている上に秘門も大して濡れていないため、挿入はやや困難だった。
だが近藤は強引に腰を使って妙の蜜口を一気に貫いた。
膣口と子宮の間に鎮座していた軽装備の守備兵など、彼の鬼マラの前には赤子にも及ばなかった。
(いっ、痛……っ!)
痛さの余り妙の眼は涙で潤み、視界が霞んだ。真一文字にきゅっと閉じた口を、近藤は飽きずに吸い続けている。
破瓜の痛みはそれほど痛くなかったものの、今まで未開だった孔を一分の隙間なく制圧した肉塊――
それによる強い圧迫感の方が堪えた。
それが分からない近藤は酒の力の赴くままに、醜い肉槌の抜挿を妙の腰の上で繰り返した。
「んんっ! んっ……んむううっっ!」
妙の悲痛な叫びは近藤の口により形を成さない。
両者の間にはただ、結合部で押し出された愛液の泡沫音のみ響いている。
近藤の熱い肉柱は何度も膣肉を押し広げ、先端で子壺の口を叩いた。
度重なる抽送の末に、ようやく妙の膣肉はこの乱暴者に適応して女体の快美を感じるようになった。
苦痛と嫌悪に歪んでいた顔は、いつしかほのかに朱が差していた。
快感は徐々にだが確実に大きくなって、彼女の脳髄を支配しようとしていた。
まるで自分がレイプされている事を分かってないように、羞恥と快楽は脳を甘い痺れで満たす。
「お妙さんっ! もう射精ますっ! しっかり受け取ってくださいねっ!」
近藤は自身の顔を持ち上げて宣言し、さらに力任せに彼女を犯し始めた。
彼の接吻から解放されたものの、彼女は嬌声を上げるばかりである。
せめて膣外に出して欲しいと告げたかったが、荒い息の中で彼女は言葉に出来ずにいた。
やがて彼の動きが止まり、それと同時に子宮口に強い射精がなされた。
同様に達した妙の膣内がその律動に迎合し、噴射された濃厚な性汁を意識とは裏腹に子宮内に受け入れた。
射精は七秒程度だったが、彼女には一時間にも二時間にも感じられた。
近藤は急に眠気を感じ、そのままの状態で横に転がった。妙の瞳は虚空を睨んでいる。
全身に行き渡った電撃のような痺れに身を任せ、彼女は淫嵐の余韻をただただ感じていた。
※ ※ ※
翌朝になって近藤は、深夜自分の行なった過ちにやっと気づき、バッタのように肘を曲げて妙に土下座し、平謝りに謝る。
「お妙さん、すみませんっ! 酒が入っていたとはいえ、まさかこんな事になろうとは……」
薄布一枚羽織った妙は、先ほどから一言もしゃべらずに氷柱のように冷たく鋭い視線を彼に向けている。
普段のように鉄拳や蹴りが即座に飛んでこない分、近藤は妙の怒りの大きさを測りきれず、ただただ恐ろしがった。
「自分が何をしたのか、本当に分かっているんですか……?」
「そ、それは勿論……」
「今まで家に潜り込んだ事だって本来なら不法侵入罪、それに加えてストーカー法も適用されるんですよ。
知り合いだからと今まで大目に見ていたら、今度は強姦罪ですか……?」
「……言い訳はしません! 本当に申し訳ない事をいたしました!
こ、今回の事はこの近藤、男として責任を……」
「責任……? つまり警察に被害届を出していいという事ですか。
現真撰組局長がストーカー行為の末、深夜女性宅に不法侵入し暴行……
さぞかし瓦版は儲かる事でしょうね?」
近藤は体中の毛穴から脂汗が噴出していくのを感じながら、ただ額を地面に擦り続けていた。
彼女の言う通りになれば、彼もどこかのマダオのような人生急落の一途を辿らざるを得なくなる。
彼はただただ彼女の寛大な処置を願うしかなかった。
一方で妙は別の事を考えていた。この男をブタ箱に送り込む事は至極容易である。
だが、できればそうしたくないという思いが彼女の中にあった。
それは女神のような慈悲深さから来るものではない。彼女はただ惜しいと思っていたのだ。
彼を刑務所送りにしてしまうと、あの夜に味わった猛々しい逸物は味わえなくなる。
最初こそ痛かったが、終盤に訪れたあの無二の快感は相当なもので彼女を瞬く間に虜にした。
(……)
妙は眼を瞑り、あの夜に味わった快楽を思い起こしていた。
あのような快楽を女に与える稀代の珍宝を、この先味わえず腐らしておいて良いものだろうか。
「……分かりました、警察には突き出しません」
「! ほ、本当ですかっ!?」
近藤が面を上げると、妙は静かに微笑んでいた。彼はひとまずホッと胸を撫で下ろした。
「ええ。……ですが、条件があります」
「何でも言ってくださいっ! 俺に出来る事があれば、何でもしますっ!!」
「そう」
その時、くっと妙の口端が吊り上って歪んだ。
その歪みから黒々とした気が昇ってくるのを、近藤はすぐに察した。
「今日から近藤さん、貴方は私の奴隷になりなさい。
奴隷ですから人権はありませんよ。私の命令にはいついかなる時でも絶対に聞く、『犬』になりなさい」
※ ※ ※
「お、お妙さん……」
ある日の昼頃、近藤は妙に呼び出された。彼は目隠しを施されたまま床に座らされた。
あの彼の逸物は屈んだ妙の口によって何度も舌と唾液で愛撫されている。
彼女は逸物を口に頬張ったまま、上目遣いで近藤の反応を見た。
「んむっ……ちゅっ、ちゅぷっ、あむ……。……何ですか?」
「流石にこれは恥ずかしいですよ」
局長は見えないままに自分の股間を指差した。そこはバリカンで刈られたように、陰毛が綺麗に剃られていた。
青髭のような薄色の肌がその様を物語っている。
「何が恥ずかしいものですか。あんな脚毛との境の分からない陰毛なんて
ない方がすっきりします」
「し、しかし……こんな小学生のようなマタではろくに銭湯に出入りできませんよ。
うちの若い衆にこれが見つかったら、どれだけからかわれる事か……」
「小学生? ふふふふふ……」
妙は、握っていた近藤の逸物にピシッと平手打ちをした。それは痛みに対してビクンと身を震わせる。
「こんな物騒なモノをぶら下げた小学生がどこにいますか?」
「うっ、お妙さん……!」
妙はその重々しい肉幹の裏筋に舌先をつつーっと這わせて、刺激する。
あれから近藤は、妙の私用で一月に数度呼び出されていた。用は一貫して「彼女への性的な奉仕」だった。
真撰組の局長である自分が一介の女子の性奴隷に成り下がっている事に屈辱を彼は感じつつ
また彼女と性的交渉が出来るこの状況に彼は屈折した喜びも感じていた。
(ああ、お妙さんはどんな顔をして俺の息子をしゃぶっているんだろう……)
目隠しをされている彼は局部から来る快感を味わいつつ、彼女のやらしい表情を悶々と想像していた。
次に尻を向けて四つん這いになるよう、近藤は指示された。当然、妙の性奴隷である彼に拒否権はない。
言われた通り、彼は犬のように四つん這いになった。
「いつものように十分間射精をしなければごほうびをあげます」
そう言って妙は時計のタイマーをセットし、彼の股下にコップを置いた。
そしてまた、彼の逸物を舌を使って舐め始めたのである。
たかが十分といえど、すでに近藤のモノは血潮をたぎらせて限界まで膨らんでいる。
鈴口からは射精がしたくてたまらないと言わんばかりに
先走り汁をダラダラと長い糸のように直下のコップに垂らしていた。
彼女はその逸物の裏筋を丹念に舐め上げた。
鈴口を小さく開いて舌先で何度もなぞり、逆手で逸物を緩急つけてしごいている。
妙は一度顔を引いて、彼の尻を見回す。
「また尻毛が生えてきていますね。いっそ除毛クリームを使ってみようかしら」
数日前に剃毛した時、彼女は近藤の尻毛も丸ごと除毛していた。
煩わしい毛の大半がなくなったが、剃り残された硬い毛先がチクチクと刺激して彼は落ち着かない。
「どうですか。他人の前で犬のように尻穴を晒す格好は?
近藤さんは変態だからすぐに慣れたでしょう。
こんなみっともない姿でオチンチンしごかれている事を隊員の方々が知ったら
一体どんな顔をされるでしょうね……?」
近藤は見えなかったが、そのように告げる妙は悪魔のように恐ろしく、かつ魅惑的だった。
彼女は人差し指の先をちゅっと口に含み、その唾を絡ませた指で近藤の後門周辺を撫でさする。
指が円を書いて動く度に、その穴はもの欲しそうに収縮を繰り返す。
妙の指が書く円周は段々と小さくなり、中心点に収束していく。
中心で一旦止まった指は第一関節までヌッと入り、ゆっくりと出入を繰り返す。
近藤は恥ずかしいやら気持ちよいやら良く分からない倒錯した心地で、低く呻いている。
逸物はもう片方の妙の手中でビクビクと反応していた。
妙はそんな男の不浄な穴に顔を近づけていく。彼女の息吹が尻肌をくすぐる。
次の瞬間、近藤は引き攣るように呻いた。
妙の愛らしい桜色の口唇から伸びた舌肉が、彼の肉蕾を突き刺したのである。
「ちゅっ……んむ……んぅ……」
彼の尻から妙の艶やかな声とピチャピチャという淫らな音が聞こえ、彼の陰部を強く刺激する。
芯の強い美しい少女である妙がいやらしい音を立てて自分の尻穴を舐め、こねくり回す。
そういう状況を想像するだけで、鈴口から大量の先走り汁が太い糸を作り
コップの中に垂れ落ちていく。
「ちゃんとウォッシュレットで洗いました? ちょっと苦いですよ?」
「お、おお、お妙さんっ……!」
限界をとっくに超えた彼は、妙に哀願の声を発する。妙はそれを知ってさらに苛烈に肛肉を嬲った。
「ううっ……! ああっ――!!」
時計が鳴り出して2秒と立たず、近藤はコップの中へ音を立てて自らの精液を射精した。
ビュウビュウと音を鳴らして放出されたそれは、コップとその縁を白色に染め上げた。
「ふふ……雌牛の乳のようにいっぱいぶちまけましたね。
耐えられたのは初めてかしら、よく我慢できたわ。
ご褒美はあげる。でもその前に……ちゃんと綺麗にしなさいよ」
妙は着物の裾をまくり上げ、ショーツを床に脱ぎ下ろした。
大理石で出来た女神像のように白く美しい尻と、その下にすらりと伸びた長い脚――。
目隠しを解かれた近藤を仰向けにして、彼女はその顔面に跨った。
彼の鼻には色褪せた桜色の肛穴が迫り、口は蜜泉の湧く花門で塞がれる。
「んぐぐぐ……」
近藤は苦しいながらも幸福感に満ちた一時を味わいつつ、必死に彼女の秘部を舐めほじる。
彼の長く無骨な舌が、彼女の淫口付近で乱れ狂っている。
「んぐ……むう……んぶ……うっ……」
「ほらっ、遅いわよ。もっとたっぷり濡らしなさい。日が暮れちゃうでしょう?」
妙は尻に体重をかけて、彼の顔面をさらに強く圧迫する。
彼が息を吸うと、燻ったアーモンドのような肛香が鼻裏を叩いた。
彼の目はずっと、顔上にある大きく悩ましい想い人の尻肉に注がれている。
この状況に彼は屈辱を感じるどころか、彼女のような美女の尻の重さを堪能できる自分は
世界一の幸せ者とすら感じていた。
「そろそろ、いいわね……」
妙は着物の裾をめくり上げたまま、腰を上げた。
直立した近藤の舌と彼女の恥穴は、唾液と蜜液によって梯子が掛けられていた。
妙は布団の仰向けになり、膝を縦に曲げて広げる。
そして濡れそぼったその恥門を白く細い左右の指でそっと開く。
息をしているかのように彼女の蜜口はヒクヒクと動き、食糧を求めて涎を垂らしていた。
「さあ、またあの日のように、盛り狂った野良犬になって犯しなさい」
近藤は扇情的なそのポーズに荒い息を吐く。
射精後だというのに、彼の鬼槌は赤く膨れ上がって既に臨戦態勢だ。
彼は言われないまでも彼女の美しい肢体にぶつかるように被さり、その痴穴を犯した。
彼の極悪なまでの大きさの逸物が、桜色の膣肉を押し広げて彼女の体内で暴れ回る。
抜挿の度に、盛り上がった雁肉と数多の小さな瘤が彼女の膣壁を何度も強く抉った。
「はあ……っ! ああっ……っ!」
一度激しい抽送が始まると、妙は耳朶まで桃色に染めて激しい淫悦を感じていた。
全身を悦楽に捧げ、貪欲に快美を受けようとしている。
「んっ……すごい腰使い……! 近藤さん、貴方私を
オナホール程度にしか考えていないんじゃない?」
「と、とんでもありませんっ! お妙さんのナカはこの世の極楽です。
オナホなんてチンケな紛い物とは比べ物になりませんっ!」
「ふふっ、そうでしょう。ほらっ、もっと腰を入れて奉仕しなさい!
途中で休んだりしたら許さないわよ」
近藤は全身全霊を捧げて、彼女が満足するように抜き差しに励んだ。
尻尾が生えていたら振り千切れていただろうと思わせるほど、彼の動きは激しかった。
度重なる肉槍の猛攻によって、既に妙の淫部は百戦錬磨の遊女のもののような形相を呈していた。
締め付けの強い痴穴に近藤は歯を食いしばって耐え忍んでいたが
強い快感に涎は喉奥から絶え間なく湧き、歯間から漏れ出てくる。
「お妙さんっ……で、射精ますっ! 射精しますっ!」
「もっと頑張りなさい! 私はまだ満足していませんよっ!」
「だ、駄目ですっ、も、もう……っ! ああっ……!」
近藤は妙の細い体を万力のようにがっしりと抱き締め、彼女の奥まで先を突き入れて果てた。
鈴口からは夥しい量の精汁が強く噴出され、膣内を瞬く間に白色で満たした。
あまりの勢いに中からでも射精音が両人の耳に聞こえてくるほどだった。
近藤は頭に閃光のような支配的な快感を受け、しばし朦朧となった。
妙はというと、大きな吐息の中で不敵な笑みを浮かべ、近藤の精根尽き果てた情けない姿を凝視していた。
今日のような妙と近藤の淫行は、彼女が彼の子供を産み落とすまで続けられた。