罵るのもいい。詰るのもいい。殴るのも、叩くのも、蹴るのも、引っ掛くのもいい。  
 体液を無理矢理飲ませるのもいいし、乱暴に犯すのもいい。目隠しをしてもいいし首を絞めてもいい。  
 苦痛と快楽に歪む顔が、何よりも愛しいから。  
 
 だから、もっともっと激しく。  
 
 
 
 
 
 
「泣けば許されると思ってるんですかィ?」  
「ひ、ごめん、なさ……」  
「泣いても許しやせんがねェ」  
 沖田はそう言って涙声で喘ぐあやめの耳を噛んだ。先程丹念に掃除してやった耳は、羞恥と期待で赤く染まっている。軟骨の窪みをなぞるように舌を這わせて、わざと音を立てて舐めてやる。  
「あ、耳、耳は……厭ッ、やだぁ……」  
「厭なわけねーだろ、気持ちよさそうに鳴きやがって。縛られて目隠しされて、耳舐められて感じてるんですかィ?」  
「ひ、ッ」  
 詰られてびくりと躰を震わせる。今のあやめは細い布で目隠しをされ、両手を纏めて天井から吊るされるように縛られている。後ろから細い躰を抱いて脇腹をさすると、体重のかかったロープが軋んだ。  
 
 
 
 猿飛あやめを誰も知らないこの部屋に監禁して、どれだけの年月が過ぎただろう。  
 天下の武装警察の幹部がこんな真似をしていると世に知れたら首が飛ぶどころでは済まないのだが、そんなものを心配する程沖田は正常ではなかった。  
 
 春が来て夏が過ぎて秋を感じて冬を越えても、この焼けつく想いが変わることなど未来永劫ないのだから。そう思える程に、沖田総悟は猿飛あやめに溺れていた。  
 
 
 
「本当、変態ですねィ。ほら、気付いてますか?固くなってまさァ」  
 するりと襟元に手を入れて、やわやわと胸を揉む。ぷるりと柔らかいそれの先端は、確かに沖田の言葉通り固くなっていた。揉んで、摘んで、転がして。その感触を存分に堪能すれば徐々に荒くなるあやめの吐息。  
「別に優しくしてやってもいいんですが、アンタはこっちの方が好きでしょう?」  
 白々しく言いながら沖田が取り出したのは、脇差。何の躊躇いもなくそれを抜き放つと、それであやめの服をわざとゆっくりと切り裂いた。皮膚が縦に薄く切れ、ぷつりと血が滲む。  
 
「ブラも邪魔くせーし切っちまいやした。何、新しいの買ってやりまさァ」  
 珠になって浮かぶ血液を指で掬い弄ぶ。平たい腹を撫でてぎち、と傷口に爪を立てる。  
「あ、痛ぁぁッ!」  
「痛いの好きなんだろィ?湿ってますぜ」  
 傷を広げながら、スパッツに覆われたそこを撫でる。うっすらと湿ったそこをぐりぐりと押すと、あやめは面白いように鳴いた。  
「や、やだぁ!」  
「刀で切られて濡らしやがって、正真正銘の雌豚ですねィ」  
 沖田はあやめの正面に回ると、今度は腹を横に切った。無論、薄く薄くである。流れてくる血液をぺちゃぺちゃと音を立てて厭らしく舐めとる。  
「ひぃ、やぁぁ!!」  
「いー顔……こっちはどうなってるんでしょうねェ?」  
 スパッツと下着を脱がすと、秘部があらわになった。そこには本来ある筈の毛が一本もなく、つるりとした皮膚の間に少女のような割れ目が濡れて光っていた。沖田はあやめの脚を持ち上げてM字に開かせると、息がかかる程そこに顔を近づける。  
「触ってもいないのに糸引いてますぜ、クリも剥けて、こんなに腫らしてまァ。やらしいパイパンおまんこがぐちょぐちょでさァ」  
「やだ……言わないで、息が、息がかかって……っ」  
「触って欲しいならそれ相応の態度があるんじゃあないですかィ?」  
「……ッ、触って、ください。お願いしますぅ……」  
「仕方ねェな」  
 沖田はとろとろと蜜を溢すそこに舌を差し入れた。じゅるじゅると吸い上げ、指で真っ赤に充血した芽を押し潰す。ちゅ、ちゅ、とディープキスをするように中を往復すれば、なんとも言えない味の液体が舌に絡み付いた。  
 指を二本入れて中を擦りあげる。知り尽くしているあやめの性感帯を刺激しながら、沖田はなおも言葉責めをやめない。  
「あっ、あっ、駄目、駄目ぇ!や、両方したら厭!」  
「はン、何を言ってんでさァ。ここは物欲しそうにひくひくしてますぜィ」  
「あ、あ、いいっ!!やだ、指曲げないでぇぇ!!」  
「はッ、イきなせェ!パイパンおまんこ気持ちイイんだろィ?」  
「厭、厭、厭なのぉ!も、や、あああ、くる、きちゃう!!」  
「今自分がどんな顔してるかわかりますかィ?顔赤くして口だらしなく開いて涎垂らして、とんでもねェえろい顔」  
「ひ、や、あぁ!!嘘!そんなの、そんなの……あ、あ、あ、くる!くるぅぅぅ!!」  
 
 がくがくと震えながら、あやめは仰け反って達した。はあはあと荒く息を吐く彼女の目隠しとロープを外して床に倒す。床はあやめの愛液でびしょびしょに濡れていた。  
「入れやすぜィ……!!」  
 怒張しきったモノを一息にあやめの中に挿入する。待ち望んでいたかのように収縮するあやめの内部に沖田は思わずほうと息を漏らした。  
「ぁあん!やぁ、おっきい……っ!!」  
 身をくねらせるあやめの腰を掴んで律動を始める。最初は焦らすように、ぎりぎりまで抜いて入り口付近をぬぷぬぷと浅く往復する。  
「あ、あ、それ厭ぁ……」  
「はっ……厭なんですかィ?イイの間違いでしょう?それともッ」  
 ぶちゅう!!と奥まで一気に貫く。  
「深いのがイイんですかィ?」  
「や、どっちも駄目ぇ!ぁ、あ!あ!」  
「ふッ、どっちもシてほしいんですね……ッ!!じゃあこーしたら、どうですかィ?」  
「やぁっ!あ、やだ、やだやだやだ!そこやだぁ!!」  
 抜き差しをしながら敏感な芽を更に責める。首まで真っ赤に染めながら、あやめはわけのわからない喘ぎ声をあげた。  
「感じてんじゃねェよ淫乱……ッ」  
「あ!あ!あん!や、厭ぁ!」  
「厭、じゃあなくてもっと、だろィ?この、雌豚ァ」  
「あ、やぁぁ!もっと、もっとぐちゃぐちゃにしてぇ!!」  
「は、本当えろい女でさァ。お前、今誰に犯されてる?お前は誰のモノなんでェ?」  
「や、おきた……あ!あ!はげし!いやあああ!!」  
「沖田じゃねェ、総悟だ」  
「あ、はぁぁ!そうご!そうごぉ……!私は、そうごのモノですぅぅ!!」  
「それで良いんでさァ!中に出しやすぜィ!白いの、たっぷり注いでやりまさァ!!パイパンおまんこに精液ぶちまけられてイきやがれェ!」  
「ああっ、やぁぁぁ!くる!きちゃうのぉぉ!!あっあっあっあっあっ、パイパンおまんこきもちいいぃいくぅぅぅぅぅ!!」  
 
 獣のように叫びながら、二人は同時に果てた。  
 
 
 
 
「ん、はぁ、あ……」  
「よく頑張りやしたねィ。ちゅーしてやりまさァ。ほら、ちゅー」  
「ん、ん、んぅ……」  
 ぴちゃぴちゃと舌が絡まる。長い長い口付けで、飲みきれない唾液があやめの口の端から垂れた。それでも沖田は口付けをやめない。噛みつくように深く、繋がったまま上も下もあやめの粘膜を蹂躙する。  
「はぁッ……もっかいしたら、注射して寝ましょうねィ。明日は非番だから、ずっと一緒でさァ。一日可愛がってやりますぜ」  
「ん……」  
 あやめは従順に頷く。その瞳に光はなく、とろんと沖田を見つめるのみだった。  
 
 
 
 ああ、やっぱり天人特製のクスリを投与していてよかった。彼女が正気に戻らない限り、ここから出られることはない。必死で彼女を探しているあの銀髪の侍にも、密かに彼女を好いていた鬼の副長にも、誰にも渡すものか。  
 俺の、俺だけの、愛しい愛しい最高の雌豚。  
 
「ずっと、ずーっと一緒ですぜィ……あやめ」  
 
 その呟きは、誰にも聞こえることはなかった。  
 
 
了  
 
 

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