「ンァ…ふぁ…晋助様ぁ…」
また子は夢の中で、いつもの日常のように高杉に抱かれていた。
「アアッ…、晋助様の…熱くて、固くて、逞しいモノが、私の中で暴れてるッス…ッ!」
自分の上で一心不乱に腰を振るまた子の様子を、高杉はまるで性交の最中とは思えない、しかし全くの無表情とも言えない表情で見つめている。
(ああ…晋輔様…あなたは今一体何を考えてるんですか…?)
まるで自慰を間近で見られているような感覚にまた子は上気し、もう限界まで膨れている陰核を精一杯擦り付けながら腰を前後に振るう。
蜜壺はすでに溢れ返り、グジュグジュと淫乱な音が聞こえる。
「あふぁッ…!もうっ、もうっ、イクッ、イクッ、おかしくなっちゃうっス…!ンッ!ンッ!ンンッ!アアアアアアッ!!」
上半身を大きく痙攣させ、プシップシッと潮を吹いて達したまた子の膣内に、高杉の精がビュルビュルと容赦なく注ぎ込まれる。その熱い感触にまた子はまた軽く達しながら、高杉の体に倒れこんだ。
(晋助様…、私はずっと晋助様を愛しています……)
「ン…」
また子が目を覚ましたそこは、どうやら病室のベッドの中のようだったが、なにやらシャカシャカとやかましい音が聞こえる。
仰向けのまますぐ隣に目をやると、どこかのアイドルがプリントされた歌詞カードを見ながら、ヘッドホンで大音量で音楽鑑賞している万斉が居た。
どうやらこちらの様子には気づいていないようだか、さすがにやかましいので声をかける。
「万斉様ー、あのー、…………」
…まったく気付くそぶりはない。
まだ頭に血が回りきっていないのか少しクラクラするが仕方ない。
「あのー!!万斉様ー!!私起きましたッスよー!!」
耳元で出来る限りの声を出す。こうしないとこの状態のこの男はピクリとも反応しないのだ。
「ああ、また子殿。気がついたでごさるか。」
ヘッドホンを外しやっと反応した万斉から、自分が紅桜に侵蝕された以蔵に気を失わされてからの現在までの状況を聞くことができた。
あれから以蔵は坂田銀時により倒され、春雨の猛攻をかいくぐり桂一派と共に逃亡した。
紅桜の保管されていた戦艦は放棄し、いまは春雨の船の中だ。
「まあ無事春雨との話はまとめることができたから、特に問題はないでごさるよ。」
万斉が交渉役なのはいつものことだが、この男が一体どう問題なく話をまとめてるのだろうと少し疑問を感じるまた子だった。
「ああそう、また子殿が気付いたら、顔を出すようにと晋助が行っていたでごさるよ。」
それだけ伝え、万斉は病室から出て行った。
高杉は、毎度一仕事終えたあとには決まってまた子を呼ぶ。次の作戦の確認もあるが、本当の目的はまた子自身だ。
といっても、基本また子が高杉に尽くしてるのがほとんどなのだが、それでもまた子にとっては人生の中で最も満ち足りている瞬間であることに変わりはない。
まだ少しだるい感じを無視し、ベッドの横に用意されていた着替えの私服に着替える。
スカートに脚を通しながら、また子はあの生意気な夜兎の少女にパンツを見られたことを思い出していた。
あの時はとっさにシミなんて付いてないと言ったが、実はあの時より少し前の高杉との交わりで中出しされたものを拭くのが勿体なくて、そのままにしていたのが漏れていたのだ。
(やっぱり次からはちゃんとシミ付かないようにしないとなぁ…)
なんてことを考えながら着替えを済ませ、高杉の元へと向かった。
「晋助様、今回は御迷惑をおかけしてすいませんでした…。」
また子が弱々しく謝ると、高杉は微笑んだ様な表情で、次の計画についての話を始めた。
次の計画は内通者を使い新選組を内紛に導きつつ、さらに政府内部との関係も深める作戦だという。しかし、高杉から今回の計画からしばらく自分の出番は無いと告げられた。
また子は頭が真っ白になった。
自分はもう鬼兵隊に、晋助様に必要ないのか、もう用ナシなのかと。
「しっ、晋助様!私、もっと晋助様の為に働きます!今でよりもっと頑張ります!だから、だから見捨てないでください!」
また子は無我夢中で高杉の胸をつかみ、そのまま押し倒した。
また子にとって高杉と離れることなどあり得なかった。自分の全てである高杉と離れることは、生きる目的を無くしてしまうことと同義だった。
「晋助様、今日はいつもよりもっと奉仕しますから、きっと満足させてみせますから、そしたら考え直してください…!」
また子は高杉の着物を脱がせつつ、舌と指を胸に這わせ愛撫していく。
口元はそのままに、両手を下半身に伝わせ肉棒を露出させ、包み込むように撫でまわす。
半勃ちのそれを指先でしごきながら、胸元から這わせた舌で裏筋、カリ、尿道と舐め上げる。
「んっ、むぅ…、あぁ…晋助様のぉ…固くなってきてるッス…」
さらに陰嚢を揉み、舐め回し、一気に竿にしゃぶりついた。
口をすぼめ、舌をぺニス全体に絡ませ、喉奥まで使い懸命に頭を上下させる。
右手は竿をしごき、左手はいつのまにか自身の秘所をかき回していた。
「ンむぅっ…、んっ、ちゅ….あ…はあっ…晋助様…私で…満足させてみせます…」
服を全て脱ぎ捨てたまた子は高杉に跨り、ぺニスを秘所にあてがい根元まで飲み込ませた。
「んはァッ!晋助様の…モノがぁ…奥まで…届いてるっスッッ…!」
そのまま腰を上下させ、何度もぺニスに膣内が掻き回される。
「アッ、アッ、アッ!晋助様、気持ちいいですか?んッ、ンンッ!あ……?」
突然体の力が抜け、後ろに倒れ込んでしまった。
病み上がりの体力を使い果たしてしまったのだ。
「晋助様っ…ごめんなさい、すぐ…あれっ、あれっ?!」
起き上がろうとするが、うまく体が動かせない。
(なんでっ…こんな時に…やだぁ…今頑張らないと、晋助様に見捨てられちゃうよぉ…)
悔しさと情けなさで、涙が溢れてくる。
「すい…ません…晋助…様ぁ.…うっ…えっ…私…私ぃ…」
どうにもできなくなったまた子の頬に、高杉がそっと手をあてた。
「えっ…?」
「平気だ…別に俺はお前を捨てるつもりじゃない」
「お前の治療をしてる時に分かったんだよ。妊娠してるって」
突然のことにまた子は何を言われてるのか理解に時間がかかった。
「俺の子供だ」
「晋助様の…子が…私の中に…」
「そうだ。だからお前にはそいつを護ってもらう。それがこれからしばらくの仕事だ。わかったな?」
「…はい…」
先ほどまでの涙は別の意味に変わっていた。
地獄の底にいたのが一瞬で天国になっていた。
そしてそのまま高杉は、また子の体を包み込むように愛撫し、自身をゆっくりと挿入した。
「あぁ…晋助様…んむっ?」
高杉は、また子に出会って初めてのキスをした。
今まで一方的にまた子にさせているだけの行為だったが、今回は違う。ただの欲ではない、特別な感情が確かに存在している。
二人は絡み合い、まさに溶け合うように交わりながら、一日が過ぎて行った。
翌朝、颯爽と歩くまた子の下着にシミが付いていたかどうかは、誰も知らない…