坂田銀時と月詠は、銀時が引き当てた温泉旅行券で温泉にやってきていた。二人は温泉に到着した  
あと、絶品料理に舌鼓を打ち、露天風呂にて日頃の疲れを癒していた。露天風呂より上がった二人  
は、少しばかり落ち着こうとお茶をすすった。  
 
「ふう、よい風呂じゃった。心も体も見事にほんわかとさせてもらいんした」  
「久々に手足を伸ばして、ゆったりと入れたし。いやいや、本当にいい風呂だわ。で、どうする  
よ?何だかんだで夜も更けていくわけだし、何か話でもするか?」  
「そう、じゃの。こうして、一日中、ぬしといたは初めてじゃし、今後そういう機会が訪れるのはい  
つの事になるやもしれぬし」  
「月詠、前に俺たちに出会えてよかったって言ってたよな。それ、今でも変わってないか?」  
「ああ。変わらぬ。例え死ぬ間際に問われても、わっちは同じように答える」  
「そっか。そりゃよかった」  
「ぬしらに出会って、吉原は大きく変わった。そして、わっちも」  
「月詠・・・」  
「特に、ぬしと出会うまでは、男に心を奪われる事もなかった。女を捨てる、この言葉が揺らぐ事  
もなかった。じゃが、ぬしと出会い、全てが変わった。吉原は自由を得た。師匠に問われて、あの  
時は言えなんだが、今なら言える」  
 
月詠は銀時の顔を見つめ、穏やかな笑顔で言葉を続けた。  
 
「好きじゃ、銀時。ぬしにわっちは惚れ込んでおる」  
(ぬおおっ!何その可愛らしさ、ちょっと破壊力ハンパねえ。やっぱり、養殖ものよりも天然もの  
よね!って、その天然じゃねえよ。素で言ってるから、始末に負えねえ)(0.0025秒)  
 
銀時は月詠にとって、初めて男性を意識させ、初めての恋人である。それゆえ、恋心を自覚した月  
詠は時と場所を選ぶものの、銀時に想いを伝えられるようになった。  
そのストレートさゆえ、銀時は度々恥ずかしいと思うことがある。頭をポリポリと掻いて、銀時は  
口を開いた。  
 
「お、俺もだよ。何ていうか、ほっとするっていうか、心地よいっていうか。そう思うのは、お前  
だからであって。月詠、俺もお前が好きなんだ」  
「銀時、ぬしも、わっちと同じ気持ちなんじゃな」  
「じゃなきゃ、お前を誘って一泊旅行なんてやらねえよ」  
 
銀時が月詠のそばに行こうとすると、彼の足が彼女のバッグに蹴躓いた。運が悪い事に小指を引っ  
掛けたため、銀時はもんどり打って倒れた。  
 
「銀時っ、大丈夫か?」  
「大丈夫じゃねえよ!小指ぶつけた、地味に痛いんだけど。お前、何持ってきたんだよ?」  
「日用品くらいしか持ってきておらぬ。ぶつけて痛がるようなものは、ありんせんが」  
 
月詠はゴソゴソと自分のバッグを漁り始めた。そして、バッグの中から何かを探り当てた。それを見  
て、月詠はしばらく固まった。その後、月詠の絶叫とも悲鳴ともとれる声が響き渡る。  
 
「な、な、何じゃあこりゃあああああああ!!!!!!!!!!!」  
 
月詠の絶叫に、すぐに仲居が部屋の前へとやってくる。  
 
「お客様、いかがなされましたか?」  
「いや、何でもないんです。何かびっくりしたんですよ、カミさんが。もう大丈夫です、収まったん  
で」  
「そう、ですか。また何かありましたら、お呼びくださいませ」  
 
仲居がパタパタと立ち去る。そして、思いきり叫んだ月詠はハアハアと息を整える。様子を見に来た  
銀時は、月詠の手にした物に唖然とした。  
 
「お前、それって」  
「・・・・・・・・・・・・」  
「晴太のトコのウィンウィン棒じゃね?」  
「い、言うなああぁぁぁぁ」  
 
タイミングよくスイッチが入ったらしく、ウィンウィンと動き出す。なまめかしく動くウィンウィン  
棒を二人は凝視していた。  
 
「お前、それ、持ってきてたわけ?」  
「ち、違う。わっちは全然そんなものを持ってきた・・・」  
 
そう言いかけて月詠は思い出した。『ひのや』を出る前の日輪と晴太の、あの意味不明な不敵な笑み  
を。見送る際に、突き出した右手の親指が人差し指と中指の間に入っている理解不能のサインめいた  
ものに。今、月詠の頭の中で、点と点が繋がって、一本の線となった。  
 
(うう・・・また、日輪にしてやられた。帰ったら、日輪と晴太め、覚えておきなんし)  
「まあ、アレだ。奴らもそれなりに気を利かせてんだよ。気持ちよく受け取っておったらどうだ?」  
「ニタニタした顔で言うな。蜂の巣にしたくなりんす」  
「まあ、そう怒るなよ。俺だって、餞別もらってんだから、よっ!」  
 
そう言って、銀時はゴソゴソと自分の荷物から一本のドリンク瓶を見せた。それは『やったれゴール  
ド!V&V』という滋養強壮剤であった。  
 
「こいつはなあ、スッポンやら牡蠣のエキスやら、まあとにかく効くモンらしんだわ。泣かせるじゃ  
ねえか。スッとこんなもん差し出してくるガキどもの心意気に」  
「銀時、それは泣くトコなのか?」  
「とにかくだ、ここからは“男と女のラブゲーム”ってわけだ。こんな気を遣ってくれる奴らに応え  
ねえとなあ」  
 
銀時はグッとドリンクを半分ほど飲み干した。そして、再びドリンクを口に含むと月詠の元へと近づ  
いてくる。  
 
「ちょ、銀時。何をするんじゃ?」  
「ガキ共の心意気のおすそわけ!」  
 
月詠は銀時に抱きしめられ、そのまま唇を重ねた。銀時の唇から、月詠の口内へとドリンクが流し込  
まれる。流し込まれる液体を、月詠は思わず飲み込んでしまった。  
 
喉を鳴らしながら、液体は月詠の体内へと入っていく。銀時は月詠を抱え上げ、お姫様だっこの状態  
で寝床へと向かった。  
 
寝床には二組の布団がくっつけられ、行燈型の灯が照らしている。銀時は月詠を布団の上に下ろし  
た。  
じっと銀時は月詠を見つめていた。月詠も銀時を見つめ返していた。お互いの胸が、早鐘を鳴らす  
ように鼓動を早めている。もう、言葉はいらない。見つめ合う目が語り尽くしていた。  
強く抱き締め合い、二人は唇を重ねた。何度も離しては重ねたりを繰り返しながら。  
 
「はぁ、あっああ、月詠っ!」  
「ぎ、銀時」  
 
口付けを交わしながら、銀時は月詠の胸を揉みしだいていた。柔らかな感触が手を介して、銀時の脳  
に伝わる。  
月詠もあぐらをかいた銀時にまたがり、彼の首に腕を巻き付けて唇を吸った。時折漏れる吐息が、艶  
ぽくて銀時の欲情を誘う。  
 
「うんっ、ふうぅっ、はっあっ」  
「いやあ、色っぽい目してるわ。目ぇ潤ませながら来られれば、こっちはたまんねえわ」  
「さっきのドリンクのせいか?何だか体が滾っておりんす」  
「いやいや、俺はとっくの昔に滾ってますよお!だって、その前の混浴の時からな。もう、臨戦態  
勢入ってたから」  
「実は・・・わっちも。わっちも、混浴の時に銀時から触られたとき、気持ちよくて、体が火照って  
しまいんした。だから、露天風呂はありがたかった。わっちの体の火照りを鎮めてくれたゆえ」  
「じゃあ、もう隠す必要なんかねえよ。ここには俺たちしかいねえんだ。俺が求めること、お前が求  
めること、ぶつけ合えばいいんだよ。な!」  
「う、う、うむ。そう、じゃな」  
 
月詠はギュッと抱きしめる力を強くした。再び二人の体は熱を帯びてきた。銀時は顔を下に移し  
て、胸に行き着くと顔を埋めた。月詠は銀時の頭を愛おしそうに、自らの胸に押し当てた。  
我ながら、変わったものだと月詠は思う。以前の自分は、ぱふぱふだの胸を揉んだ銀時に問答無用  
にジャーマンスープレックスを放っていたというのに。今では胸をまさぐられ、顔を埋められたと  
しても、抵抗をすることもない。安心しきっている銀時の表情を見ていると、自分も何だか和んで  
しまう。  
 
「あっ、あっ、ああん!」  
「柔らけえ、そして、気持ちいい」  
「気持ち、よいのか?銀時、気持ちよいのか?わっちも、わっちも気持ちいい」  
 
顔を出した銀時は、月詠の浴衣の内側に手を入れて、肩からスルリと下ろしていく。ゆっくりと月  
詠の肩から、浴衣がずり下ろされる。まず、胸の谷間が現れてふくよかな乳房が銀時の目の前に晒  
される。  
 
白い肌は血管すら透けて見えるほどのもので、たわわな双丘の頂点には桃色の突起があった。銀時  
を見つめる月詠の姿は、先ほどの濃厚な口付けでトロンとした面持ちであった。  
銀時は露になった乳房を揉み上げる。ゆっくりと時間をかけて、自分の手によって形を変えていく  
月詠の乳房の様を銀時は目で楽しんでいた。銀時の愛撫によって、ほんのりと桜色に染まっていく  
乳房に吸い付いた。  
 
「あっ、ふああぁ、ぎ、ああん」  
「やっぱりうまいなあ、月詠のおっぱいは」  
 
銀時は吸い付きつつ、もう片方の乳房の乳首をコリコリとこねくり回した。すると、乳首は硬度を  
増していき、銀時が吸い付いていた片方の乳首も固くなってきた。銀時は反対の乳房にも吸い付い  
た。一心に自分の乳房に吸い付く銀時の姿を、月詠は彼の髪をなでながらそれに任せていた。  
ひとしきり月詠の乳房を味わったあと、銀時は布団の上に、月詠を横たえさせる。そして、傍らに  
置かれたウィンウィン棒を手にするとスイッチを入れて、月詠の乳首へと近づける。  
 
「銀時、何をするんじゃ?」  
「使ってみんしゃい、よかウィンウィン棒!ってなあ」  
「きゃゅう、ふあっぅん!」  
 
ウィンウィン棒の微振動が乳首を通して、月詠の脳内に伝わる。思わず身をよじらせ、月詠は初め  
て味わう感覚に戸惑った。銀時はさらに押し付けるように、月詠の乳房や乳首にウィンウィン棒を  
押し当てる。  
逃げるように身をのけぞらせる月詠、それを見て楽しむ銀時。切なそうに喘ぐ月詠の声が、銀時の  
欲情を誘う。  
 
「じゃあ、次は下の方を責めていこうかねえ」  
「ま、待ちなんし!わっちも銀時を喜ばせねばならぬ。銀時、横になれ」  
「え、ここからなのにぃ?」  
 
銀時は渋々と横になった。月詠は上になると、まじまじと銀時を見つめると耳元で囁いた。  
 
「好きじゃ、好きじゃぞ銀時。わっちが、ぬしを気持ちよくさせてやりんす」  
 
月詠はそのまま銀時の耳たぶに吸い付いて、軽く噛んでみる。ピクッと感じた仕草を見せた銀時を見  
て、妖しい微笑みを見せた月詠は次々と銀時の各所に口付けを落とす。  
 
「あ、うあっ、くぅ!」  
「ふふっ、先ほどとは立場が逆じゃな」  
「バカ言ってんじゃねえよ、お手並み拝見してんだよ!」  
 
唇と唇が触れあい、口内では舌と舌が絡み合う。絡み合う音が響いて、二人は快楽の深みにはまり  
つつあった。  
いつもは、どこかで周りの目を気にしながら、逢瀬を重ねていた。しかし、今夜は誰も二人を邪魔  
する者はいない。求め合うがままに、二人は身も心も絡め合った。  
 
「ふうっ、うっあっ!」  
「ぬしの顔、ぬしの声、ぬしの体。今はわっちだけの物じゃ。ぬしの全てが、わっちには愛しうて  
たまらぬ」  
「へへっ、お前にそんな一面があるなんて今さらだがびっくりだぜ。けど、好きだぜ。ギャップが  
あって、俺だけに見せてくれるお前のそんなところが」  
 
月詠は頭を動かして、銀時の胸に行き着くとまずは頬をすりすりと寄せていった。触れている髪と  
頬の感触が心地いい。月詠が銀時の乳首に口を付けると、彼の喘ぎ声が聞こえてくる。その声に気  
をよくした月詠は、片方の乳首を吸って、もう片方の乳首を右手で刺激していた。  
 
「ふあっ、あんっ!」  
「先ほどまでのわっちみたいじゃな。乳首がコリコリしておりんす。銀時はここが弱いものなあ。  
もっとしてほしいか?」  
 
月詠は銀時に問うているものの、舌や指の動きは止めなかった。銀時は答えを返す間もなく、悶絶す  
るばかりであった。天井を見上げ、はあはあと息遣いの荒い銀時に月詠は言った。  
 
「銀時、わっちが目を開けてもいいと言うまで、わっちの方を見てはならぬ」  
 
言われるがまま、銀時は目を閉じた。見ようと思えば見れるが、おそらく月詠は察してしまうだろ  
う。ゴソゴソと月詠が下に移っている音が聞こえる。そして、銀時の下半身が何かの上に乗っかった。  
銀時は目を開けたいという衝動に駆られた。しかし、それを抑えてしばらくは流れに任せようと考えた。  
銀時の肉棒が柔らかい何かに挟み込まれた。これにはさすがの銀時も驚きを隠せない。今、銀時がさ  
れている行為と、想像される行為はおそらくイコールで結ばれるだろう。まさか、月詠がという思い  
が銀時の頭の中を巡った。  
 
「銀時、もう目を開けてよいぞ」  
 
ゆっくりと銀時は目を開いていく。見開かれた視界には、月詠が自らの乳房で銀時の肉棒を挟みこん  
でいる光景が見えた。  
 
「銀時、そんなに見るでなし!」  
「だって、お前が目を開けていいって言うんだもんよ。そりゃあ、見ますよ。で、どこでそんなテク  
教わったってわけ?」  
「日輪が、“あなたには素晴らしい武器があるんだから、これを使わない手はないよ”と言うたんじ  
ゃ。わっちは恥ずかしかったが、“銀さんはきっと喜ぶから”と教えてもらいんした」  
(日輪、グッジョブ!!!もう、一生あんたについて行きますから)  
「それで、どうなのじゃ?気持ち、よいのかの?」  
「おお、驚きと気持ちよさで銀さん、暴発しそうになったんだけど」  
「そうか?まだ、こういうのも教えてもらいんしたが」  
「うおっぅ、やべえってばよ!」  
 
月詠は乳房を上下に動かしつつ、胸の谷間からのぞき出た亀頭部を舌先で舐め始めた。月詠の舌が亀  
頭及び尿道を刺激し、銀時は二重の快感を得て、小刻みに体を震わせた。  
亀頭からは透明な液体が溢れ、硬度を増した銀時の肉棒は発射寸前になっていた。  
 
「つ、月詠、もう、ダメだ。出ちまう!」  
「よいぞ、思い切り、出してくんなんし」  
「うっ、あああっっ!!!!!」  
 
勢いよく精液が飛び出してきた。それは月詠の顔面にもかかった。月詠は自分の手で、銀時を絶頂へ  
と導いたことに満足していた。うっとりとした表情で、顔にかかった精液をぬぐった。また、ドクド  
クと脈打ちながら出てくる精液も月詠はすくいとって自らの口内に飲み込む。発射直後で敏感な銀時  
にはお構いなしで、月詠は彼の肉棒を咥えた。敏感であるがゆえに、幾度も銀時は体をのけ反らせた。  
 
体に付着した精液を舐め取る月詠の仕草に色っぽさを感じた銀時は、起き上がって月詠を布団の上  
に寝かせた。  
 
「気持ちよかったか?銀時。初めてしたゆえ、うまく出来たかはわからぬが」  
「ああ、すげえ気持ちよかった。お前がここまでしてくれるなんて、思っていなかったからよ」  
「こんなこと、このような時くらいしか・・・いつもなら、する事はありんせん」  
 
恥ずかしがって顔をそむける月詠に、銀時はガバッと股を開かせた。突然のことに月詠は思わず股  
間を手で隠した。  
 
「お前がそこまで頑張ってくれるなんて、銀さん興奮しすぎて股間ピーン!て、なっちまったよ」  
 
銀時は月詠の手をどけると、彼女の愛液によって陰毛もテラテラと濡らすほどの陰部を眺めた。銀  
時は秘豆を舌先で愛撫した。  
 
「ああっ、やあん、っうん!!!」  
「いい声で啼くよなあ。俺の挟んで濡れてきちゃったの?」  
「自分が責めにまわったら、ひゃあっ、あん!」  
 
秘豆はぷっくりと浮き上がり、これを銀時は舐め上げる。周りを円を描くように舐めると、月詠は  
小刻みに体を震わせる。気持ちよさが月詠の脳内に広がっていく。  
銀時は転がっているウィンウィン棒を手に取ると、秘豆にそれをあてがった。ウィンウィン棒の振  
動が秘豆を刺激する。銀時は秘唇に舌を入れていく。月詠は体を反らせて、これから逃げようとす  
る。しかし銀時は逃がすことなく、音を立てながら月詠の秘唇を舐める。ジュルジュルと音を立  
て、やがてその音はピチャピチャという水音に変わった。  
 
「ふあっ、ぎ、銀時!そんなに音を立てて、吸っちゃ」  
「吸っちゃ、ってその後の言葉は?何言うつもり?」  
「ふあっ、もう、ぬしの」  
 
その言葉を聞いたか聞かなかったのか、銀時はウィンウィン棒を月詠の秘唇に挿入した。膣内に入  
っても、ウィンウィン棒はなまめかしく動いていた。電動音が部屋中に響き、月詠は膣内で蠢く異  
物に身悶えした。その様を見て、銀時は月詠の乳房に吸い付いた。挿入したウィンウィン棒を出し  
たり引いたりして、銀時は月詠の反応を楽しんだ。  
 
「あんっ、ぁぁぁ!ぎ、銀時、頭がおかしくなりんすっ」  
「月詠、そんなに乱れるほど気持ちいいんだな。嬉しいけど、ウィンウィン棒でそうなってるのは  
複雑だな」  
 
月詠が見せる反応は、銀時のSな部分を満足させる。ウィンウィン棒は月詠の反応などお構いなし  
に彼女の膣内を掻き回す。息も絶え絶えになった月詠は、ウィンウィン棒を出し入れする銀時の右  
手を止めた。  
 
「銀時、もう、頼む。ぬしのを、わっちのに入れてくんなんし」  
「ええ?でも今のウィンウィン棒で、けっこう気持ちよさそうにしているからさあ」  
「こんなものじゃあ、埋められぬ。わっちのここが切ないのじゃ。ぬしでなくば、ぬしのでなくば  
埋められぬ。早く、わっちのナカへ来て、くんなんし」  
 
ニヤリと笑った銀時は、秘唇からウィンウィン棒を引き抜いた。ウィンウィン棒は月詠の愛液によ  
っててらてらと濡れていた。銀時はゆっくりと自分の肉棒を月詠の膣内に挿入させる。すぐに温  
かい感触が銀時の肉棒を包む。  
 
「ああ、銀時、やはり、ぬしのがよい」  
「温かいなあ、月詠のナカは思わず出てしまいそうになる」  
「ふふ、まだじゃぞ。夜は長いんじゃろ?ゆっくりでよい、じっくり楽しもうではないか」  
 
銀時の肉棒が完全に月詠の膣内に挿入され、ゆっくりと律動を始める。前後に突かれ、月詠は歓喜  
の声を漏らす。銀時は月詠の腰を掴んで、腰を打ち付ける。  
 
「ああん、ふあっ、ふっはああん!!」  
「いい声だよなあ、もっと聞かせてくれよ。月詠のそんな声、こういうときしか聞けねえからな。  
ほらっ、まだまだガンガン突くぜ!」  
 
突かれるたび、月詠はだんだんと頭の中にある余計な考えが消えていくのを感じた。頭にあるのは  
好きな男と求め合い、身を焦がすほどに互いへの愛しさを性交という行為でぶつけることだった。  
 
「つ、つく、今はお前が愛しくてたまらねえよ」  
「あぁ、ふぁん!い、今だけで、ありんすか?あっ、ああん!」  
「今だけじゃねえ、ずっとだああ!離したくねえんだよ」  
 
銀時は肉棒を引き抜くと、月詠を四つんばいにさせたのち、再び肉棒を膣内に挿入する。パンパンと  
腰を打ち付ける音、突く突かれるたびに漏れる喘ぎ声。これらが混然一体となって、二人を快楽の深  
淵へと導く。  
 
「銀時、何度も波が来ておりんす。波が来るたび、あっ、銀時のがわっちのナカを出たり入ったり  
すると、頭が真っ白に、ぃぃいい!!!」  
「俺も同じだぜ、何もかも忘れて、今いるお前によお」  
 
ズンズンと突かれるたび、月詠の乳房がゆさゆさと揺れる。銀時は月詠の背中にしがみつくように  
覆いかぶさり、腰を激しく打ち付ける。  
 
「は、ああん、ああ、銀時。激し、壊れて、しまいんす」  
「月詠、まだだ。ほれ、お前がご所望のヤツ、してやっからよ!」  
「ふえっ?何をわっちが所望、したと言うのじゃ?」  
 
銀時は一旦、月詠から離れて正常位の体勢に移行する。  
 
「月詠、俺にしっかりとつかまってろ。絶対、離すんじゃねえぞ」  
「え、銀時。何を、ふあっああああ!!!!!」  
 
月詠を抱えたまま、銀時は立ち上がった。初めてのことで驚いた月詠は、銀時の首に手を回し、足  
を彼の腰に絡ませた。銀時も月詠の尻をむんずと掴んで突き上げる。  
 
「あ、ああぁぁぁ、くうっ!!!銀時、こんんなぁ、あん!」  
「ほれ、お前が言ってた駅弁だよ。知ってんだろ?もっと醍醐味を味わせてやるから」  
 
銀時は月詠を抱えたまま、部屋を歩き始めた。その振動が月詠にまた快感をもたらす。月詠は気持  
ちよくて手を離しそうになる。立ち止まってはしばらくは突き上げ、また歩き始める。  
 
「じゃあ、駅弁の本番やってみるかあ。え〜、駅弁はいかがっすかあ、おいしい駅弁はいかがっす  
かあ。はい、リピートアフトゥミー!」  
「ふぁっ、銀時、そのような余裕、今のわっちには、ありんせん」  
「はい、そんな答えは却下で〜す!はい、え〜、駅弁はいかがっすかあ、おいしい駅弁はいかがっ  
すかあ。はい、リピートアフトゥミー」  
「え、え〜、駅、駅弁はいかがっす、ふあああ!銀時、いきなり突き上げるでなし」  
「月詠がささっと言ってしまえばいいんだって。じゃあ、気を取り直してもう一度」  
「え〜、駅弁、駅弁はいかがっすかぁ。ふぅぅうん、おいしい駅弁はいかがっすかあ。どうじゃ銀  
時、これで満足じゃろ」  
 
月詠の恥ずかしさと気持ちよさが混じりあった表情を、銀時はもっと見たいと思った。もう一捻り  
加えようと、銀時は月詠に言った。  
 
「じゃあさ、さっきの言葉、廓言葉で言ってみ?」  
「なっ、何を言っておるバカ者。そのっような事、それにもう言ったではないか」  
「銀さん、聞きた〜い!廓言葉で駅弁の売り子の口上聞きた〜い。言ってくれたら、銀さんはもっ  
と頑張れると思いま〜す」  
 
銀時にそこまで言われるのなら、という気持ちも出てきて、月詠は意を決して口を開いた。  
 
「え〜、駅弁、駅弁はいかがでありんしょう。おいしい駅弁はいかがでありんしょうか?」  
「おお、色っぽい言い方されれば、売り子も頑張っちゃうわあ。もう一回聞かせてくれよお」  
 
銀時はそう言うと、ゆっさゆっさと月詠を揺らしながら部屋中を歩き回った。月詠はだんだんと、し  
がみつく力が無くなってきた。若干、やけ気味になりつつも月詠は涙ぐましく、銀時の要望に応えた。  
 
「え〜、駅弁、駅弁はいかがでありんしょう。おいしい駅弁はいかがでありんしょうか?おいしい、ひ  
のやの駅弁はいかがでありんしょう?」  
「よくできました。俺も大満足だわ。さてと、お前も疲れてるし。横になるとしますか」  
 
二人は布団の上に体を預け、正常位に体位を移して銀時は腰を振り続ける。月詠は銀時の背中に手を  
回し、密着した状態で銀時の責めを受け止めていた。先ほどまで、駅弁にて体力を消耗していた二人  
はいい意味で力が抜けてきた。ポタリと銀時の汗が月詠の体に落ちる。気付けば二人は汗だく状態で  
あった。  
「あ、ああ、月詠、もうイクぞ!」  
「わ、わっちもじゃ。銀時、い、一緒に昇ろう。あ、ああ、もう」  
 
月詠の膣内で、銀時はたくさんの精をぶちまけた。はあはあという息遣いと共に、銀時は月詠の上に  
覆いかぶさった。二人とも息を整えるのに、しばらくの時間を要した。  
「は、はあ、気持ちいいなあ。もっとしたくなるぜ、お前とこういうのするの」  
「はあ、あっん、今は満足じゃが、また求めてしまいんす」  
 
月詠は銀時の髪を撫でながら、満ち足りた表情を見せる。銀時は頭を起こすと、月詠の唇に自分の唇  
を重ねた。音を立てて、唇を貪るように吸い合った。月詠のナカで、再び銀時の肉棒が硬度を取り戻  
す。その後、二人は何度も一つになって求め合った。彼らが眠りについたのは、何度目の後なのか。  
それは定かではない。  
 

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