「ハム子。てめぇって奴あほんとに救いようのない豚だな。
なんだこの顔。なんだこの肉。ブスだけならまだしもおまけにデブときてやがる。
そんだけ外見がひどけりゃ普通中身はこの外見にしちゃマシかと思わせられるんだが
てめぇときたら繊細さのかけらもねぇ図々しい性格しやがって。
リアルにメス豚じゃねえかメス豚」
「ちょ、マジありえないんですけどマジ失礼すぎるんですけどこいつ。
何ちっと顔いいからって調子に乗って。
いくら私でもここまで言われて一緒になんか居られるかっての。離せやガキ」
「まったく、同じ女だって言ってもこうも違う生物が生まれるんだから世の中はわかんねぇや。
美人で華奢で優しくて清らかで賢くて儚げな俺の姉上とは大違いだ」
「何お前シスコン?真性のシスコンかよマジキモいんですけど。
そんなに姉上が好きなら一生家に引きこもって甘えてろやボケ」
「―――ホント、姉上と違っていつまでも図々しく長生きしそうだよなぁ」