今日はクリスマス。恋人たちが性の6時間を終えた次の日。
お妙はイブはキャバクラの仕事のため、
恋人の九兵衛とは一緒にいられなかったが、クリスマス当日は
デートをする約束をしていた。
家康公の像の前で待ち合わせていたが、九兵衛がなかなか来る気配がなく
妙は柳生家まで会いにきてしまった。
九兵衛の部屋の前で立ち止まり、
「九ちゃん?いるの?デートなのに恋人に迎えに来させるなんて。」
妙が少し怒り気味に言い放つと
「す、すまん。のっぴきならない事情があって・・・。」
障子をはさんで九兵衛の声が聞こえた。
しかし、声の様子が少しおかしい。
声が低いのだ。
「九ちゃん、風邪引いたのでしょう?今日はゆっくり休んで「まってくれ」
妙の声に九兵衛の声が重なる。
「どうしたの九ちゃん?」
訝しげに訊ねる妙。
「取り合えず、部屋に入ってくれないか?」
「ええ、いいわよ。お邪魔しまーす。」
妙が部屋に踏み入れると布団に入っている九兵衛がいた。
「やっぱり風邪じゃない。無理しちゃダメよ。今日は私が看病します。」
妙が張り切ってお粥という名の殺人兵器を作ろうと台所へ向かおうとした。
その手を九兵衛が握る。
「どうしたの九ちゃん?」
妙は恋人の様子がいつもと違うことに気がついた。
九兵衛が重い口を開く。
「昨日、東城からクリスマスプレゼントを貰ったんだ。
クリスマスは去年やっただろう!とか言いながら東城のやつ・・・」
妙は恋人が他の男からプレゼントを貰うなんて、とやきもちを焼いた。
女同士とはいえふたりは俗にいうカップルなのである。
しかもイブの夜に私以外からプレゼントを受け取るなんて。
「そう、良かったわね、じゃあ風邪は東城さんに任せます。さよなら。」
冷たく突き放す妙。
「違う!その、プレゼントというのが、えっと・・・。」
口ごもる九兵衛。
「どうせミニスカサンタコスプレ衣装でしょう。想像はつきます。」
「まあ、それも貰ったんだが・・・もう一つ・・・」
「何?まさか大人のおもちゃ?あんの糸目エエエ。」
妙は東城をどうやって痛めつけるか考え出した。
「それも入ってたが・・・もう一つ肝心な・・・。」
九兵衛は口ごもる。
「もう、九ちゃん!風邪じゃないならそんな布団にもぐってないで!」
妙は九兵衛の布団を捲った。
すると
ささやかながらも可愛らしい胸はぺったんこになっており、
下半身はトランクスを穿いているではないか。
要するに九兵衛の体が男になってしまったのである。
「東城からは『男根の世代』という怪しい薬も貰ったのだ。
興味があったから飲んでみたら、まあ、こんなことに。」
妙はあまりの事に眩暈がしそうだった。
「もしかして九ちゃんずっとこのままなの!?」
九兵衛のかわいいおっぱいもスレンダーな体も好きだったのに。
妙はヨヨヨと泣き出す。
「いや、持続時間は24時間らしい。まあそれまで・・・。」
九兵衛はニヤリとわらって言い放った
「楽しもうか、妙。」
いけない、いきなり呼び捨てだなんてまるで付き合い始めて
調子に乗ってる男子だわ・・・。
妙は能天気なことを考えていた。
「じゃあ、これ着てくれるかな?」
九兵衛が妙に差し出したのは東城のプレゼントのミニスカサンタコスプレ衣装。
妙はいつもとは違う九兵衛の甘く低い声で、かあっと顔に血が上るのが解った。
九ちゃんの元々の綺麗な顔立ちにあんな素敵な声なんて反則だわ!
と思い、恥ずかしがりながらも、いそいそと着替え始めた。
サンタ衣装から伸びる白く長い足。
それにしてもこの衣装スカートの丈が短いのである。
正座などしたら、柔らかそうな太腿が丸見えでそそられる。
「妙ちゃん、早速だけど手でして。」
九兵衛はそういいながら、トランクスを脱ぎ始めた。
妙は目を見張ってしまう。
ちゃんと男根が付いているのだ。しかもサイズ的には大きめだと言えるだろう。
恐る恐るソレに手を伸ばすと、九兵衛がビクリと痙攣した。
指で輪をつくり、扱いてやると、ムクムクと大きくなっていく。
「妙ちゃん、気持ちいい。そう、上下に動かして・・・。」
「九ちゃん・・・。」
妙が男根を口に咥えようとしたその時
妙の顔に白濁液が飛び散った。
「ごめん、なんだか気持ちよすぎて・・・こういうのソーローっていうんだよね?」
九兵衛は咄嗟に謝るが、次の瞬間目を疑った。
妙が顔に付いた精液を指で掬い、舐めているのだ。
なんともいえない気持ちがこみ上げてきて
妙を布団に押し倒す。
サンタ服が捲りあがり、妙の桃色のショーツが露になった。
その光景だけでまた元気になってしまうのだからもうどうしようもない。
そして九兵衛のS心に火がついた。
「妙ちゃん、やらしいね、手コキだけでずぶ濡れだよ?
恥ずかしくないの?淫乱だな。妙ちゃんは。」
九兵衛の若干太くなった指が妙のショーツをずらし、
膣の中へ入り込んでくる。
「ちが・・・九ちゃんが色っぽくて・・・。」
言い訳をしても体は正直なものである。
妙の膣口からは愛液がとろとろと流れ出ている。
「コスプレAVで全部脱がせるバカがいるけど、
僕はそんなことしないよ。」
「九ちゃん・・・。本当に男の人みたいだわ・・・。」
妙はすこし呆れてしまった。
九兵衛の舌が妙のクリトリスを突くたび、
嬌声が和室に響き渡った。
舌を膣に入れるのが妙は弱いことを九兵衛は知っていたので、
あえて今日は何度もソレをした。
せっかく男になれたのだし、とことん自分に溺れさせて見たかったのである。
「妙ちゃん、入れるよ。」
「・・・うん、九ちゃん。」
女同士のときはペニパンやバイブで代用していたが、
今回は本物の、しかも自分のペニスが妙を貫く。
しかも妙の生身のはじめてを貰うのは名実ともにこの僕だ。
その嬉しさで九兵衛はいっぱいだった。
妙の膣口に押し当てるが、太すぎてなかなか入らない。
「痛い・・・。九ちゃん、キスして・・・。」
潤んだ妙の目が欲情を煽る。
舌を絡ませながらそっと、ゆっくり挿入すると、
妙の膣がキュウキュウとしめつけて、
なんともいえない気分になった。
妙は以前に玩具で姦通したために、血が出ないのが残念であったが。
勿論、その時の相手も九兵衛である。
サンタ服の上から妙の小ぶりな胸をもみしだき、
バックの体勢でピストンを繰り返すと、妙が段々よがってくるのが解った。
九兵衛も限界が近い。
「きゅうちゃ・・・激…しいよお・・・ああッ!」
「妙ちゃんごめん、とまんない・・・たえっ・・・!」
九兵衛ははげしく膣内を擦りあげた。
中に出すのは後々面倒なことになると思い、
抜き身にすると、赤いサンタ服に射精してしまった。
二色のコントラストがいやらしい。
「九ちゃんが始めてのひとでよかった。」
妙が息も絶え絶えにそんなことを言うものだから・・・。
「ごめん、また元気になっちゃった。もう一回・・・。」
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「九ちゃん起きて・・・。」
「ん。オハヨ妙ちゃん・・・。あ、戻ってる・・・。」
翌日、九兵衛は残念がっていたが、
お妙は内心ほっとしていた。
生身の男根は初めてだというのに、
昨日散々求められた挙句、もし妊娠してしまったら。と
膣内射精だけは認めなかったからだ。
「あーあと11回かあ・・・。」
ほう、とつぶやく九兵衛。
「え?」
「もらった薬、1ダースなんだ。次は中に射精させてね。」
にこりと笑う九兵衛に戦慄を覚える妙だった。