「……新八ィ」  
 
背中に暖かい感触がして新八が振り返ると神楽の顔がいつもより近くにあり、  
自分が抱きつかれているのだと気付いた。  
 
(なんだろ、お腹減ったのかな。)  
 
抱きつかれることなどめったにないので新八は驚いたが、すぐ離れていくだろうと思い、無視して家事を続ける。  
今日は銀さんが帰って来ないから、夕食は2人分で楽だな、などと思いながら洗濯物を畳む。  
しかし、背中の少女は一向に離れる気配がない。むしろ締め付けがきつくなってきた気さえする。  
 
「ちょっと神楽ちゃん。夕飯はまだなんだから我慢してよ!」  
 
いい加減鬱陶しくなってきた新八がそう言うと神楽は身体をすり付けてきた。  
 
(ちょっとォォォ!当たってるゥゥゥ!)  
 
さすがに鈍感な新八でもわかるくらいあからさまに神楽は自分の胸を新八に押し付けていた。  
神楽のささやかな膨らみでもここまで密着したらその柔らかさがありありとわかる。  
新八はその初めての感触にもっとこのままでいたいと思ったが、頭を振って邪念を振り払う。  
 
「ちょっと神楽ちゃん!僕をからかってるなら怒るよ!」  
 
若干頬を染めた新八が振り返って神楽に抗議する。神楽の顔は新八と同様に紅く火照っていた。  
唇は艶っぽく柔らかそうでそこから少し荒い息が漏れており、目は潤み無言で新八を見上げていた。  
それはまるで、そう、まるで────欲情しているようだ。  
 
そう思うやいなや、新八の視界は反転した。背中の畳の感触で押し倒されたと気付く。  
 
「か、か、か、神楽ちゃん!?」  
 
驚きのあまり声が裏返りながらも、新八が神楽の名前を呼ぶと、  
神楽もそれに応えるかのように新八ィ、とトロンとした目をしながら甘い声で言う。  
そして新八の上に跨がった。  
 
(何コレ!何なのこの状況!これなんてエロゲ!?)  
 
頭の中では混乱しながらも、新八は自分の息子が反応し始めているのを感じた。  
神楽は妖艶に微笑むと身体を倒し新八と密着する。  
神楽に首筋に鼻をうめられると、ゾクゾクと言い知れない何かが背中を駆け抜けていった。  
 
神楽の顔が目の前に迫ったかと思うと、唇に柔らかい感触がした。  
あぁ、思った通りの柔らかさだ、など思いながら新八はもう止められないと覚悟した。  
なけなしの理性が音をたてて崩れていく。  
 
もとはといえば神楽ちゃんが悪いんだ、と苦しい言い訳しながら新八は神楽の顔に手を添えて、  
触れあっていた唇をもっと深く味わう。  
神楽は今まで反応しなかった新八のいきなりの行動に驚き目を見開いた。新八の舌が唇を割って入ってくる。  
 
 
「…っ……んっ……」  
 
神楽は意図せずとも声が漏れてしまい、それが自分でも聞いたことのない甘ったるいもので羞恥を覚えた。  
暴れ回るそれに神楽はたじろぎながらも、あまりの気持ちよさに力が抜けていく。身体がふわふわしているようだ。  
二人の異なっていた舌の温度が同じになって、初めから一つだったような感覚になる。  
もっと新八の舌を味わいたくなり、神楽は舌を執拗に絡める。  
ざらざらした感触と、生々しい音に脳が侵食されていくようだ。  
名残惜しそうに唇を離すと、神楽は新八の上で脱力した。新八の首に神楽の息がかかる。  
 
(うわー!キキキ、キスしちゃったよ!)  
 
新八は妹のように思っていた神楽とのキスに複雑な気持ちになった。  
本来は恋人たちがするそれを神楽としてしまい、ましてや気持ちいいだなんて……  
 
そんな新八の葛藤をよそに、神楽は自分の洋服と下着を脱ぎ始めた。  
恥ずかしげもなく、神楽の肌は露になっていく。  
まだ女と呼ぶには未発達なかわいらしい胸にきゅっとくびれた腰。  
初めて間近に見る雪のように白くなめらかな身体に新八は慌てながらも釘付けになる。  
 
「神楽ちゃん!?」  
 
「新八……身体が熱いネ。何とかしろヨ。」  
 
そんなことを言いながら神楽は新八の顔に跨がってきた。否応なしに神楽のアソコが目に入る。  
申し訳程度に生えている薄い陰毛に赤く尖ったクリトリス。  
そして、密壺はグシャグシャに濡れて、物欲しげにひくついていた。愛液が太ももまでつたっていっている。  
立ち込めるメスの匂いにつられて新八はいつの間にかそこにむしゃぶりついていた。  
 
 
「……んっ……あっ…っ…」  
 
新八の舌の動きにあわせて、神楽の唇から微かに声が漏れる。  
それに気を良くした新八は神楽の細い太ももに手をかけ、さらに舌を動かす。  
舐めても吸ってもそこからはいやらしい汁が垂れてくる。クリトリスを刺激すると神楽がひときわ高い声を出した。  
続けてなぶるようにねっとりとそれを刺激し続けると、過ぎる快楽に神楽は逃げようとした。  
が、新八がしっかり脚を掴んでいてそれは叶わない。  
 
「あっ!…ぅん…っあ!……ああっ!!」  
 
攻め立てられ続けた神楽はぶるぶると腿を震わせて、イッてしまった。  
新八が初めて女をイかせたという余韻に浸っていると、神楽はいそいそと新八の服を脱がせ始めた。  
 
「ちょっと神楽ちゃん!」  
「新八って結構イイ身体してるアル」  
 
神楽は新八の上半身を露にさせると昼ドラの知識なのだろうか、  
エロオヤジのようなセリフを言いながら人差し指で新八の鎖骨をなぞり、  
つつーっとお腹の方へたどっていく。ひんやりとした神楽の指に反応して新八は肌が粟立つのを感じた。  
神楽の指はまだ脱いでいない袴までたどり着く。  
神楽がためらいもなく袴を下ろすと、ブルンという効果音が付きそうな勢いで新八のいきり立ったモノが現れた。  
 
神楽はそれを見ると嬉しそうに跨がった。  
神楽が熱く潤んだアソコにあてがうと新八のモノは喜びにうち奮えるように動いた。  
そして神楽はゆっくりと腰を沈めていく。新八はとてつもない快感に襲われた。  
狭いところを無理矢理に押し進めていく感覚。熱いほどの神楽のアソコは新八を痛いほどに締め付ける。  
いつも一人でする時とは比べ物にならないほど気持ち良かった。  
 
神楽は新八のモノを全て収めると、動きを止めた。  
神楽のアソコから少々赤いものが出ているのがみえたとき、初めて新八は我にかえった。  
 
「神楽ちゃん、初めてなんでしょ!僕なんかとしていいの?」  
 
神楽はゆっくり腰を浮かしながら、いいっアル、早く気持ち良くするネ、と顔を歪め息も絶え絶えに言った。  
処女だったのだ。まだ痛いに決まっている。  
 
女の子にそこまで言わせて、その上リードまでしてもらうなんて男が廃る!据え膳食らわぬは男の恥!  
新八は決心すると上体を起こし、優しく神楽を抱きしめた。  
 
「神楽ちゃんがいいなら、僕はいいよ。気持ち良くしてあげる。」  
 
そう言いながら、神楽をそっと押し倒す。新八は改めて、まじまじと神楽の肢体を眺める。  
緩やかに膨らんだ乳房の先には淡い色の乳首が物欲しそうに首をもたげていた。  
そっと乳房を揉むとその柔らかさに驚く。新八の手の動きに合わせ、面白いほど形を変えていく。  
おっぱいとは不思議なものだ。  
新八は焦らすようにあえて乳首には触れず、乳輪や乳房に舌をはわせた。  
神楽はそんな新八を涙目でうらめし気に睨む。新八はそれを軽く無視しながら、次は乳輪を重点的に攻める。  
時折乳首を掠めると、神楽の口からくぐもった声が漏れた。  
 
とうとう我慢出来なくなった神楽は自ら身体をくねらせて、乳首を新八に舐めさせようとする。  
さすがに可哀想になってきたので新八は神楽の乳首をあっさり口に含んだ。  
もう一方の乳首も人差し指と親指でグリグリとこねくりまわす。  
 
「あぁん!」  
 
神楽は待ちに待った刺激に悦びの声をあげる。  
新八の舌が乳首を刺激すると、甘い痺れに似た感覚が身体に走りアソコが濡れていくのがわかる。  
そしてつながっている新八を切な気に締め付けるのだ。  
 
「動いていい?」  
 
新八が神楽に確認すると、神楽は何度も頷いた。急かすように期待のこもった目で見られたら、新八も心中で苦笑するしかなかった。  
 
ゆっくりと新八が自分のモノを引き抜くと、神楽のアソコはヒクヒクと収縮した。再びゆっくり押し進めると神楽は切なそうにないた。  
 
(うっ…イきそう……)  
 
いかんせん、新八も童貞だったのだ。神楽のキツイ締め付けに耐えることは容易くなかった。  
 
 
「駄目だっ…出る!」  
 
そのまま数回グラインドさせると、新八は激しい射精感に襲われ、神楽のアソコから自分のモノを引き抜こうとした。  
が、神楽が脚を新八の腰に巻き付けて、離れようとしない。  
そのまま新八は神楽の中に欲望をぶちまけてしまった。  
 
「神楽ちゃん!」  
 
「新八だけイってズルいアル!早くもう一回するネ!」  
 
神楽がまたぎゅうぎゅう締め付けてきたため、新八のモノは意に反して元気になってきた。  
神楽は新八を誘うように自分から腰をくねらせた。  
新八は神楽の誘いに乗って、腰を引くと思いっきり突き上げる。  
 
「あぁん!…んっ…ん!……」  
 
神楽の腰を両手でしっかり固定し、強弱をつけながら腰を打ち付ける。  
パンパンという音とともに神楽の声は次第に大きく、高くなっていく。  
自分の知っている彼女とは別人のように淫乱な神楽に新八は興奮していた。  
いつもは自分を馬鹿にしている神楽が自分の下でよがり狂っているのだ。  
そこにいたのは神楽ではない。  
男にチンコを入れられて悦んでいるただの女がいた。  
 
「しっん……ぱ……ちっ!」  
 
途切れ途切れに名前を呼ばれると、新八は醜い独占欲が満たされていくのを感じた。  
もっとめちゃくちゃにしたい、神楽を自分だけのものにしたい。  
 
「か…ぐっ……ち……ゃん」  
 
新八が息も絶え絶えに応えると、神楽は弓なりになり一段と大きく喘ぐと、新八にぎゅっと抱きついた。  
どうやらイってしまったようだ。  
 
激しく胸を上下させ、気持ち良かったアル、と微笑む神楽を新八は何よりも美しいと思った。  
 
 
 
「……んっ!」  
 
しかし、新八がゆるゆると腰を動かすと神楽は驚いて声をあげた。  
 
「ごめん、僕まだイってないからいい?」  
 
神楽の返事を待たずに新八は再び激しく腰を動かし始めた。  
ヌチャヌチャといやらしい水音が辺りに響きわたる。  
新八の目は欲情に満たされ、まるで盛りのついた獣のようだ。そんな新八を見て、神楽は恐ろしくなった。  
 
 
「んっ!いゃ…あっ!…あっ!」  
 
神楽は拒否するも力が入らず、なすがままに受け入れるしかなかった。  
イったばかりの神楽の敏感なアソコに新八は力強く無遠慮に腰を打ち付けてくる。  
 
「んぁっ!あっ…あ!」  
 
神楽の目から生理的な涙が零れた。限界の更に上を強要されて壊れてしまいそうだった。  
自分が自分ではなくなっていくようだ。  
汗と涙と色んな液体でぐしゃぐしゃの顔は快楽に溺れた恍惚の表情をしていた。  
そんな神楽を見て、新八はさらにグラインドの速さをあげる。  
もっと狂った彼女を見たいと思ったが、自分もそろそろ限界だ。  
 
「い、くっ……!」  
 
新八は最後に思いっきり突き上げ神楽の最奥で射精した。  
神楽はやっと快楽から解放され、アソコが新八の精子で満ちていくのを感じた。  
 
「新八、またヤるアル!」  
それからしばらく二人で休憩したあとに、神楽は嬉しそうに言った。  
 
「え!今から!?」  
 
次の日の朝、銀が帰ってくるとくたくたの新八とは対称的に元気な神楽がいたという。  
 
 

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