「桂先生、お久しぶりです」
「……松原……か?」
「はい、松原松子です」
数年振りに再会したかつての教え子は、すぐにはその名前が出てこないほど
大人の女性へと変貌していた。
「私、離婚したんです……なんだと松原……いわゆるDVで……そうか松原、それは辛かったな……
先生私……! 言うな松原! ここではアレだ、あそこのラブホでゆっくり話を……
いや別にやましい気持ちは無いあくまでも話をするだけだからな話をな松原、な? ……先生……」
「またやっちょるのう」
「ほっとけ」
「アレなぁ、多分死なねーと直らねえわ」
桂の部屋から聞こえる妄想一人芝居に、銀時ら三人は呆れの混じったため息をついた。
そして桂をハブって呑みに出かけた。