「んじゃあさっちゃん、今日は目隠しプレイな」
銀時は意味深な笑みを浮かべると、向かい合って床に座るさっちゃんの眼鏡をそっと外した。
勿論これだけでもさっちゃんには目隠し同然なのだが、手拭で目隠しをし、後ろできゅっときつく結んだ。
「銀さん……目隠しプレイだなんて……目隠しプレイだなんて……興奮するじゃないのぉっ……!」
目隠しされたさっちゃんは頬を赤らめ、この後のプレイに期待を膨らませ腰をくねらせる。
「ほい、そんじゃ口あけて」
言いながら、銀時は立ち上がり後ろを向いて手招きをした。
柱の影からそっと顔を出したのは……マダオこと長谷川だった。
(こっち来いよ)
銀時のジェスチャーに長谷川は忍び足でさっちゃんの目の前に立った。
長谷川が下衣を寛げ、若干疲れたマダオ(「ま」るで「ダ」ンディーな「お」れのチンポ)を出した。
「ん……これね」
目隠しのさっちゃんは手探りでそれに触る。そして顔を寄せ、長谷川のマダオを……ぱくん、と咥えた。
「んっ……銀さんなんだかいつもよりしなびてる気がするわ」
「あぁ? 最近乾燥してっからなぁ……」
咥えたものを銀時のものだと思い込んでいるさっちゃんは、咥えた長谷川のマダオをいつも銀時にするように
精一杯奉仕した。
吸い、舐め、頬ずりし、しごき、おいなりさんをふにふにし、おっぱいに挟んだ。
(おおおおおっ……なんだこのプロ顔負けのプレイっっ……!!! さすがくのいち!! さすが元お庭番衆!!
銀さん……銀さんはいつもこんなプレイを堪能しているってのか……!!)
声を殺し、長谷川はさっちゃんのテクニックに翻弄された。長谷川の隣で銀時は鼻くそをほじりながら、
(だから言ったろ? さっちゃんは上手いって)と長谷川に目で答えた。
「いいぞぉ、さっちゃん……上手い上手い」
疑われないように、時々そんな声をかけながら。
「んっ……目隠ししてるとまるで違う人みたいで興奮するわ……銀さん」
そりゃ違う人だもん、と銀時と長谷川は同時に心の中で突っ込んだ。
「いつもより角度が甘いし小さめだしなんだか年をとったように思えるわ……でもそんな銀さんのも素敵よ……」
(悪かったなァァァァ!!!! 俺もう38なんだしいいもん食ってねーんだからしょうがねーだろーがァァァァ!!)
と大声を上げたいのを押さえ、長谷川はさっちゃんのテクにイきそうになるのを耐えた。
「っふ……ん、……っく……」
唾液を零しながら奉仕するその様は、とてもいやらしい。
「まるで違う人としてるみたいで……さっちゃん……ドキドキだぞ……」
「ああ、俺もドキドキだよぉさっちゃん(棒読み)」
銀時が棒読みをする隣で、長谷川はもう限界だった。
(ダメだ……俺もう……ハツ……ハツゥゥゥゥ!!)
「ハツ……ゥ」抑え切れなかった声が僅かに零れ……それも別居中の嫁さんの名前……長谷川はイった。
(この馬ッ鹿野郎!! 声出すなっつったろーが!!!)
(イテテ! 銀さん痛いって!)銀時が長谷川の頬を抓った。
「あんっ……」
ぴゅ、ぴゅ、と薄めの精液がさっちゃんの顔にかかる。
「んむ……っ……銀さん……なんだかいつもより少ないわ」
「そっかぁ? 誤差の範囲内だよ」
「そうかしら……それにハツって……何?」
「え? あー……えっと……あれだ。初の目隠し眼射、ってことだよ……うん、ハハ……」
乾いた笑いを浮かべながら、銀時は誤魔化した。
長谷川はマダオを仕舞いながらそそくさと退散した。長谷川が柱の陰に隠れると、銀時はようやくさっちゃんの目隠しを取った。
「ホラさっちゃん、銀さんだろ? 本物だろ?」
にんまりと笑う銀時に、さっちゃんは満足げに頷いた。
「……確かに三千円、頂戴しました。毎度ありー」
銀時はよれよれの千円札を三枚、長谷川から受け取った。
「――銀さん、あくどい商売するねぇ……」
「あん? あくどくなんかねぇよ。長谷川さんだって変にデリヘル呼ぶよりこっちの方がいいだろ?
外れはまずないしさ」
「そりゃまあさっちゃんなら文句は無いけどさぁ、さっちゃんに悪いよ……」
「俺も毎回フルパワーでアイツの相手できねーし、長谷川さんはデリヘルより安上がりだし、いいことづくめだろ」
「まぁねえ……」
あの後、さっちゃんは本物の銀時と軽く一発し、満足して帰っていった。
「うちは万事屋だからな、なんでもするよ。次はどんなのがいい? 長谷川さん」
「どんなのって?」
「チャイナ娘にくのいちキャバ嬢、ババアに年増に僕ッ娘にアイドル。女の子はよりどりみどりだよ?」
銀時はにやりと笑った。
(END)