若の成長日記 東城歩
○月×日
今日も麗しの若は気高く凛々しく美しい
あの一件以来何処か 後ろの孔が柔らかくなられた
これは先日の浣腸責めの成果といえよう
あれだけ騒いだにも関わらず 私と肛門での性交を交わしてくださる
若の懐と直腸の深さには心底感服する
○月×日
ローションと乾電池がきれたり、カーテンのシャーってなるやつが外れたりしたのでロフトに行く
○月×日
軽いジャブとしてゴスロリ服での着衣プレイをしてみる
実に二十二回も燃えていらした
○月×日
ローションと乾電池と蝋燭がきれて、カーテンのシャーってなるやつがアレだったのでロフトに行く
○月×日
機は熟した
ナース服を着ていただいた
六回程爆破した
○月×日
ローションと乾電池と縄とカーテンのシャーってなるやつが足りなくなったのでロフトに行く
○月×日
メイド服をry
爆破される
○月×日
ローションとry
爆破される
ドゴォォォォォォォッ!!
「何だよコレ、『若の成長記録日記』って、何の成長の記録だァァァッ!?
お前らの性生活なんか知りたくもねェんだよ!つーかお前らいつの間にデキてたんだよ!?
何だよこの具体的な回数、何の回数なんだよ!つーか多くね?サルですかお前らは!
何で日置にローションと乾電池が切れてんだよ、どんな使い方してるんだよ。つーか何の電池だコレ!しかも毎回カーテンのシャーが外れるってどういうプレイだよ!?
つーかそもそも蝋燭とか縄とかそういうアレなのロフトで買うんじゃねーよ!なんでこんな頻繁に通ってるのにゴム買った記録は一度もねーんだよ!
つーか最後の何だこれ、まさかロフトの中でヤッたのかお前!?
あーもうなんかツッコミどころ多すぎてどっからツッコめばいいのかわかんねーよ!!」
「はっはっは。嫌ですねえ。ツッコむだなんて。若に何をツッコもうって言うんですか、殺しますよ」
「ベタなボケかましてんじゃねーよ!テメーを便器ん中にツッコんでやろーか!?」
「駄目ネ銀ちゃん、冒頭からいきなりアナルプレイなんてかましてる変態ヨ。スカトロプレイしたって喜ぶだけアル」
「失礼ですな神楽殿。私は至ってノーマルな嗜好の持ち主です。若以外の者が使った便器に浸かって悦ぶはずがないでしょう」
「アイツだったらいいのかよ、それもう十分変態だろーが!目覚めてるだろーがァァ!」
「落ち着いてください銀さん。つーか東城さんも相変わらず、どんだけ暇なんですか。一日中そういうことしかしてないじゃないですか」
「いや流石に日中はしてませんよ。まあ他にも、輿矩様との死闘とかもあったんですがとりたてて日記に書く程のことでもないと思いまして……」
「ソレ死闘でも何でもねーよ!お前が一方的に親父に頭下げてるだけだろーが!
つーか今気づいたけどナースとかメイドとか、何で夜は主従入れかわってんだよ!?夜だけ革命ですか、下克上ですかコノヤロー」
「あ、よく気づきましたね。そうなんですよ、メイドがご主人様に下克上するという設定で……」
「わけわかんねーよ!ややこしいんだよお前ら!」
「まあまあ。というか東城さん、変じゃないですか?こんな日記……」
「ああ、やはりそう思いますか?
やはり後々のことを考えると題名は『九兵衛様の成長日記 柳生歩』とするべきでしょうか」
「知らねーよ!何ちゃっかり婿入りする気になってんだよ!そういうのはちゃんと親父の了解とってからにしろよ!つーかお前が東城じゃなくなったら他の奴らの存在意義がなくなるだろーが!柳生75%になるだろーが!」
「いいんじゃねーの、どうせ東城なんて結局最終的にヒロインの座奪われるし。丁度」
「いやいや、その線で行くと最終的に消えるのは寧ろ西野でしょう」
「どっちの話かわかんなくなるから名前で話せェェェ!!
……って、そうじゃなくてですね東城さん。何でいきなりこんな日記送りつけてきたんですか。ノロケですか。日置ってなんですか。殺しますよ」
「いえ……実は、最近若の様子がおかしいのです……。
またバベろうかという気配が……」
「はぁ? つーかバベるってなんだよ。動詞かよ」
「蝋燭とか縄とかやってたのがいけなかったのかもしれません……すっかりソッチに目覚めてしまわれて……。
このままだと私、若のペニバンでロストバージンさせられてしまいそうな勢いなんですよ……」
「……。
知るかァァァァァァァァァ! つーか、お前が使われる方だったのかよ!?
あーもう、最終的にノロケかよ。死んでくれよ。頼むから死んでくれよ。豪勢な結婚式開いて子宝に恵まれて老後も末永く暮らして九兵衛に見取られながら死ねよ」
「ツ、ツツツツツンデレだとォォォォォォォォォォ!?」