『そこの原付ーそこの原付ーさっさと止まりやがれィ』
「あ、見つかっちゃったよオイ」
「あらら。今日に限って仕事熱心だわ」
さっちゃんを膝の上に乗せた銀時の原付は、万事屋を出て五分もしないうちに真選組のパトカーに見つかった。
「はいはい立派な道路交通法違反ですぜィ、旦那」
「ちゃんとヘルメットかぶってただろ? 法定速度守ってんだろ?」
「そもそも原付はニケツ禁止でしょうが。早く降りなせぇ」
違反切符片手の沖田がさっちゃんと銀時を促すが、二人は停車したものの原付から降りようとはしない。
「……降りろっつってんだろ」
「ええ……降りなきゃだめ? 銀さん」
「仕方ねぇなぁ、降りるか」
さっちゃんは銀時に困ったような顔で振り返り、銀時は頭を掻いた。
「んっ……」
さっちゃんがゆっくりと腰を上げる。ぐじゅ、と卑猥な音がした。
「あーあ、原付の振動で気持ちよかったのに」
銀時の穢れたバベルの塔が、残念がるさっちゃんの下から現れた。
さっちゃんのスパッツの股の部分はパックリと口を開いていて、ヌルヌルの体液がスパッツを濡らしていた。
「あと五分ありゃイけてたのになぁ、さっちゃん」
「ねぇ、銀さん」
「……あんたら……何やってんですかィ……」
違反切符を持つ沖田の手が震えていた。