「言ったはずだ、弱い奴に用はないって」
これが口癖の男の妹というのにどうやら本当に惚れたらしい。
阿伏兎は隣で静かな寝息を立てる神楽を見た。
白いシーツの上で透き通るような肌のままであり当然全裸である。そしてそこには自分が付けた傷が無数にある。
薄い毛布を剥ぐとそこには神楽が処女だった証の血痕があった。
これからその話をする。
かぶき町という町を歩いていた時であった。
阿伏兎は神楽を見かけて声をかけた。
「兄貴を元に戻す方法を教えてやる」
この一言で神楽はほいほいと付いて来た。その代わりに一晩好きにさせろと約束したのは言うまでもない。
「分かったアル。これはビジネスね」
そう言って神楽は阿伏兎のその時の顔の下にある男の欲望を本能で理解して応じたのである。
後で銀時とか新八とか晴太にこの事が知れた場合を考えてのそれであった。
(夜兎族の女にはいろいろと厄介な理由がアルね)
神楽はそういう言い訳も用意していたのは流石に阿伏兎は知らない。
こうして吉原でも一番でっかく月が見えるラブホテルに二人は入った。
「イキナリ何するアルか?!」
チャイナドレスのスリットからのぞく神楽の生足に興奮して阿伏兎が羽交い絞めにしたのであった。
「折角だから義手の性能を確かめようと思ってな」
確かに左腕から機械音がする。
「一応温かいアルな」
その義手で尻を撫でられた神楽が感心した。
「面白い機能も付いているぜ」
そう言うと阿伏兎は右目に変わった眼鏡をかけた。スカウターと呼ぶのに相応しい代物であった。
左手の指が神楽のショーツの中に入って陰毛すら生えてない神楽の秘所を弄る。
指から目にその光景が広がる。珊瑚色の陰核があってふっくらむっちりとした薄紅色の襞がある。
「へえ、綺麗な色してるね」
愉快そうに阿伏兎が呟く。いきなり痴漢プレーという変態技に神楽は驚くがこれからもっと凄い事をするのだと思うと我慢した。
「あっ、はぁっ」
ただし体は正直である。絶妙な指の動きで神楽は悶えて喘ぎ声を出す。
立っているのがやっとという状況に追い込まれてゆく時に、何故か阿伏兎が動きを止めた。
「何故アルか?」
はあはあと息を荒げて神楽は阿伏兎を見た。
「折角ならお嬢ちゃんが自分で脱いで貰いたいからな」
続けて羞恥プレーを要求したのであった。
「分かったアル」
ベッドの側まで神楽は歩いた。しかしその足は千鳥足に似ていた。
神楽は知らなかったのだが、阿伏兎の指は機械なのでローダーの役目もしていたのである。
「ふ…あぁ…」
ショーツが愛液で溢れてナメクジが這った後みたいに水の糸が出来た。
「いいねぇ、そそるねぇ」
阿伏兎が嬉しそうに言う。神楽が自分の目の前で裸になってゆく。
「おや、お漏らしかい?」
意地悪く愛液でびしょ濡れになったショーツを覗き込む。
そこを今度はナイフとなって割れ目に沿って切り裂く。
「お嬢ちゃん、いい姿だぜ」
膨らみかけた乳房の上の乳首が立っている。脚を広げろと言われてそうすると今度は阿伏兎が作った切れ目から愛液が流れ落ちてきた。
「あっはぁ…、はっ」
頬を赤らめて神楽は立っていた。全裸よりも男の欲望を誘う姿である。
「それじゃあ、ご褒美だ」
阿伏兎がショーツを毟り取るとベッドに神楽を押し倒した。
「あっ、ふぅ」
白いシーツの上で神楽は遊女のように誘っている。自分から脚を広げて愛液が洪水を起こしてる泉を見せた。
「はぁ、綺麗だな」
これは処女だなと幾多の経験で知っている阿伏兎はズボンから自分のものを出す。
自分でしごく必要がない位勃起している。それを神楽の入り口にあてがった。そして一息に突いた。
「いっやぁぁぁっ!!!!」
神楽の絶叫が部屋中に広がる。処女である証の血液が愛液と一緒にシーツを染めてゆく。
「おいおい、入れた位で声を出すなよ」
そう言いながら激しく腰を動かした。泣き喚く神楽の顔が応えられないほど良かった。
「えぐっ…」
二時間ほどしてようやく胎内から抜いて貰った神楽の陰部からはごぼっと音を立てながら精液が流れてきた。
「あらまぁ、勿体無い」
そう言ってまた神楽の中に隆起した自分のものを捻じ込む。
「ふぁっ!」
掠れた喘ぎ声を上げながら神楽は痛みを堪えて二度目の挿入に耐えた。汗だくになった神楽とは正反対で阿伏兎は未だに服のままで腰を動かしている。
くちゅ、ぬぶっ、にちゃ。
泡立った愛液が淫らな水音を立てる。ゆさゆさと小さな乳房も揺れる。
「セクシーな顔になってきたな」
やっと満足してきた阿伏兎が神楽を褒めた。