自分の脚の間に座るまた子の首にそっと唇を這わせる。右手はももを、左手は乳房を服の上からゆるりとなぜまわす。また子が顔を真っ赤にして小さく息を吐いた。  
いつもの反抗的な態度もいいが、ベッドの上での素直な時のかわいさには適わないな、と思う。自分の中心にも意識と血液が集中するのがわかる。  
這わせていた唇を耳へ、服の中に手を入れて、より恥部へ近い内ももをなでながらもう一方の手で乳首を探す。  
「万斉、」また子がふと自分の名前を呼んだ。  
「どうしたでござるか」  
また子は抵抗するように万斉の手をつかんで言った。  
「…今日、まだお風呂、入ってないっス……」  
何も恥ずかしいことは言ってないのに、また子は顔を赤らめたままこちらを見上げる。  
「別に気にしないでござる」  
そんなことか、と愛撫を再開させようとすると また子が脚を閉じた。万斉の手は挟まったままである。  
「…お願いっス、頼むから…」  
「気になるなら後で行けばいい」  
もう止めるものか、こんな空気になるまで言わなかったのが悪いのだ。  
また子を強く抱き込んで、また子の大きな胸を後ろから揉みしだく。挟まっていた右手を抜いて、ショーツの中の彼女の薄い茂みへと持っていく。  
「万斉、っ、待って…っ」  
真っ赤でそして涙目で訴えるまた子を見て、彼女のいうことをこのまま聞いてしまってもいいのだが 何だかこのままいじめていたいと思ってしまう。彼女の今の姿は加虐心をあおる。普段強気なだけ余計に。  
茂みから下へ手をゆっくりと這わせる。じらしながら、そっと割れ目へと持っていく。  
くちゅ、と小さな音がした。濡れている。  
 
「ぁっ…」  
また子が声をもらした。思わずニヤリとしてしまう。わざと音をたてるように小さく指を動かし、割れ目をなぞる。  
「感じているな、」  
また子の腰が少しゆらいだ。なぜか今日は声も抑えているらしかった。上等だ。鳴かせてやる。  
「ば、ばんさい…っ、ちょっと…」  
声はうわずっている。快感から逃げるようにまた子が体を小さくくねらせる。  
また子が呼ぶのを無視してことを続ける。陰核を優しくなぜると、また子が今日一番大きな声をあげた。うっすら汗が滲んでいる。  
「待ってっ…!…っ…ばんさいっ…!」  
制止するようにまた子は脚を閉じようとする。だが万斉はそれを制止する。  
わざとくちゅくちゅ音をたてながらまた子の陰核をつまんだり、押しつぶしたり、反応を楽しんでいた。  
「ぁっ…あぁっ!……んッだめっスっ!」  
万斉がまた子の陰核を擦りあげたときだった。  
 
じゅわあ…  
 
万斉の手に暖かい液体がかかり、それはまた子の肌を濡らしてシーツの色を染めていった。立ちのぼる匂いにそれが何なのかを理解した。  
「……もう…最悪っス…」  
また子がべそをかいて手の平で顔を覆った。トイレに行きたいと言い出しきれなかったらしい。  
 

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