「なんで…あのクソガキなんスか。」  
 
高杉の気紛れで牢に神楽が入っていることを知りまた子は愕然とした。  
しかも記録を見る限り神楽は高杉にどんな形であれ確かに抱かれている。  
 
「晋助様ッ!!どうしてなんスかッッ!!」  
 
激しい怒りと悲しみで声が震える。  
よりによって相手はまだ大人にもなりきれていないあの神楽だ。  
 
 
「暇潰し。…希少な夜兎族だしなぁ。種でも植え付けて、孕ませて…馬鹿つえぇ兵器みたいな子供でも産んでくれたら面白そうじゃねぇか。」  
 
動揺するまた子に冷たい視線を向けるとキセルに火を落とした。  
 
―…子供?あの生意気なクソガキと晋助様の間に??  
 
「なッッ!!本気ッスか!?」  
「…また子。手段なんてどうだっていいんだよ。」  
 
そう言いながら高杉は虚ろな目で空を見上げまるで独り言のように呟く。  
 
「ふっ…えぐっ…」  
 
幾度か高杉に抱かれ自分は特別なんだと、多少なりとも希望があった。  
 
それから今日までこんな最悪な形で絶望に変わるとは一度だって考えもしなかったのだ。  
 
「泣くなら失せろ。」  
 
「な…泣いてないッス。」  
 
―それでも晋助様を嫌いになんて…  
 
明らかに泣いているまた子を横目に高杉は鼻で笑って煙を吐き出す。  
 
「暇だなぁ。…そうだ。また子、遊ぼうか。」  
 
「…へ?あっあそぶ…?って?」  
急に飛び出た言葉にまた子の頭の中では幾つものクエスチョンマークが飛び交う。  
 
理解する間もなく高杉は携帯でダイヤルしながらまた子に指示を出した。  
 
「また子。服脱げ。」  
 
戸惑いながらもまた子は逆らえる筈もなくもぞもぞと帯を外しにかかる。  
 
「よぉ。俺の部屋来れるか?…あぁ。」  
 
電話を切るとまた子に軽く視線を送りキセルの灰をトントンと落とした。  
 
これは舐めろといういつもの「合図」である。  
 
また子は電話の会話に誰かが来ると予測し頬を染めた。  
 
―晋助様に触れるのは嬉しいけど…  
 
もじもじしていると高杉の先の熱くなったキセルが白くすらりとした長い足に飛んできた。  
 
「…熱ッ!!」  
 
「別にお前じゃなくてもいいんだぜ?」  
 
窓際に腰掛ける高杉の足の間へ体を割り込ませ下着からものを出した。  
 
手を添えゆっくりと上下させると徐々に高杉のものが大きくなってゆく。  
 
「…はむ…ん…ちゅぱ…んっ…はぁ…ちゅぅぅ…」  
 
半勃起したものを口に含み舌先で亀頭を刺激し深くくわえ込む。  
 
―うぁぁ…!!晋助様の舐めてるだけで…濡れてきちゃったっス…  
 
ひくひくと膣が喜ぶように震え子宮が熱くなるのを感じた。  
 
自慰したくなる衝動を必死に抑えると腰が動いてしまう。  
 
「ふっ…ぢゅっ…ん…ちゅっ…しっ…しんすけさまぁ…」  
 
懇願するように見上げると出入り口である襖が開いた。  
 
「早かったなぁ。こいつの下半身、好きにしていいぜ…万斉。」  
 
「ッッ!!!!??」  
 
一瞬にして青ざめたまた子は反論しようと口を離そうとするが頭を抑えられ上がらない。  
 
「んんッ…んんーッ!!」  
 
高杉に初めてを捧げてから一度だって他の男と寝た事はない。  
 
―だめッス!!晋助様じゃないと入れちゃだめッス!!!  
 
必死に首を横に振ろうとするが押さえつけけられてはどうにも動かせず、無理にやれば高杉のモノへ歯が当たってしまうかもしれない。  
 
―嫌ッス!!…晋助さまぁッ!!!  
 
「あーぁ。…相変わらず酷いねぇ。」  
はぁっとため息をついて同情するとこめかみを片手で押さえる。  
 
また子がその発言にほっとしたのは無情にもたった一瞬の事。  
 
「でもこの悲哀感溢れるリズムはなんともそそられるでござるなぁ。」  
 
冷たく笑うとまた子の両手を弦で縛った。  
「口休ませるなよ。ちゃんと舌使え。」  
 
突き刺すような視線で睨まれるとまた子は観念したのか小さく頷いた。  
 
「んっんっ…ちゅっ……ちゅうぅ…んッ!?んッッ!!」  
 
後ろから万斉の指先に膣を犯されてゆく。  
激しくかきまわされるとフェラチオに集中出来ない。  
 
上手く呼吸も出来ず頭を朦朧させていると頭を両手で深く押さえ込まれた。  
―ッッ!!くっ苦しいッス…!!  
 
「…ちゃんと口動かせ。」  
 
「んふっ…んんん…!!」  
 
懸命に舌で高杉のものを愛撫すればこんな状況でも嬉しいと感じてしまう。  
 
「ほぉ。まだ溢れてくるとは…すごいでござるな。」  
 
後ろから執拗に指で迫られ、よがる腰を抱えられると狭い膣の中へ万斉のものが入ってゆく。  
 
―ズチュッグチッグッ  
「むぅぅ…!!んふっっ…」  
 
「きつっ…また子殿は中々の名器でござるなぁ。」  
 
万斉のその言葉にクッと笑う高杉が涼しい顔で例え直す。  
 
「あぁ。中々の淫乱、だろう。」  
 
心は既に折れていたのだ。堪らずまた子は静かに涙を流した。  
高杉以外の男に挿れられても体の熱は高まるばかりである。  
「はッ…汚ねぇ面だなぁ、また子。」  
 
口の中で混じり合った体液、唾液と共に涙が畳にポタポタと落ちる。  
 
「んっんっ…ううっ…」  
 
万斉に強く奥まで突かれると意識を失いそうになり体がぶるぶると震えた。  
「そろそろ限界でござるな?」  
 
そう言うと万斉は腰の動きを速める。  
「ッッ!?…んんッ」  
 
「こぼさず飲めよ?」  
口と膣に入れられたものがほぼ同時に大きくなるのを感じると交互に熱い精液を流し込まれた。  
 
―ビュルッドクドクドクッ  
 
「んーーッッ!!んッ…む…っ…」  
 
半分飛んでいる意識の中でも一滴も残すまいとまた子は愛しい高杉の精液を喉鳴らしながら飲み込む。  
 
玄を解かれ手首を解放されると赤く腫れた皮膚がじんと痛む。  
 
「汚れたから俺ァ風呂行ってくるぜ。」  
 
そう言い残し高杉は横たわるまた子に見向きもせず部屋を出ていく。  
 
一向に動けずにいるまた子へ万斉はそっと着衣をかけサングラス越しからまた子を見つめた。  
 
「同情ならいらないッス。おめぇの事はいつか必ず殺してやるッス。」  
 
純粋なる憎悪と殺意を込めて鋭い視線を万斉に向けるとまた子はそう言い切った。  
 
「…良いリズムでござるな。」  
 
―歪み腐った恋心ってヤツが報われないのは何もあんただけじゃない。  
 
万斉は頭に過ぎる言葉を飲み込むとまた子を残し部屋を出て行った。  
 
「…ひっく…ふぇぇっ…うぅ…しん…すけ…さま…」  
 
涙がとめどなく流れては頬を伝う。  
 
扉の向こうでまた子の抑えるように泣く声を万斉はいつまでも聞いていた。  
 

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