きららの眼鏡とまた家康像の前で会いましょう的な手紙を送った新八。  
今日ものこのこときららは一人でやって来た。  
 
 
「今日はお通ちゃんグッズが部屋から全く無くなってるんですけど新八さん。」  
「ああこの前大掃除したんですよ・・・」  
実はこの前「お通ちゃんごめんなさい。定春にすら指摘された僕の唯一の特性が無くなるなんてえ。」  
と呟き涙を流しながらお通ちゃんグッズを押入れにしまいこんだのだった。  
「お布団が敷きっぱなしですよ新八さん。」  
 
(きららさんを押し倒して手篭めにするためですよ・・・)  
ゴキブリのように軒下と屋根裏を這い回る近藤とさっちゃんをなんとか駆除し、  
お妙がすまいるに出勤した後を狙ってまたきららを部屋に連れ込んだのだった。  
(計画的犯行なんですよきららさん・・・)  
「きららさん口付けをしましょう・・・」  
「ん・・・」  
今度は眼鏡をぶつけずにうまくできた。  
「新八さんいいですよ。私もう逃げません。着物を脱ぎますので恥ずかしいから向こうを  
向いててください。」  
「えっ?」  
すぐ言われたとおり後ろを向く新八。  
(なにこれ?いいのこれ?展開速すぎね?)  
しゅるしゅると多分帯をほどいてる音が聞こえる。  
(うっこれだけで頭に血が上って腰に血が下がって・・・あああ・・・)  
「新八さんはとても優しい人ですから・・・とても優しくしてくれると信じてますから・・・」  
後ろを向いたまま新八は答える。  
「ぼっ僕はそんな大層な人間じゃありません。今日だっていやらしい事を  
考えて連れ込んだだけです!」  
ばさっと多分着物が落ちた音がした。  
(きららさん今下着だけ?えっ?)  
「僕なんてつっこみ位しかできない冴えない男ですよ!」  
「少なくとも私には新八さんはそれだけの人じゃありません。私の人生を変えてくれた運命の人・・・  
それに新八さんが手紙に書いてくるお姉さんや神楽さんや銀さんにも分かってると思います。」  
(神楽ちゃんも姉上もきららさんも泣かせちゃった事あったけど状況がシリアスだったからね・・・)  
ぱさっと何か落ちる音がする。さらにしゅるしゅると何か脱いでるような音がした。  
(えっ更に下着まで脱いじゃってね?えっ?)  
「新八さん・・・  
 
 

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