「お妙さん、指名入りました」  
 
黒服の男がそう告げると、彼女は奥のテーブルへと移動した。  
 
「あら、土方さんじゃありませんか」  
 
お妙を指名し、テーブルに座っていたのは新撰組副長の土方十四郎だった。  
 
「もうすぐ近藤さんが来る。指名しとけって言われたもんでな」  
「そうですか…あのゴリラが」  
 
一瞬にしてお妙の表情は黒くなった。  
 
「正直どう思ってんだ?」  
「何がですか?」  
 
「近藤さんのことだ  
 …何度も言うが、近藤さんは金にも余裕があるし悪い奴じゃねェ  
 こんな酒くせー場所で働くより近藤さんと……」  
 
バリンッ  
 
ガラスの割れる音がした。  
土方がお妙の方を見ると、お妙が持っていたグラスを氷ごと割っていた。  
 
「何度も言わせないでくださいね、私はあの人と夫婦になるつもりなんてないですから。  
 それに、私よりいい人なんて沢山いるじゃないですか。  
 よりによってキャバクラなんかで働いてる私を妻にしたら、新撰組の名が廃ります。  
 …あ、黒服さーん!ガラスの処理お願いしまーす」  
 
お妙は陽気な声で黒服を呼ぶが、表情は暗かった。  
だが土方は構わず話を続けた。  
 
「近藤さんは人が良すぎるから、おめェが幸せならそれでいいって思ってやがる。  
 それ程いい奴なんだよ、アイツは。」  
 
そう言うと、土方はマヨネーズ型のライターを取り出し、  
煙草に火を付ける  
 
「…なら土方さん、私が幸せになる為に協力してください」  
 
「協力?」  
 
「土方さん、一緒に来てください」  
「あァ?オイ、まだ近藤さん来てねェし…てか俺は近藤さんが来たら帰……」  
 
「私、お客さんに同伴頼まれたんで、いってきまーす」  
 
お妙は土方の手をこれでもか、というほど強く握り締め、店から出た  
 
「あ!お妙ちゃん勝手な行動は…」  
黒服が、またか、という顔でため息をついた。  
 
 
15分後、  
もうどれぐらい走っただろうか、歌舞伎町の裏通りに2人はいた。  
 
「て…め・・ハァ俺をどうする・・気だ…ハァ」  
 
相当走り回って疲れたのか、土方の顔は汗だくになっていた  
 
「あら、ちょっと走っただけなのに疲れちゃった?」  
「ちょっとじゃねーだろーが!!散々走りまわしやがって…ハァ  
 つーかてめーは疲れてねーのか!?」  
「このぐらいで疲れるわけないじゃない、最近の男は体力がないのね。」  
 
土方はもうつっこむ余地さえ無かった  
 
「さ、入りましょ」  
 
お妙がそう言うと、疲れ果てた土方を無理矢理店に入れた。  
 
 
「オイ…ココどこだ、カラオケ店か?」  
土方は店の看板を見た  
 
土方は店の看板を見た途端、顔が真っ青になった  
看板には「ラブホテル」と表記されている。  
 
「あのなァ…俺ァ…」  
「分かってる。近藤さんを裏切れないって言うんでしょ?」  
「分かってんのにどうして俺をココに誘ったんだ?  
 …帰る。じゃあな」  
 
土方は冷たくお妙にそう告げ、去ろうとした。  
 
「うぅ…ひぐっ」  
 
後ろからお妙の泣き声が聞こえる。  
放っておける筈も無く、土方はお妙の側に寄った  
 
「私…土方さんがっ好きなの…に…グスッ  
 近藤さんの存在があるから…駄目になって…しまうの?」  
 
お妙は力が入らなくなり、冷たい店の床にへたれこんでしまった  
 
「すまねェ…」  
土方はそう言い、お妙を見つめた  
 
「お願い、土方さん…  
 デートも付き合ったりもしなくていい、  
 一度だけでいいから、私を抱いてください…」  
 
「抱けば、俺のことを諦めてくれんのか?」  
「…はい」  
 
「分かった。」  
 
そう言うと、土方は受付の所へいき、部屋の鍵を持ってお妙と部屋に入った  
 
 
「本当に、俺なんかでいいのかよ」  
 
お妙は無言で着物を脱ぎ始めた  
ちらりと見える肌は、透けるような綺麗な肌だった  
力が強いわりには細い女の腕だ  
 
土方はお妙を押し倒し、首にキスをした  
ぴくりとお妙の足が動く  
 
段々と土方の舌が、首から肩、そして胸にいく  
優しくピンク色の突起物を舐めると、お妙は鳥肌を立てた  
「あっ…」  
 
(いつも暴力振るってるクセして、こういう時だけ女になりやがる…)  
 
土方はそう思いながら愛撫を続けた  
愛撫が激しくなるにつれて、お妙の声も激しくなっていく  
「はっ…あぁッん…!」  
 
そして土方はお妙の秘部に触れた  
 
少し触るだけで、くちゅ、と音がする  
前にある小さな豆を優しく愛撫すると、お妙の声が大きくなる  
「やっ…!あッんあァ…はっ…ん!」  
愛撫する手を激しくすると、愛液が溢れ出す。  
「あぁあッ…!!」  
お妙は頭が真っ白になり、果てた  
 
するとお妙は土方の大きくなったモノを取り出し、口に含んだ  
いやらしく音を立て、それはもっと大きくなっていく  
 
「…くっ」  
そしてお妙の口の中に液が飛び出た  
「すまねェ、汚ねーから吐き出しとけ。」  
しかしお妙は精液をごくん、と飲んだ  
 
「土方さんのですもの。汚くなんかないですよ」  
「そうか…」  
 
土方のモノは、まだ膨張したままだった  
 
「慣らしとかねーとな」  
土方はお妙の秘部にゆっくり指を入れる  
そして指を2本、3本と増やしていった  
「痛くねえか?」  
「ん…大丈夫…です」  
そして土方は、モノをお妙の秘部にゆっくりと入れた  
「安心しろ、ちゃんと外に出すからな」  
 
ヌチャ…  
「あ…ッ」  
お妙は眉にしわを寄せた  
 
土方の大きいモノは、秘部に入れたり出したりしてまだ膨張していた  
 
「ね…ぇ、土方さん…あっ…もし、  
 近藤さんがこの世にいなかったら、わた…しのこと、女として見てくれましたか?」  
 
「……馬鹿言うな」  
 
 
そして土方はモノを秘部から出し、お妙の腹にぶちまけた  
彼女の秘部は血で赤く染まっていた  
 
お妙は疲れ果て、寝てしまった  
土方は、ティッシュでお妙の体を綺麗にし、毛布をかけ、部屋を出た  
そして新撰組のところへ戻り、一日中眠れず夜を過ごした  
 
次の日  
「おいトシー!お前昨日どこ行ってたんだよ!  
 お妙さんも居なかったし、心配したぞー」  
 
近藤の顔を見ると、土方はズキン、と心が痛んだ  
(俺は…裏切っちまったんだ…  
 そうとも知らずに俺のこと心配して…俺は最低だ  
 
 あの時、断ることも出来た。  
 だが俺の心にあの女がいたから、断れなかったんだ)  
 
「近藤さん…すまねェ」  
小さな声で呟いたその言葉は、風と共に掻き消された  
 
 
おわり  
 

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