「神楽、お前それが人にものを頼む態度か?」
「銀ちゃんが気張ってなかったのがいけないアル。どーすんだ、ムード壊れちまったヨ」
銀時はカリカリと頭を掻いて、目の前の少女に手を伸ばす。
「そーゆーのはな、ガキが心配するモンじゃねーんだよ」
ムス、としながらも神楽はかがんでその腕に応える。
「私、銀ちゃんのこと好きヨ」
「・・・・・・?」
「だから銀ちゃんの好きなことさせてあげたいヨ」
それはとても大人びた笑顔だった。「でも」と歪むのが一瞬見えて、すぽりと銀時の胸に収まった。
「これは何回やっても怖いネ。自分が自分じゃなくなる気がするネ」
銀時は黙ってしまう。さっきまで自分がしようとしていたこと。俺が侵していいものかと。
いくら憎まれ口叩くクソ生意気な宇宙最強民族とはいえ、こうして見れば普通の女の子だ。
冗談半分で始めた大人の遊びを受け入れていたのは、少女のそんな純粋過ぎる想いがあってのことだった。
銀時は思った。汚してはいけないと。
「神楽、アレ・・・ちょっと神楽ちゃん?」
「ひっかかってんなヨ、天パ」
カチャカチャとベルトを外す神楽は、黒い笑みを浮かべていた。
「・・・参ったよ。銀さん、歌舞伎町の女王の演技なめてたよ」
歌舞伎町の女王はずりずりと下着まで一緒に下ろすと、改めてきれいな笑顔を作った。
「銀ちゃん。私、銀ちゃんが思ってるよりずっと大人ヨ。だから・・・」
と、銀時のモノに手をかけるが、その手は震えていた。さっきのは本音だっのかもな、と銀時は思う。
愛おしい。言葉にしなくても伝わんねーかな、と神楽の頬に触れる。
「私、銀ちゃんの1番になりたいヨ・・・」
純粋に嬉しかった。抱きしめて、そのまま眠ってしまってもよかった。
神楽を大人にしたのは紛れもなく自分だが、やっぱり早かったのだ。
しかし、諦めかけた思考を神楽の言葉が遮る。
「銀ちゃんの、ほしい」
「・・・・・・」
「ほしい」
神楽はプチプチと自分の白衣のボタンをはずし、髪留めもとってしまった。
ぱさりと落ちる桃色の髪が意外に長くなっていることに銀時は驚く。
――いつまでも子供じゃないんだよな
ハラリとはだける白衣から、小さくはあるが形のよい乳房がのぞく。
「お前、ブラしろって言ってんだろーが・・・」
聞こえたのか聞こえなかったのか、神楽は何も言い返さずに脱衣を済ませた。
「銀ちゃん」
と呼ぶ声には熱がこもっていた。一糸まとわぬ少女を前に、銀時は唾を飲む。
「キレーだ」
色白の肌はなめらかで、そう形容するほかなかった。
銀時は毎日この娘の怪力を目の当たりにしているわけだが、それと似つかわしくないほどに華奢である。
抱きしめたら折れてしまいそうだな、と要らぬ心配をしてしまうほどだった。
「もう殴り飛ばすんじゃねーぞ」
コクリと頷く神楽の承諾を得、ベッドに寝かせる。
その足を開くと、入口は先ほどの愛撫で濡れていた。まだ幼いそれは、綺麗なピンク色をしている。
「んっ・・・んう・・・んんんっ」
たっぷり時間をかけて神楽の中に沈ませていく。その間神楽は何度もビクビクと身体を跳ねた。
「動くぞ」と銀時の言葉に神楽は小さくうなずいた。
「あん、ああっ!!あぅ・・・、はあっ」
「キツ・・・神楽、力抜け」
「んッ!!はぁ、あああんっ、はあっ、銀、ひあ!!」
激しい呼吸で色白の腹部が大きく伸縮する。
神楽は銀時の動きに合わせて顔を歪めた。
やはりまだ幼い神楽の身体では、快楽よりも痛みが先行するようだ。
「ああっ!銀ちゃ・・・!銀ちゃん!」
うねる身体が、熱のある喘ぎが銀時の感覚をいっぱいにする。
何度も何度もその名を呼ぶ神楽が愛おしい。
「銀ちゃん、はぁっ、気持ちいいっ、?」
「あんま・・・無理すんなよ」
「んうっ、銀ちゃ、きもちい・・・っ?」
限界に達した銀時は吐射でそれに応えた。
遊び疲れた子供のような寝顔。冷えた汗を拭ってやる。
「こんな男に引っかかるなんて、お前も大変だなァ」
自嘲をはらんだ銀時の台詞は、空回りして天井に消えた。
(おわり)