「新八さん、私」  
 眼鏡の奥から、まっすぐに見つめるきららの目は潤んでいる。  
 
 意外とまつげ長いんだな・・・。  
 と他に意識をやって紛らわせようとするが、どうしても若い血潮は体のある一点に集中してしまう。それに、  
今日のきららはうららと同じようにひざ上の着物を着ていて…若いんだし、それにまっすぐに伸びた足は意外と長くて細くて・・・  
そして白い。  
 
 見上げるきららの目がさらに潤む。  
 いつの間にこんなに近くまで来てたんだ。それに気付かないなんてぼくは万屋…いや武士失格だ!って。  
 慌てて一歩退こうとしたとき、きららの手が新八の胸にそっと添えられた。   
「だ、だめですっ、きららさんッ」  
「どうしてですか?」  
 涙が溢れ始めた瞳を見ると、もうだめだった。  
 だけど、我慢しなきゃ、だけどォォォォォぉッ。  
「お、お願いですからボクから離れてくださいッでないと」  
 新八は必死にきららを説得しようと試みたが、きららは新八が自分を離そうとしているのに気付き、逆に目が据わってしまった。  
「分かっています」  
「…はい?」  
「女の子が近くにくるとここが…」  
 新八の袴の紐を緩め、きららの手がそっと入ってきた。  
「イッ…」  
 いつの間にこんな大胆なぁ〜!  
 そんなこと聞けるわけがないし、聞いてそれで…ああもうどうしたらいいんだよぉ〜!  
 きららの手が下着の上から元気になりかけているところを触り始めた。  
「どうかしましたか?新八さん」  
 答えられるわけがない。今にも暴発しそうなのを堪えているが、それが返って刺激になっていることに気付かない新八は、  
口から漏れそうな吐息を必死に堪えている。  
「ここをこうすると…あ、大きくなりましたね」  
 きららは手を抜くとずりおちかけていた袴をそのままさげ、自分もひざまずいた。  
 
「き、きららさんっ」  
 きららの指が、はっきりと形が浮き出ている新八の男を撫でた。  
 や、ヤバイよ。  
 たったそれだけなのにもう新八の下着にはシミができている。  
「すごいですね。こんなになるものなんですね」  
 きららは掌に包むようにして大きく撫で始めた。  
 この期に及んで、新八はなんとか押さえなきゃ、と思うのだが、初めての自分以外の手で与えられる愛撫に  
どんどん息があがりはじめている。  
「き、きららさんっ。どこでこんな…」  
「私、新八さんからデートに誘われて…嬉しくて…勉強したんです。どうしたら楽しく『でーと』できるかって…」  
 勉強のしすぎでしょーがぁ〜!どういう勉強?これってどんな寺子屋?  
「うららちゃん…この間うららちゃんと一緒に会ってくれたお友達が……ハァ…」  
 さすっているきららの目の淵も次第に赤みを帯び始めていた。  
 彼女は上ずった声で新八に続けた。  
「色々…うららちゃんにおしえてくれたって…」  
 
 あのサディスティック星の王子ですか、そうですか…ってなんてことしてくれたのッ。  
 
 後悔のあまり胸をかきむしりたくなるが、そうはいかないらしい。  
 きららの手が新八の下着にかかると、そのままおろしてしまった。  
 もう限界まで張り詰めているソレが勢いよく飛び出した時、きららの頬をかすめた。  
「ご、ごめんっ」  
 きららは慌てずに、さっき触れた部分についた体液を指でぬぐい、  
「熱いんですね」  
 ついに新八自身をやんわりと握った。  
「だ、だめですッって…う…わわわ…きらら…んッ」  
 すでに腰をゆすり始めている新八に、きららはゆっくりと上下にしごきながら尋ねる。  
「どうして?」  
 なんとか離れようとしたとき、上目遣いに新八を見るきららと目があった。その瞬間  
「どうし……ッああもう出るッッ!」  
 
熱い奔流が新八から迸った。  
「きゃっ」  
 射精のタイミングが分からなかったきららは新八を握ったままで、新八が全ての精を出してしまった時に目にしたのは…。  
「これ、どうしたらいいの?」  
 見上げたきららの頬を白い液体が伝って落ちていく。  
 そして、あの潤んだ瞳は眼鏡にかかってしまった白濁液で見えなくなってしまって…泣いててるのか怒っているのか分からなくて…。   
     
「ごめん…ごめんなさいッ!!」  
 
 新八は自分の絶叫で目を覚ました。  
「ゆ、夢?」  
 目の前にあるのは見慣れた天井。  
 壁にはびっちりとお通ちゃんのポスター。  
 当然ながら、自分は蒲団の上にいて、きららの姿などどこにもない。  
 ほっとすると同時に新八は下着に残る悲しい冷たさに頭を垂れた。   
 
 いつまでも落ち込んでいる場合ではなかった。  
 姉上にこんなものを洗濯させるわけにはいかない、と気合を入れて起き上がり、姉がいないのを確認しながら風呂場に行って  
自分の下着を洗い、これだけでは不自然だから全部の洗濯を済ませておこうと準備していたところに、  
「新ちゃんこんなところにいたの?」  
 後ろからかけられた声に、新八は心臓が止まりそうなほど驚いた。  
「何、お洗濯してくれるの?でも今日はみんなで海に行く約束だったんでしょう?」  
「あ…まあ…そういえば…」  
 そう。今日は万屋の慰安旅行の日だったのだ。  
 先日ご迷惑をおかけしたお詫びに、ときららとうららの両親が招待してくれたのだった。…なぜか仕事を休んで沖田も来るらしいが。  
「だったら、洗濯は私がするから、早く準備しなさいな。銀さんと神楽ちゃんが迎えに来てるわよ」  
 姉にそこまで言われて洗濯を続けるわけにはいかず、新八は洗った下着を他の洗濯物の下に隠して支度をしに自室に戻った。  
 
 
 あんな夢を見たのは自分の密かな願望ではないかと思うと、気は重いけが、とにかく本物のきららに会えるのは嬉しい。  
 
 だから!  
 後で、こっそりと心の中で謝らせてもらおう。  
 

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